適切な応対辞令を

適切な応対辞令を 日経ビジネス15年1月19日
適切な応対辞令を 産経15年1月1日
適切な応対辞令を
適切な応対辞令を





  適切な応対辞令を

 
 これは百年来の日本の課題である。戦前、中華民国の蒋介石の妻・宋美齢(浙江財閥の三姉妹の1人)が米国で熱心にロビーイングし、その魅力(ばら撒く金を含めて)で米国・連合国を味方につけた。有名な話である。

 最近も、中国南京事件のプロパガンダに熱心で、米国ではほぼ中国の言い分が定着している。また、在米韓国人の執拗な「従軍慰安婦」プロパガンダの影には北朝鮮がいるとも中国がいるとも言われている。おかげで、アメリカ各地に慰安婦像や碑が建てられた。日本は連戦連敗である。一体、外務省は何をしているのだろう(日本では、朝日新聞や「人権派」弁護士・学者・政治家などが後ろから鉄砲を撃ってくるという事情はあるが…)?

 のみならず、個人でもそうである。国際会議でも、日本人で積極的に発言する人は少ない。世界で、「男は黙って○○ビール」は通用しない。学生時代に確か松本某とかいう人の書いたディベート(≒討論)に関する本を読んだ覚えがある。アメリカでは小さい時から学校でディベートの訓練をしている、日本でも学校教育に取り入れるべきだ、という主張だった。ウン十年経ったが、学校教育に取り入れられたという話は聞かない。課題は明確だが、そのための努力はほとんどされていない


 日経ビジネス1月29日号に、富士フイルムホールディングス会長・CEOの古森 重隆こもり・しげたか)さんが、その件についてコラムに書いている。抜粋してご紹介します。



 「世界で戦うのであれば、『適切な応対辞令』が絶対的に必要である」


 第2次世界大戦で日本が惨めな敗北を喫したのは、局地戦での冷徹な総括を怠ったことに加え、情報戦に負けたことが大きい。ここで言う情報戦とは情報収集能力だけではなく、情報発信力をも含めたものだ。この情報発信力を日本人は軽視しているように感じる。

 第2次世界大戦の直前を振り返っても、蒋介石の妻の宋美齢がロビイストとして米国や連合国の世論を動かしたのに対して、日本は自身の立場や考え方を国際社会に説明する力が足りなかった。その結果として中華民国に都合のいい情報が事実として拡散、日本は国際社会で孤立した。

 
 情報発信力が弱いのは、実は今も変わらない

 2005年の反日デモでは暴徒化した中国人が大使館にモノを投げ込み、日本企業の店舗などを破壊した。これは、日本の国連安全保障理事国就任を阻むための官製デモだったという見方もある。日本人と日本企業に危害が加えられた以上、どんな背景があろうとも中国政府に強烈な抗議を表明しなければならない

 法治国家にあって、このような暴挙が許されるのか。「きちんと取り締まれ」「賠償をしろ」と、まともな国であれば正当に要求するだろう。だが、日本は外交上の配慮と称して、通り一遍の批判こそすれ強烈な抗議はしなかった。これでは相手になめられるだけだ。

 
 相手の言動に対して、適切に対応し、適切に発信することを「応対辞令」という。この応対辞令こそ、グローバルに活躍するビジネスパーソンに求められるものだ。

 ドイツに赴任していた時のことだが、私の部下が一生懸命メモを取って相手の話を聞いていたことがある。それを見た私は、「相手の話を聞くだけでどうするのか。きちんと自分の立場や考えを話せ」と部下に言った。

 向こうが10分間話したのであれば、こちらも10分間話をする。あなたの言うことは分かったが、こちらにはこちらの考えがある。それを踏まえた上で、お互いにとって最適な結論を話し合おうじゃないか、と。
 現に、私は富士フイルムヨーロッパの社長として言うべきことは主張した

 その当時、富士フイルムは欧州で米イーストマン・コダックの後塵を拝していた。しかし、シェア奪回に向けて積極的に戦うでもなく、シェア2位の座に安住していた。そこで欧州各国の販売代理店に対して、「3年でトップに立てる作戦書を提示せよ」と指示を出した。

 もちろん、それぞれの前線で戦えるよう新製品と新たなプロモーション戦略などの実弾も用意した。それでも、作戦書を提示しない相手には、毅然とした対応を取り続けた。「やる気がないのであれば、こちらにも覚悟があるぞ」と。ここまではっきりと言う日本人はいなかったようで、陰で日本から本当のサムライがやって来たと言われていたらしい。

 
 弱肉強食のグローバル市場で外国人と対等に渡り合おうと思えば、適切に主張していくことが不可欠だ。黙っている人間は声を発する勇気がないか、能力がないか、発信する論拠を持たないかのいずれかと見なされ、一人前の人間として評価されない。こちらが適切に自分の考えや立場を発信して、初めて相手はまともに交渉に乗ってくる

 世界と戦うのであれば、適切な応対辞令が絶対的に必要である


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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