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怖い『イノベーションのジレンマ』

怖い『イノベーションのジレンマ』
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怖い『イノベーションのジレンマ』
 週刊ダイヤモンド2020年1月25日号 『パナソニック凋落』

 わたしは元来、アンチ巨人、アンチトヨタ、アンチ松下であった。しかしそうも言っておられなくなった。巨人はともかく、日本のためにトヨタ、松下(パナソニック)には頑張ってもらわなくてはならない

 サラリーマン時代、BS付きの大型テレビ、BS付きのビデオを買い、BS,CSのアンテナも買った。しかし、見ることはなかった。考えてみると、1日十数時間仕事をし、しょっちゅう休日出勤をしていたのでは、見る時間がなかった。合計10万円ほどもどぶに捨てたようなもの。買ってはいないが、4K・8Kテレビも同じようなものではないか。医療用(手術)などには有用だとは思うが、ふつうに家庭でテレビを楽しむには必要ない。それよりいいコンテンツ(中身)がほしい。こういうことはザラにある。

 家にアイリスオーヤマ(以後AOと略)の製品が増えてきた。AOでは東京と大阪に開発拠点を設け、東京では東芝やソニーなど、大阪ではパナソニック、旧三洋、シャープなど一流メーカーを退職した社員を安く雇っている。また大手メーカーが4~5人で開発するところをAOでは1人で担い、決断も早く、機能も本当に必要と思われるものだけに絞り、中国の工場で作るので、相当安く製造できる。開発者は、転勤がないので少々給与が安くても問題ないし、口出しする者も少なく、裁量の幅が広いのでやりがいがある。

 一流メーカーには「オレはこうやって成功した」だの「コンプライアンスがどうのこうの」など、小うるさい小舅(こじゅうと)がワンサカいるからね。

怖い『イノベーションのジレンマ』
 現在エコキュートの相見積もりを依頼している。

 いまは灯油ボイラーを使っている。今の家を建てた最初からのはずなので35年にもなる。ノーリツの人に型番を伝えると、かなり稀なケースで、「それは当たりですね」と言われた。急に故障してそれから手配したのでは〝風呂なし〟が10日以上も続く可能性があるので、エコキュートに換えることにした。

 2社に見積もりを依頼したが、エコキュートといっても色々な機能、容量、やり方があり、現在のところ、41万円から72万円と相当な幅がある。メーカーはどれも一流なので、機能、容量、やり方などを比較考量して、数日中に決めるつもりである。9月にエアコンを2台換えたばかり。物入りである。

怖い『イノベーションのジレンマ』
 昨日、ブログを書こうとしたらコンパクトカメラが動かなくなった。

 今朝、カメラのキタムラへ持っていったら、「落としたか何かして筐体(きょうたい)が歪み、レンズが出なくなったものと思われます。修理するよりも買い替えたほうがいいですよ」と言われた。即決で同一機種に買い替えることにした。

 機種はソニーサイバーショットDSC-WX350。20倍ズーム等機能に文句はない。付属品はそのまま使えるし。これで3台目。発売は2014年3月なので約6年間経過。コンパクトカメラは競争分野ではなくなったのだろう。値段は税込み23540円、少しづつ値段は下がっているようだが、この分野ではソニーは儲けている。






  怖い『イノベーションのジレンマ』


 血のにじむような地道な努力を重ねて一流メーカーになったとしても、そこには陥穽(かんせい:おとしあな)が待ち受けている。

 池田信夫さんのブログを転載いたします。
 

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『イノベーションのジレンマ』
2020年01月25日14:00 池田信夫


著者クレイトン・クリステンセンが死去したので更新。


経営学に古典と呼べる本はほとんどないが、本書は1997年に出版された後、むしろ年とともに評価が高まっている稀有なビジネス書だ。ジョージ・ギルダーやアンディ・グローブが絶賛し、『ビジネスウィーク』などが特集を組み、多くの賞を受賞した。
 
本書の特色は、企業の成功ではなく失敗を分析した点にある。特に印象的なのは、著者がくわしい実証研究を行ったハードディスク業界のケースだ。大型コンピュータ用の14インチ・ディスクのトップ・メーカーは、ミニ・コンピュータ用の8インチ・ディスクの開発に遅れをとってすべて姿を消し、8インチの主要メーカーのうちパソコン用の5インチで生き残ったのは一社だけ、そして3.5インチでも…というように、ディスクの世代が変わるごとに主要メーカーがすっかり入れ替わってしまった。
 
