巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集

巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 左:WAC  右:藤原書店
巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 両方ともビジネス社
 宮脇淳子さんは岡田英弘(ひでひろ)さんの弟子であり妻。
巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 両方ともビジネス社
巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 愛媛15年4月13日
巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 新緑のグラデーションが美しい。
巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集
 タイ料理店ルーカス・カフェの牡丹




 巨大な山脈にぶつかった…岡田英弘著作集


 私はある時から、学校で教えられてきた歴史教育に強い疑いを抱くようになった。嘘ばっかりと違うかと。その理由は多々あるが、例えば中国古代史の重鎮とされる貝塚茂樹京大教授(学者一家、弟の1人が湯川秀樹)が、中国の農村を「地上の楽園」だと信じて、中国の農村で暮らしたいと語っていたとの話を聞いたときである。中国の歴史を長らく研究していて何故そう思うのかが信じられない。

 現代の中国でも、農民・農村は、中国にとって最大の不安定要因である。都市戸籍と農村戸籍で差別され、都市の繁栄から取り残され、最貧困で荒廃している。福祉の恩恵が及ばないため、年間20万人の子どもが誘拐され、農民に売られている。その子どもに自分の老後の面倒をみてもらうためである。北朝鮮はもっとひどい。恐らく、昔の中国の農村・農民は、今の北朝鮮に近かったと思われる。あらゆる搾取の対象でしかない。最も「地獄」に近い場所である。

 しかし、おかしなことに今の歴史教育では、貝塚風が正統である。


 孤高の岡田史観はその対極にある。岡田史観では、モンゴルが重きをなす。中国(本当はシナあるいはチャイナと呼ぶべき)やロシアはモンゴル史の一部でしかなかったという。また、司馬遷の『史記』や西洋流の国民国家・民族の概念で歴史を見ることを排する


 まだひとかじりもしていないが、実に巨大な山脈にぶつかった思いである。知りたいこと、読みたい本が他にいっぱいあるというのに。嬉しいような困ったような。しかし、避けることは出来そうもない。ぼちぼち読み進めることにしよう。異端者になる怖さはあるが、嘘八百で固まってしまうよりはマシ。


........... ..........


 今は沈静化しているかもしれないが、日本では長年「邪馬台国論争」というのがある。陳寿(ちんじゅ)という人が書いた『三国志』の「魏志倭人伝」に邪馬台国のことが書かれている。

 日本人の研究者は「魏志倭人伝」を大真面目に信じて、九州説と大和説に分かれて論争している。しかし岡田先生にかかると明解である。

 「陳寿は親切にも1700年後の21世紀に生きる現代の日本人にその祖先の事蹟をつたえるために『倭人伝』を書いたのではない。ここで、『正史』がなんのために書かれるのかを思い出していただきたい。陳寿は現王朝の晋(しん)の帝権の起源を説き、それが『正統』であることを証明するために『三国志』を書いているのである。書くべきことは建前であって本音ではなく、『真実』でもない

 「この文献の本質がわかってしまえば、もはや不可解な道里記事に頭を悩ませる必要はなくなる。九州説・大和説の論争も無意味になる。倭人の諸国の戸数が多過ぎることも不思議ではなくなる。そもそも『魏志倭人伝』の文面をどう厳密に解釈したところで、どだいあてになるような史料ではないのだから、そんなむだな努力は、もうやめたほうがよかろう」


 まさにその通りである。陳寿は、現政権がいかに正統で立派なものであるか、それを証することの一つとして、巨大なクニの倭人の王までもが遠路はるばる朝貢に訪れたということをでっちあげたにすぎない。白髪三千丈や南京虐殺30万人(最近は50万人とか言い出した)と同じく、プロパガンダに過ぎない。彼らは何千年も前からそういうことをやっている。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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