理想と現実を峻別する

理想と現実 ①讀賣15年3月1日
理想と現実 ②産経14年9月1日
理想と現実 ③朝日15年3月3日
理想と現実 ④四国15年3月1日
理想と現実 ⑤四国15年3月1日
理想と現実 ⑥讀賣15年3月2日
理想と現実を峻別する ⑦日経15年3月1日
理想と現実 ⑧
 15年3月3日 NHKクローズアップ現代
理想と現実 ⑨
理想と現実 ⑩





 理想と現実を峻別する


 讀賣新聞3月1日の「人生案内」を見て、ひとごとながら、心配になった。こういう若い女性が多いからである。

 相談内容は、要約すると下記のようなものである。

 「23歳の会社員女性。いつか結婚することになったら退職するつもりだと、会社に伝えるべきか悩んでいます。私の夢は、幸せな家庭を築き、家庭を守り、夫や子どもに尽くすことです。今は正社員として働いていますが、結婚したら時間に余裕のあるパートの仕事に就き、家庭を最優先にしたいと考えています。しかし、会社は将来的に私を管理職に育てたいと考え、期待しているようです。将来についての私の考えを、はっきり会社側に伝えておくべきでしょうか」 (青森・A子さん)

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(感想・意見など)

 評論家の樋口 恵子さんの回答は措く。

 私の意見としては、A子さんは、理想(かくありたい)と現実(かくあり)を峻別すべきである。

 理想としてはよく分かる。そういう人は多いと思われる。A子さんの親の世代はそういう人が多かった。しかし、日本は明らかに下り坂にある。日本の歴史を見ても、女性が専業主婦あるいは年収100万円程度のパート勤めですんだのは、戦後の高度成長期とその残照期のみである。欧米も日本より早くから共働きが当たり前になっている。そうしないと生活できないからである。

 
 現実は、現在、非正規社員が4割近くになっており、年収は300万円未満が9割で、その人たちの6割近くが自活できていない、家族頼みになっているという(写真②)。

 ③は今日の朝日新聞であるが、厚労省の課長が「派遣労働は期間がきたら使い捨て、モノ扱いだった」と述べたという記事である。

 ④は、晩産化、少子化、長寿化で、育児と介護が重なるダブルケアが増えているという四国新聞の記事である。

 ⑤⑥⑦は、この30年で年間の出生数が3割減り、地方では10分の1になった町村もある。特に、北海道・北東北は著しく、このままでは自治体自体が消滅しかねないという讀賣新聞と四国新聞、日経新聞の記事である。公務員でさえ安泰とは言えない。人口が減ると、公務員も当然、待遇は悪くなり馘を切られる者もでてくる。夕張市などの例がある。逆に、民間の方が外に打って出られるだけマシかもしれない。

 ⑧⑨⑩は、今日のNHKクローズアップ現代からとったが、今後10年~20年で、人工知能の発達により、65%の仕事が人工知能に置き換えられる可能性があるという。

 米デューク大のキャシー・デビッドソン教授は「今の小学生は65%がまだ存在していない職業に就く」と予測する。現に、今から25年前の1990年ごろに、今のデジタル全盛時代は予測できなかった。


 普遍的な問題もある。人生は思うようにいかないのが普通である。現在離婚率は3割程度である。愛情がなくなって別れた場合はどうするのか。子どもが例えば2人いたとして育てていけるのか。誰かが病気になることもある。私も高校生以降家族5人のうち3人が病気になった。誰が悪いわけでもない。そういうことは普通にある。

 父が入院していた時、同室の右側の男性は交通事故で14年間寝たきりであった。左側の80代のおじいさんも寝たきりで、おばあさんが老々介護していたが、時々2人が枕を並べて仲良く点滴をしていた。

 母が甲状腺がんで入院していた時、同室の30代の女性2人もがんで入院していた。ひとりは抗がん剤治療の副作用で髪の毛が抜けたのか毛糸の帽子をかぶっていた。ちいさな子どもが2人いたが、ときどきその後どうなったのかと思うことがある。


 青森のA子さんが、億単位の財産を持っていたり今後家族から相続する可能性があるのなら別であるが、そうでないなら、理想と現実を峻別して、今の会社で一生懸命働くべきである。必ず得るものがある。幸いいい会社のようである。20代、30代をいい加減に送って、その後の人生が充実している人を私は知らない。

 今後、百歳長寿が当たり前になると思われる。20歳前後から70歳前後まで約50年間働くのが普通になる。その間、配偶者、子ども、双方の両親、自分自身などに何があるか分からない。ある種の覚悟と実力をつけておくしかない。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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