秀逸なAIIB論

秀逸なAIIB論
 週刊ポスト15年5月1日号 秀逸!
秀逸なAIIB論
 産経15年4月22日
 吉崎さんのコラムからも学ぶことは多い。
秀逸なAIIB論
 AERA15年4月20日号
 いかにもコリアンらしい強いものに従う事大主義全開。
秀逸なAIIB論
 週刊エコノミスト15年3月10日
秀逸なAIIB論
 中国は過剰設備に悩んで、政府が強制的に爆破している。
秀逸なAIIB論
(追加)日経15年5月6日
 中国企業の無秩序な拡大が世界中の産業を破壊しかねない。
秀逸なAIIB論
 読売15年5月4日 
 アジア開銀(ADB)は対抗上、迅速化・融資能力拡充。
秀逸なAIIB論
 朝日15年4月22日





 秀逸なAIIB論


 中国主導の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」をめぐって、甲論乙駁かしましい。おそらく100人くらいの人の意見を聞いたり読んだりした。その中で秀逸だと思われるのは、週刊ポスト5月1日号の大前研一さんのコラム『「ビジネス新大陸」の歩き方』である。抜粋してご紹介します。


 AIIB参加は愚の骨頂!日本は「高みの見物」でよい


 中国主導の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」に日本も参加すべきかどうかをめぐり、賛否両論が入り乱れている。

 だが、それらは海外インフラビジネスの現場を全く知らない〝素人〟の議論だ。私は経営コンサルタントとして約40年間、日本企業が手がけた海外インフラプロジェクトを数多く見てきたが、その歴史を振り返ると、ほぼ100%が赤字になっている。

 最近では大成建設がボスポラス海峡のトンネル工事でトルコ政府に約束のカネを払えと交渉しているという報道があったし、古くは香港の地下鉄を手がけた熊谷組、アルジェリアの高速道路で鹿島建設と大成建設が大きな未払い金を抱え、ドバイの都市交通システムでも鹿島建設と大林組が大幅な赤字など、インフラ事業にまつわるトラブルは枚挙に暇がない。

 なぜなら、最初から儲かるとわかっているプロジェクトであれば、民間金融機関が融資するし、その国が自分で欧米の一流企業を呼んできてやるからだ。また、海外では資材や部品などが予定通りに届かないといったトラブルが日常茶飯事なので、それによってコストと時間のオーバーランが頻繁に起き、それだけで赤字になってしまう。

 鉄道、都市交通、有料道路などのプロジェクトでは、予定した運賃収入や通行料収入が上がらないから建設費をまけろと要求され、それを拒否できなくて赤字になっても、次のプロジェクトが欲しいために泣き寝入りするしかなかったというケースも少なくない。

 海外のインフラプロジェクトぐらい難しいものはない。インフラというものは、当該国が時間をかけて税金や有料化で資金を回収するものだ。日本でも国鉄や道路公団が火の車になったように、どこの国でも儲からないものなのだ。だから、多くの日本企業は、海外インフラプロジェクトはODA(政府開発援助)でしかやりたくないというのが本音である。ODAの〝ヒモ付き〟であれば、代金は日本政府からもらえるので、取りっぱぐれがないからだ。


 AIIBの創設は中国の国内事情

 そもそも、中国がAIIBを創設する本質的な理由は国内事情である。どういうことか?これまで中国は世界の歴史に例がないほど長大・膨大な高速道路や高速鉄道、港湾、空港などを建設し、大がかりな都市開発をしてきた。

 ところが、そういうインフラを建設してきた中国国内の鉄鋼・機械メーカー、鉄道車両メーカー、建設会社、セメントメーカー、デベロッパーなどの〝巨大マシン〟が、中国経済のスローダウンによって、いま突然止まりかかっている。このままでは巨大マシンが設備過剰で崩壊して国家そのものが破綻しかねない。だから、AIIBを創設してそれらの企業を労働者も含めた〝人馬一体〟で海外に持っていこうとしているのだ。

 決して一部マスコミが解説している「欧米先進国の金融覇権に対する中国の挑戦」とか「豊富な中国マネーで途上国を潤すため」ではないのである。

 AIIBは海外で中国企業の仕事を創出することが主目的だから、プロジェクトのメインの部分は中国企業が持っていくので、あとの国の企業は〝刺し身のつま〟か〝ピザ一切れ〟になるだけだ。

 また、日本にはインフラプロジェクトの中でどうしても使わなければならない技術を持っていいる企業がいくつかある。たとえば、水処理の半透膜や地熱発電のガスタービン、鉄道のシステムなどである。そうした企業は日本がAIIBに出資していなくても、現地政府から随意契約で参加を要請されるだろう。

 
 新参のAIIBはプロジェクト評価の経験を積んでいないから、すでに世界銀行やADBが検討してやめているようなプロジェクトに手を出して大失敗する可能性が高い

 ゆえに、これから日本がAIIBに参加するのは愚の骨頂であり、そもそも参加を検討する価値すらない

 日本は、アメリカとともに最大の出資国であり財務省が総裁を送り込んで主導しているADB(アジア開発銀行)を強化し、AIIBに対抗していくべきだと思う。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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