「腸内細菌」クローズアップ

「腸内細菌」クローズアップ
「腸内細菌」クローズアップ 高知15年3月20日
「腸内細菌」クローズアップ
「腸内細菌」クローズアップ
 週刊ポスト15年3月20日号





 「腸内細菌」クローズアップ


 15年2月23日のブログ「NHKスペシャル『腸内フローラ』★★★★★」でも書いたが、その後週刊現代、週刊ポストなどの雑誌、新聞などで取り上げられることが多くなってきた。

 高知新聞3月20日にも載っていた。希望の持てる治療法のように思われる。抜粋してご紹介します。


 腸の難病にふん便移植
 細菌バランス正常化促す
 国内2大学 効果、安全性研究

 大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じる難病「潰瘍性大腸炎」などの患者に、健康な人の便を移植する臨床研究慶応大順天堂大が進めている。大腸にはたくさんの細菌がすんでいるが、患者ではその種類や数が少なく、腸内バランスの乱れが発症に関与するとみられている。便は細菌の宝庫。健康な人の便を大腸に移植することでバランスが正常化し、症状が改善する可能性があるという。


 高い治癒率

 大腸にすみついている細菌は500~千種類、500兆個~1千兆個ともいわれる。だが、繊維質が少ない脂肪分の多い食事や運動不足、抗菌薬の多用、ストレスなどの影響で細菌群の構成バランスが崩れると、炎症性の腸の病気やアレルギー、肥満、メタボリック症候群、糖尿病など、さまざまな病気につながることが指摘されている。

 ならば、健康な人の腸内細菌を移植してあげれば効果があるのではないか。そんな発想で生まれたのがこの治療法だ。「ふん便移植」とか「ふん便微生物移植」と呼ばれ、欧米を中心に研究が進んできた。

 一躍注目されたのは、2013年にオランダの研究チームが発表した論文がきっかけ。院内感染の下痢の原因として知られる「クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)」の中でも極めて治療が難しい再発患者を対象に、従来の抗菌薬治療とふん便移植の効果を比較したところ、抗菌薬では治癒率が20~30%だったのに対し、ふん便移植は80~90%にも達したという内容だった。


 内視鏡で注入

 これを機に国内の臨床研究も動き始めた。昨年3月、慶応大病院潰瘍性大腸炎の40代男性に1例目の移植を実施した。

 臨床研究ではまず、配偶者か2親等以内の家族の便を提供してもらう。これを生理食塩水と混ぜ合わせ、食物繊維のかすなどを取り除くためフイルターでろ過する。処理した液体を、内視鏡を使って大腸内に注入する。

 計画では、潰瘍性大腸炎のほか、過敏性腸症候群、腸管ベーチェット病、再発性CDIを対象疾患とし、計45人の患者に移植を行う。


 一方、順天堂大病院も昨年7月に最初の移植を実施した。こちらは潰瘍性大腸炎のみを対象とし30人に移植する計画だ。患者がふん便移植単独と、3種類の抗菌薬を2週間内服してから移植する方法のどちらかを選べる点に特徴がある。

 既に20人近くに移植を実施。「潰瘍性大腸炎は良くなったり悪くなったりを繰り返すため長期の経過観察が必要だが、今のところ多くの患者さんが症状改善を実感している」と石川大・消化器内科助教は話す。


 両大学とも移植による感染を防ぐため、提供者の健康状態や、便に含まれる有害な細菌、ウィルス、寄生虫を厳しくチェックしている。


以上

 

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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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