官僚は国益よりも組織益を優先する

官僚は国益よりも組織益を優先する
 産経15年8月28日
『日本経済ここが正念場』
 (アスコム)
官僚は国益よりも組織益を優先する
 倉山満さんの大東亜戦争論 これから読むつもり。
(左)三才ブックス 1296円、(右)KKベストセラーズ 1200円
官僚は国益よりも組織益を優先する
(KKベストセラーズ) 1188円
 経済の観点からの戦争論が少なすぎる。経済が順調であれば戦争は起き難い。経済運営の失敗研究が重要である。




 
 官僚は国益よりも組織益を優先する


 昨日のブログで 『絶対こうなる!日本経済 ここが正念場』 から下記の部分を引用した。

.......... ...........


 官僚機構の最大の問題点は「官僚の無謬性」ということについて

竹中 官僚組織の最大の問題点は、「官僚の無謬性」だと思う。過去の政策が間違っていたと認められず、自分たちを正当化しようとする。政策を変えると「これまで間違っておりました」と認めることになるから、変えない。

田原 かわいそうだったのは、宮澤喜一さんです。宮澤さんが首相になったとき、バブルが崩壊した。銀行の不良債権がいっぱい増えて、宮澤さんは公的資金を投入しようとした。最初は7兆円です。ところが、公的資金を投入すると、大蔵省や金融局が失敗したと認めることになる。だから大蔵省が公的資金の投入に猛反対した。

 大蔵省は反対しただけじゃない。全銀協、銀行の業界団体が、「われわれの経営は健全です。公的資金なんて一切必要ありません」と大蔵省にいわされた

 宮澤さんが公的資金を投入していれば、その後積み足したとしても、せいぜい10兆円とか20兆円でよかったのに、結局100兆円以上を積むことになってしまった。あれは大蔵省の犯罪行為だったと思います。


.......... ..........


 今日、昨日の産経新聞を読んでいて、同じようなことが目に飛び込んできた。1面「番頭の時代」欄、菅義偉(すが・よしひで)官房長官について書かれた記事である。抜粋してご紹介します。


 異色経歴 官僚の本性を看破


 平日は朝5時に起床。主要新聞すべてに目を通し、6時半のNHKニュースをチェックする。7時ごろには宿舎を出て、数件の面会や会合をはしご。昼間の公務後、夜も2、3件の会合に顔を出す。予定は深夜11時ぐらいまでびっしりだ。官房長官、菅義偉が1日に会う人数はゆうに100人は超える。

 市井の動きにも目配りを欠かさない。例えば菅が「世の中のことを知るにはすごくいい」と何十年間も読んでいるのが讀賣新聞朝刊くらし家庭面で連載中の「人生案内」。
 官房長官という政権中枢にあって、菅は常に時代の空気にアンテナを張り巡らせている。


菅は昭和23(1948)年、秋田県雄勝町(現湯沢市)に農家の長男として生まれた。秋田県内の高校を卒業後、集団就職で上京し、働きながら法政大学を卒業。大学の就職課のつてで小此木彦三郎元建設相の秘書になった。

 菅は彦三郎の地元、横浜市の市議を経て国政進出後、梶山静六元官房長官に師事。その仕事ぶりに間近で接したことで、官僚の本性を知り、彼らを使いこなすことこそが政治の肝だと確信する。


 菅が梶山に仕えていた時期、日本は金融危機のまっただ中にあった。銀行倒産も辞さない「ハードランディング」で不良債権処理を積極的に進める方針だった梶山に対し、大蔵省銀行局(当時)は民間金融機関の不良債権の規模を「たいしたことない」と報告した。

 だが、住宅金融専門会社(住専)に対する6850億円の公的資金投入から始まった金融機関の破綻処理で、不良債権額は最終的に100兆円規模ともいわれるまでに膨らんだ。日本経済はその後、デフレのトンネルに迷い込んだ

 国益優先のはずの官僚が平然と〝ウソ〟をつき、国民に負担を強いる。菅はその実態を目の当たりにした。「梶山さんに『官僚は説明の天才だから、お前なんかすぐにだまされる』と言われたね」。菅は今もその言葉を肝に銘じている。


.......................................................................................................................


(感想・意見など)

 官僚は国益よりも組織益を優先するもし、大蔵省が自分たちの失敗を素直に認め、不良債権処理を速やかにしていたら、20年近いデフレに陥ることもなかったし、1000兆円を超える国の借金もなかった彼らこそ国賊である。遅ればせながら、官僚の激しい抵抗を押し切って不良債権処理を進めたのが小泉・竹中コンビである。

 アメリカは2008年のリーマン・ショックから短期間で回復した。日本の失敗から学んだからである。そのことは元FRBのバーナンキ議長やサマーズ元財務長官などが公言している。恐らく、中国、EU諸国なども懸命に研究しているはずである。日本は世界の反面教師である。

 鳩山、菅の民主党政権、第一次安倍内閣は官僚を敵に回したから官僚に潰された。普段はいがみあっている官僚も、こういうことになると一致結束する。実に厄介な存在である。

 信じられないような話もある。先の大東亜戦争で、アメリカと戦争する必要はなかったという。陸軍はソ連を仮想敵に、海軍はアメリカを仮想敵に巨額の予算を取ってきた。海軍は40年間も散々対米戦をやると言って予算を取ってきた手前、必然性のなかった対米戦に踏み切らざるを得なかったという。官僚制の悪弊極まれりである。


 天皇機関説で有名な美濃部達吉は、国会議員の仕事は「立法」「予算」「官僚の監視」の3つだと説いたそうである。議員にはそこのところをしっかりやってもらいたい。われわれ一般市民に「立法」「予算」はできないが、公務員の監視」と「議員の監視はできるはずである。性悪説にたってしっかり監視しなければ、食いものにされるだけで、世の中は良くならない。


以上


 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター