山川草木悉皆成仏

山川草木悉皆成仏
 AERA15年6月22日号
山川草木悉皆成仏
 産経15年6月30日
山川草木悉皆成仏
 エゾモモンガ
山川草木悉皆成仏
 猫
山川草木悉皆成仏
 ナキウサギ
山川草木悉皆成仏
 カエル
山川草木悉皆成仏
 ???



 山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)


 世界動物園水族館協会(WAZA)が、日本の水族館が追い込み漁で捕獲したイルカを入手していることが倫理規定に違反しているとして、日本動物園水族館協会(JAZA)の会員資格を停止したニュースは、何か微妙な違和感がある。追い込み漁がなぜ悪いかの説明が全くない。欧米人が、スズムシやコオロギの鳴き声を騒音としてしかとらえられないという話も信じられない。いきものに対する生命観が違う。

 AERA6月22日号に福岡 伸一さんのコラムが載っていた。抜粋してご紹介します。


 養老猛司さん発案の虫塚
 自然に感謝と敬意を


 過日、風の心地よい夜、銀座某所のバーでグラスを傾けていたところ、偶然、建築家・隈 研吾くま・けんご)さんにお会いした。

 「今日は6月4日、虫の日なので、鎌倉・建長寺で行われた〝虫塚〟のお披露目式に行ってきたんです」

 養老猛司さんが「長年、虫を標本にしてきた供養に」と発案し、さんがデザインした(2人は栄光学園の先輩後輩)。隈さん流の、軽くて細いステンレス製の虫かご構造が渦巻き状に取り囲む中、中心に石が配され、その上に養老さん愛するゾウムシのオブジェが鎮座している。ステンレスには土がふきつけられており、森に囲まれてやがて苔むすようになっているという。「養老先生、最後はここに虫と一緒に入りたいんじゃないかな……」


 隈さんから興味深いことを聞いた。世界展開するフライドチキンメーカーで、鳥の供養をしているのは日本だけだそうな。

 私の通った京都大学にも北部の隅っこに動物の碑が立っていて、毎年、供養の会が催された。マウスやラットなどの実験動物をさんざん犠牲にしたからなあ。

 そういえば近くの名刹・曼殊院の境内には菌塚というものまであった。発酵産業や微生物工学でお世話になった菌たちを追善する趣旨で建立されたもの。季節の変わり目に私たちもお参りした。落ち葉がきれいだった。


 米国や欧州の研究機関をたくさん見てきたけれど、こういうメンタリティーにはついぞ出合ったことがない。家畜は食べるものとして、実験動物は研究目的で作り出されたものだから、殺すことは一向にかまわない。彼らにとってこれらは自然ではないのだ。ましてや虫なんて〝バグ〟でひとからげ。駆除の対象でしかない。

 でも私たちはそうは考えないすべての生命は自然に属する。小さな虫にさえも心の存在を感じる。自然のしくみを研究することはできても、自然を作り出すことはできない。そして、やむにやまれず自然の一部をいただく。そのかわり感謝とリスペクトを捧げる。自ずと私たちは謙虚になる。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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