それは、決して経営者が怠慢だったからでもなければ、技術が劣っていたからでもない。むしろ、すぐれた経営と高い技術を持った企業ほど、こうした落とし穴に落ちやすい。その原因は、新たに登場する「破壊的技術」が単価が安く、技術的にも劣ったものだからである。
 
たとえば、5インチのハードディスクとパソコンが登場したとき、それは8インチのディスクを使うミニコンとは性能面で比較にならない「おもちゃ」であり、用途もはっきりせず、利益も少なかった。それを相手にせず、在来の「持続的技術」の付加価値をさらに高めるという経営判断は、それなりに正しかったのである。
 
また技術者も「登れるが、降りられない」。高品質・高価格の製品は開発意欲をかきたて、経営者にも通りやすいが、低品質・低価格の技術を提案する技術者は少ない。それを開発するのは、新しいベンチャー企業だ。
 
では、在来企業は顧客の要求を無視したのだろうか? 逆である。ミニコンの顧客は、容量の少ない5インチのディスクよりも、既存の8インチ・ディスクの大容量化を望み、メーカーはそれに忠実に従っただけだ。つまり破壊的技術は、企業と顧客からなる「バリュー・ネットワーク」のアーキテクチャ(構成)そのものを破壊するのだ。
 
現実に企業間で行われている競争は、経済学の教科書に出てくるような同じ市場の中での対等な競争ではなく、異なるアーキテクチャどうしの「制度間競争」である。ところが既存企業の経営者は、それを市場の中でしか見ることができないために没落するのである。
 
こうした事例は、ハイテクだけでなく、小売店、オートバイなど、あらゆる業界に見られる。そこで「法則」といってよいほど繰り返される失敗のパターンと、何度それを見ても歴史に学ぶことのできない企業の悲劇は、ほとんど物語のようである。
 
そして今、インターネットは、電話会社が軽蔑しているうちに低品質・低コストの通信によって電話を飲み込み、情報通信のあらゆるモデルを破壊しつつある。次の犠牲者は放送局だろう。HDTV(高精細度テレビ)は時代錯誤の持続的技術の典型であり、それを破壊するのはモバイルとインターネットだ。
 
著者も日本語版への序文でのべているように、かつての日本製品は肥大化した米国企業を倒す破壊的技術の役割を果たしたが、今では倒される側に回ってしまった。残念ながら、既存企業が自己改革によって危機を乗り越えた例はきわめて稀だ。日本経済が復活する道は、新しい世代の企業による「創造的破壊」しかないだろう。


(以上)


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【内容紹介】

米国の経営手法に革命を起こした「現代の古典」が、増補改訂版として刊行

「偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する」

業界トップ企業が、顧客の意見に耳を傾け、新技術に投資しても、なお技術や市場構造の破壊的変化に直面した際、市場のリーダーシップを失ってしまう現象に対し、初めて明確な解を与えたのが本書である。

著者、クリステンセン教授が掲げた「破壊的イノベーションの法則」は、動かしがたいほどに明晰な事例分析により、米国ビジネスマンの間に一大ムーブメントを引き起こした。

この改訂版では、時代の変化に基づく情報更新と破壊的イノベーションに対応するための組織作りについて、新章が追加されている。
【原書タイトル】The Innovator's Dilemma


クリステンセンは、優良企業が合理的に判断した結果、破壊的イノベーションの前に参入が遅れる前提を5つの原則に求めている。

1.企業は顧客と投資家に資源を依存している
既存顧客や短期的利益を求める株主の意向が優先される。

2.小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
イノベーションの初期では、市場規模が小さく、大企業にとっては参入の価値がないように見える。

3.存在しない市場は分析できない
イノベーションの初期では、不確実性も高く、現存する市場と比較すると、参入の価値がないように見える。

4.組織の能力は無能力の決定的要因になる
既存事業を営むための能力が高まることで、異なる事業が行えなくなる。

5.技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない
既存技術を高めることと、それに需要があることは関係がない。


 以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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