朝日新聞の問題について②

朝日新聞の問題について② 文藝春秋14年11月号
朝日新聞の問題について②
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朝日新聞の問題について②
 モズ 「キチキチ キーッ!」 (百舌鳥とも書き他の鳥の鳴きまねが上手い)
朝日新聞の問題について②
 ひよどり 「ピーョ!ピーョ!」 (ピーョ鳥からひよどりになったとも)





 朝日新聞の問題について②


 朝日新聞の問題について文藝春秋11月号に27人の洞察が載っている。どなたの意見もなるほどと思わせるものがある。数人に絞って、抜粋してご紹介します。


 ● 佐々 淳行さっさ・あつゆき)さん 初代内閣安全保障室長

 
 朝日新聞はときどき、とんでもない事実誤認に基づいた記事を書く

 その誤報の多くは、記者の「思い込み」によるものだ。今回の慰安婦報道や原発報道での誤報もその延長線上にある。日本軍は悪いはずだ、東電は逃げるはずだという、自分本位の「希望的観測」が、客観的であるべき情勢判断を狂わせている

 では、なぜ朝日は間違え続けるのかといえば、社会学者マックス・ウェーバーが戒めた「認識と価値判断の混同」という問題が続いているからだろう。

 イデオロギー的価値観に支配されている人は、事件や状況を説明するのにまず必要な社会学的認識と価値判断を峻別せず、それらを混同したあげくに、価値判断を優先させてしまう。さらに既成のイデオロギーを先行させ、その価値観に合致する事実だけを拾ってしまうのだ。

 今回の朝日のような過ちは、戦後の「進歩的文化人」ら観念的論者にみられる典型的なものだ。



 ● 鈴木 俊彦さん 農政ジャーナリスト・元「家の光」編集委員室長


 朝日新聞の〝大罪〟は、昭和時代、農業の分野でもみられた。当時、農政ジャーナリズムにおけるオピニオンリーダーは、朝日新聞論説委員の団野 信夫氏で、茨城県下で経営されていた〝新利根川開拓〟こと新平須協同農場を「日本のコルホーズ(ソ連型集団農場)」と賛美し、支援していた。

 しかし、農場の極端な平等主義と禁欲主義に耐えられず、メンバーのうち若者たちの脱出が相次いでいた。昭和40年代のことである。

 これはソ連式の経営方法を、いわば猿真似同然に運営する場長、上野 満氏のやり方に問題があり、これが脱出事件の原因であると、有力農業誌『月刊農林統計』の長沢 憲正編集長が誌面で批判したところ、団野氏の逆鱗に触れて、たちまち編集長の椅子から追われた。〝天下の朝日〟の力は凄いものだと、私は驚き、同じ雑誌編集者として寒気すら感じたものである。

 1989年(平成元年)は、〝ベルリンの壁崩壊〟に象徴される、社会主義体制総倒れが始まった年であった。その年末、NHK青山荘で開かれた農政ジャーナリストの会の幹事会による忘年会の思い出は、今もなお鮮烈だ。

 偶々、私の隣席に座った初代会長の団野氏は酔うほどに私の座ぶとんにまで膝を進めてきた。
 「なあ鈴木君、俺は今まで何のために生きてきたんやろな。俺が支えにしてきたもんが、みなこけてしもうて」。

 中国の人民公社びいきでもあった氏は、この年の天安門事件もショックだったらしい。この朝日の論説委員は社会主義・共産主義を〝拠り所〟としてペンをふるっていたのが明白だった。これがこの社では当然だった

 朝日からは秋岡 家栄いえしげ)、吉田 実まこと)といった毛沢東信者筑紫 哲也にみるウエハースの如き軽さの「進歩的」記者が次々と輩出されていき、それが国辱的誤報問題に繋がっていく



 ● 宮崎 哲弥さん 評論家


 朝日新聞の2つの虚報の原因は呆気ないほどシンプルです。「すべからくファクト(事実)をして語らしむべし」という報道記者の本分を忘れ、確たるファクトもないのに、あたかもそれが厳存したかのように報じた。そして、その虚偽に基づいて、自分たちが語りたいことを語ってしまった……。これに尽きます。

 「吉田証言」の虚報と「吉田調書」の虚報を並べて眺めたとき、この新聞のファクトに対する弛みきった姿勢の不易に驚かされます。30余年の隔たりを感じさせない同じ構造に根ざした過誤

 報道記者がなすべきは「ファクトをして語らしめる」ことです。朝日新聞は〝朝日ジャーナリズムの原点〟とやらときっぱり訣別し、新聞記者の本分に立ち戻るしかありません


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(感想・意見など)

 私は大学生のとき、社会科学概論の授業でマックス・ウェーバーの「社会科学的認識と価値判断の峻別」を学んだ。これを学んだだけで、大学にいった価値があったと思っている。その後の人生でこのことを最も心がけた。佐々淳行さんも宮崎哲弥さんも同じことを言っている

 私もこのブログで何回か書いた。新聞はファクト(事実)さえ伝えてくれればいい。価値判断はこちらがする、と。ところが、朝日新聞は、しばしば、「認識と価値判断を混同」し、愚かな大衆を自分たちの思っている方向へ導こうとする。それがうざい

 うざいどころか、鈴木俊彦さんの言うように、戦前から朝日はしばしば間違えている。そして、そのことを真から反省していない。「吉田証言」から「吉田調書」まで30年以上経過しているのに、同じような間違いを繰り返している

 同じ文藝春秋に、元伊藤忠商事会長の丹羽 宇一郎にわ・ういちろう)さんはこう書いている。
 「慰安婦報道に関する8月上旬の検証記事を読み、まず私が思ったのは、『これはダメだ、もっと燃え上がるぞ』ということだった。自分たちはクロという認識が、朝日新聞には徹底的に不足していたからだ」。同感である。


 また、学生時代、1年半ほどか大学の寮に入った。これも良い経験だった。入って分かったことだが、世の中には色んな人がいるということと、民青員(日本共産党の下部組織?)が7割ほどいたこと。アルバイト先にはやんちゃっぽい全共闘(新左翼)的な学生が多く、その対比が面白かった。

 民青の人たちは真面目な人が多く、同じ文藝春秋で朝日新聞社員について勝間 和代さんが言うがごとく「誠実な彼らがなぜ」である。同じ臭いがする。既視感がある。矛盾に充ちた人間というものが分かってない。「である」よりも「べき」を優先する人たち真面目で優秀なのにどっかヘンなんだよなぁー。、直んねーだろうなぁー。あーぁ


 (このごろ晴天が続き朝方は寒いくらいであるが、モズひよどりが元気に、嬉しそうに、高鳴きしている。こちらまでご同慶の至りと楽しくなる)


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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