新しい事態にどう対応するか

新しい事態にどう対応するか 産経14年12月1日
新しい事態にどう対応するか 中国の第一列島線、第二列島線
 (日本の主権を侵す可能性が極めて高い)
新しい事態にどう対応するか 中国ステルス戦闘機 殲(せん)20
新しい事態にどう対応するか 増強する中国海軍





 新しい事態にどう対応するか


 ここ十数年を鳥瞰すると、世界はあきらかに新しい事態に直面している。アメリカの衰退、欧州の没落、中東の混沌、日本の衰微、アジア、中でも中国の台頭である。

 今回の衆議院選挙での争点の1つは集団的自衛権である。普通の国ならなんら問題になるようなことではない。当たり前のことである。ところが、日本は先の大戦の反省から、戦後70年も経とうかという現在でも争点になっている。軍備が過ぎると戦争になりかねないが、軍備なしで平和が保たれることはない。やりたい放題にされるだけである。世界は急速に変化している。この事態に日本はどう対処すべきか

 産経新聞14年12月1日櫻井 よしこさんの「美しき勁き国へ」から抜粋してご紹介します。


 中国の膨張 深刻な危機


 いま国際社会が直面しているのは世界史上初めて出現した異質の大国、中国の脅威である。大陸国家でありながら海洋国家を目指し、共産党一党支配の社会主義国でありながら都合のよい形で資本主義をとり入れた。

 軍事、経済両分野で世界第2の大国となり、力で現状変更を迫り、膨張を続ける中国の前で、「繁栄し平和で安定した中国の台頭を歓迎する」というオバマ大統領の言葉ほどむなしいものはない。侵略を続ける中国と後退姿勢を強めるアメリカの2大国が引き起こす世界史的な変化の中で、日本はどのような国になるのか

 国際情勢の地殻変動の中で日本は確実に生き残り、繁栄を維持していかなければならない。そのためには戦後約70年間、当然の条件だと見なしてきた国際社会の価値観や体制がどう変化しているか、その現実を認識することが欠かせない。


 2020年までの第2列島線の確立を掲げ、アメリカに新型大国関係を迫り、太平洋分割論や核心的利益の相互尊重を主張する中国がわが国の領土領海をうかがう中、アメリカの民主、共和両党が構成する「米中経済安全保障調査委員会」は11月20日、「明らかに習近平主席には高いレベルの緊張を引き起こす意思がある」と年次報告書で断じた。

 中国の大幅な海軍力増強で2020年までにはアメリカの対中抑止力、とりわけ日本に対する抑止力は低下するとの分析は、日本に突きつけられた戦後初めての最も深刻な危機と考えるべきだ。

 
 中国の脅威は経済金融分野にもおよび、到底一筋縄ではいかない。今年7月のBRICS開発銀行、11月のアジア投資銀行(AIIB)シルクロード経済ベルト基金韓国、豪州との自由貿易協定(FTA)の実現に加えてアジア太平洋自由貿易協定まで提言した。

 東南アジア諸国連合全10カ国を包み込み、アジア太平洋からユーラシア大陸の西まで、国際通貨基金、世界銀行、アジア開発銀行に対抗する形で中国主導の国際金融制度を打ち立て、日米主導の環太平洋経済協力会議(TPP)をも凌駕する意気込みが伝わってくる。

 4兆㌦近い外貨準備を背景にした中国の金融、経済力にアジア諸国は屈服しつつも、中国の軍事力を恐れる余り、諸国は安全保障面での庇護をアメリカに求めている

 だが、肝心のオバマ氏が中国に位負けしている。11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で訪れた北京で「太平洋は米中2つの大国を受け入れる十分な広さがある」との表現で新型大国関係を求めた習主席に「同意する」と述べ、実質的に中国の要望を受け入れたのだ。

 アメリカの後退が生み出した政治的、軍事的空白に、間髪を入れずして侵出してくる異質の価値観の中国やロシアとどう向き合うのか。日米関係を重要な外交の基軸としながらも、あらゆる面で日本自身の力を強化しなければならない


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター