新国立競技場迷走に深い失望

新国立競技場迷走に深い失望
 毎日15年7月6日
新国立競技場迷走に深い失望
 毎日15年7月5日
新国立競技場迷走に深い失望
 朝日15年7月8日
新国立競技場迷走に深い失望
 週刊東洋経済15年7月11日号
新国立競技場迷走に深い失望
 衆目の一致するところ第一級戦犯ははん。
 このままでは国のためにならないので、シロアリを代表してすべての公職から退いてもらいたい。
新国立競技場迷走に深い失望
 (光文社) 1512円
新国立競技場迷走に深い失望
 (中公文庫) 





 
 新国立競技場迷走に深い失望


 ついこの間、自民党の大西某衆院議員ほかが「誤った報道をするマスコミに対して広告は自粛すべき」などの暴言を吐き、この程度の人間が国政に携わっているのかと深い失望感を味わったばかりである。それについては、何百人の中にはそんなバカも多少はいると思うこともできた。

 日本は課題先進国時代の要請は、簡素・コンパクト・エコロジーである。しかし、新国立競技場はそうではない。恐らく多くの優秀な人間が関わった結果が船頭なき〝大鑑巨砲〟である。時代錯誤も甚だしい。私が深い失望を味わったのは、日本は先の大戦の失敗を何も克服していないじゃないかということである。


 毎日新聞15年7月6日の「風知草」山田 孝男さんのコラムを抜粋してご紹介します。


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 国立迷走競技場


 政府は総工費2520億円をつぎこんで国立競技場を造るという。簡素・コンパクト志向の対案を退けての選択は、技術的にも財政上も、成り行き任せの不安を秘めている。


 政府案は、国際コンペで優勝した大胆なデザインを基礎にしている。

 他方、簡素・コンパクト派の総帥は、建築家の槇 文彦(86)である。

 槇は「政府案通りに造れば巨大過ぎて神宮外苑の景観を壊す」と警告。政府はそれに応え、規模縮小の修正案を公表した。

 だが、元のデザインの特徴である2本のキールアーチは維持。槇は「それでは高コストと工事遅延は免れぬ」と批判、同志を募って対案を示した。

 競技場の建設主体「日本スポーツ振興センター(JSC)」が槇を招き、説明を聞いたのが6月17日。下村文科相(61)と槇の会談が18日。24日には「変更なし。現行案で発注」の大報道。


 側聞によれば、文科相は槇案の可能性を真剣に検討した。ポイントは日程。槇は「設計10カ月、工事35カ月」と説明したが、文科相が照会した設計業者は「設計だけで最低16カ月」と回答。「ラグビーのワールドカップ日本大会(2019年9月)に間に合わぬ」と判断したようだ。

 もう一つ。コンペを制した著名建築家に違約を問われ、国際訴訟で工期が遅れることを恐れた。


 は反論する。
 「ラグビー大会を横浜国際競技場(日産スタジアム)で乗り切れば、五輪に十分間に合う」
 「コンペの当選者はデザイン監修者に過ぎず、コストや日程の都合で施主が解約する例はある。国際法上何の問題もない」

 「建築史上に例を見ぬ巨大なキールアーチ構造を東京都心で実現するための実証実験が不十分」
 「故障が多く、扱いにくい開閉式屋根を後で付けるというが、キールアーチに対する荷重をどう見積もるのか全く不明」
 と技術上の問題点を指摘し、こう言った。

 「数千億円もかけ、民意に背いてデザイン監修案を強行する選択こそ異常であり、国際的に尊敬されないと思いませんか」


 過去最高のロンドン五輪スタジアムの建設費が900億円。財政赤字の日本が3倍の巨費をかけて張り合うという感覚自体、病的に違いない。


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 ジャーナリストの池上 彰さんは、あれだけ大きな犠牲を払いながら戦前から何も変われないと嘆く私と全く同意見である。毎日新聞15年7月5日の記事を抜粋してご紹介します。


 日本の悪弊 すべて体現


 責任の所在があいまいなまま突っ走り、「決まったことだから」と、途中でやめることができない。これが日中戦争から太平洋戦争にかけての日本の歴史。と思っていたら、新国立競技場をめぐる問題も、そっくりです。

 責任の所在があいまい。決まった現行デザイン案は、どんな不都合な点が出ても、やめることはない。その結果、総工費は増えるばかり。足りない費用は、東京都に負担させる。無責任なプロジェクトの典型


 巨大な施設は、完成後の維持費も莫大。そこで事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)はコンサート会場に貸し出すことで毎年6億円稼ぐ計画だそうです。「道路が完成しても費用を回収できないのではないか」と指摘されると、回収できる収支見通しを作って工事を進める。高速道路などの公共工事を推進する官僚のお家芸です。この工事も、まさにそれ。

 過去の日本の悪弊の全てを体現する新国立競技場の建設計画。報道を通じて、日本の病弊を暴きだしていただきたい。


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 民主党の衆議院議員小川 淳也さんは、その著書『 日本改革原案 』で、1931年の満州事変以降敗戦までの日本を以下のようにまとめている。

 「軍部の独走が強まる中、政権中枢に断固たる決意と総合判断が見られなかった無責任と不決断が連続した。軍部は事を楽観的に想定し、都合の良い作戦を構え、事後的にそれを追認し、取り繕うことを重ねた。矛盾に満ちた自己保身的な態度と決定が、事態を悪化させ影響を深刻化させた


 今回の新国立競技場の件がそっくりそのまま当てはまる。私は、日本は今も変わっていないと思わざるを得ない。もう少しましな国だと思っていたが、深く失望している。


以上



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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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