中国経済はどうなるのだろう?

中国経済はどうなるのだろう?
 四国15年8月24日
中国経済はどうなるのだろう?
(ビジネス社) 1620円
中国経済はどうなるのだろう?
(徳間書店) 1404円
 当面、手持ちのこの2冊を読んでみよう。




 中国経済はどうなるのだろう?


 やっぱりくるべきものが来た中国経済の不調が露わになったことで、このところ世界同時株安になっている。

 四国新聞8月24日の経済ジャーナリスト・伊藤 洋一さんのコラムがよくまとまっているように思う。抜粋してご紹介します。


 中国経済に先行き懸念
 世界のマーケットが動揺


 世界の金融市場がリーマン・ショック以降最も深刻とも言える〝危機〟に直面している。株価は足早に下げ、原油相場の40㌦割れに示されるように商品相場も大幅下落。安全資産と呼ばれる先進国の国債やゴールドにお金が逃げ込んでいる。円相場も急騰、週末のニューヨーク市場では一時121円台を記録。ニューヨーク株は高値から10%近い下落、日経平均は先週1週間だけで1000円以上下げた。

 背景は「世界経済の成長への懸念」であり、その核心は「中国経済の減速」だ。その減速は世界経済の鈍化に繋がる。なぜなら中国は世界中から資源を買い集めて、国内投資や輸出製品生産に回している。それが多くの資源国経済を支えてきた。

 しかし中国経済の著しい減速は隠しようがない。上海株価急落、地方都市での不動産価格の下落、車の売れ行き不振など様々な兆候が「中国経済の急減速」を世界に伝え、それが多くの関係国経済先行き不安となっている。


 事態をややこしくしているのは、中国の「隠蔽体質」だ。「中国では一体何が起きているのか分からない」という疑念が、〝不透明〟を嫌う世界のマーケットの不安材料なのだ。これが疑心暗鬼を呼ぶ。

 中国の「隠蔽体質」は、長江での旅客船転覆事故、天津港での大規模爆発事故でも明らかだ。その中国が日本を抜いて世界第2位の経済大国になってしまった。

 しかもその中国は、権力闘争の臭いもする腐敗撲滅運動の最中にある。政府、軍関係者をはじめとして、最近では国有企業のトップまで逮捕・拘束・起訴されている。「なぜその人が逮捕されたのか」は必ずしも明確ではない。だから中国では今「誰もが委縮している」。目立つ行動は避け、嵐の過ぎ去るのを待っている。誰も国内ではお金を使わない。

 中国は経済政策としては今年に入ってからだけでも数回利下げし、株価対策も打っている。しかし政治の大きな波は依然として「腐敗撲滅」にあるから、GDPの半分弱を占める消費は落ち込む一方だ。中国経済のもう一方の旗頭である投資も急ブレーキだ。何せ売れないから国内企業に投資する理由はないし、日本企業も中国への投資を絞り込んでいる。


 世界第2位の経済大国になった今、中国は戦後初めて「世界経済に影響を与えるバブル崩壊の発信元」になりつつあるようだ。それを早期に終わらせ、自国経済を再び軌道に戻すためには、経済を改革・高度化して〝実体〟を正確に世界に伝えられる体制になる必要がある。

 しかし共産党一党独裁の中国にあって、それは早期には期待できそうもない。危機が今後も拡大するようなら、年内に予想されているアメリカの小幅利上げも先延ばしを余儀なくされるだろう。それは「正常化」に向けた動きが出来なくなるという意味で、歓迎できることではない。株価の調整はいつか終わるが、中国そのものの先行きは心配だ。


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター