揺らぎ始めた「自由主義」

揺らぎ始めた「自由主義」
 選択15年5月号
揺らぎ始めた「自由主義」
 徳間書店 1404円
 コリアンに比べチャイニーズが怖いのは、物事を正しく捉えている人が多いこと。
 チャイニーズは侮れない。
揺らぎ始めた「自由主義」
 紫陽花





 再び揺らぎ始めた「自由主義」


 「選択」5月号に載っていた英国のジャーナリストEdmund Fawcettさんのコラムをかなり端折ってご紹介します。


............ ...........


 21世紀に入ってから、自由主義が再び、大きな挑戦を受けている

 自由主義とは社会の個々人の尊厳と権利を尊び、それを土台に社会と世界をつくる壮大な人類社会の夢と理念である。

 19世紀後、それはおそらく次の4つの時代を経て進化してきた。

 ① 1830~80年代の青春期。

 ② 1880~1945年の壮年期と挫折期。

 ③ 1945~89年の再出発期と成熟期。

 ④ 1989年後の一時的勝利感とその後の自己懐疑の期間。


 ②の時期は、自由主義と民主主義が融合し、自由民主主義(Liberal democracy)が登場する時期である。強者の自由主義は弱者をも含む国民一般の自由主義へと民主化していった。普通選挙年金がその政治的、経済的表現である。

 しかし、中産階級を民主主義の礎とするという自由民主主義の歩みは、第一次世界大戦とその後の大恐慌によって足場を崩され、共産主義とファシズムの挟撃に出合った。

 ③の時期は、第二次世界大戦でのファシズムとの戦いに勝利した後、今度は共産主義との戦いを強いられた時期だったが、ここでも欧米(日)自由主義は最大のライバルだったソ連共産主義に勝利した。

 ④の時期は、いまなおその途上にある。当初の「歴史の終焉」といった自由主義への楽観主義は影を潜め、9.11テロとリーマンショックを経て、自由主義の将来に再び疑問が抱かれている。


 おそらく、最大の挑戦は、中国の台頭とその専制的資本主義――北京コンセンサス――の跋扈であろう。共産党体制と国営企業が収奪的レント(寡占?)経済をつくり、それが巨大な腐敗の温床となり、世界の貿易と投資のルールを歪める恐れが強まっている。


 自由主義については、そのドグマ(教義:ネオリベラルやネオコン)が自らの墓穴を掘る危険性に注意しなければならない。政治に何もかも期待しないという健全な懐疑心を持つことが大切である。

 自由主義は、そのアイデアもさることながら、むしろ、〝おおらかな気性〟とでも呼ぶべき気質にその理念体系の強さがあるとみなすべきだろう。例えば、冒険心や再挑戦、変わり者、寛容といった気質である。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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