日本の安保…海外識者の目②

日本の安保…海外識者の目②
 愛媛15年9月29日(韓国)
日本の安保…海外識者の目②
 愛媛15年9月30日(フィリピン)
日本の安保…海外識者の目②
 愛媛15年10月3日(シンガポール)
日本の安保…海外識者の目②
 毎日15年10月2日(台湾)
日本の安保…海外識者の目②
週刊新潮15年9月17日
日本の安保…海外識者の目②
 日経15年9月21日
 中国の周辺国はすべて軍備を強化している。
日本の安保…海外識者の目②
 四国15年10月2日
日本の安保…海外識者の目②
 参議院安全保障特別委員会の茶番劇
日本の安保…海外識者の目②
 今日の高松市飯田町の田園風景。今年は稲がやや不良か、まだ青く、刈り取られていないものが目立つ。





 日本の安保…海外識者の目②


 昨日に続き愛媛新聞連載の「変わる日本の安保 海外識者の目」後半を抜粋してご紹介します。



 ■韓国・延世大 文正仁教授
 (ソウル共同=粟倉義勝さん)

 韓国・延世大の文世仁教授は、安全保障関連整備には日本が憲法9条と強大な軍事力を同時に持つ「偽善」を解消する意味があるとみる。一方で安倍晋三首相が歴史を反省する姿勢を見せないことが、韓国や中国で軍国主義へ向かっているとの憂慮を生んでいると指摘した。

 ――安保法成立の評価は

 「海外で戦争をできる軍隊を持つとの点で、戦力の不保持をうたった憲法9条2項と、国防を米国に任せ経済に専念するとの『吉田ドクトリン』(吉田茂元首相が取った方針)の枠を脱したといえる。憲法の解釈を変え集団的自衛権の行使を可能にすることは日本の主権の問題だ」

 ――中国との関係が緊張すると憂慮する声がある

 「韓国では、多くの人は日本が9条2項(の解釈)を変えること自体には異議は唱えないだろう。なぜなら日本は既に強大な軍事力を保持しており、現状が偽善的だ。(解釈)変更はこの偽善を脱し、現状をあるがままに認めるものだ」

 「だが、韓国や中国からは日本が再び軍国主義に向かっていると見える。その原因は安倍首相の言動にある。安倍氏が過去の日本の軍国主義に対する反省を見せないため、過去のような膨張主義、軍国主義に走るのではないかとの憂慮を生んでいる」


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 ■フィリピン大アジア研究センター教授 アイリーン・バビエラ氏
 (マニラ共同=出口朋弘さん)

 
 フィリピン大のアジア研究センターのアイリーン・バビエラ教授は、安全保障関連の成立に理解を示す一方、憲法9条改正に踏み込まなかったことでバランスが保たれ、過度の武力行使などに歯止めが期待できると語った。

 ――安保法の評価は

 「アジアの安全保障情勢が複雑化し不確定要素も多い中、日本が〝普通の国〟になろうとしているのは理解できる。自国の安全を守るために、より多くの選択肢を持ちたいというのは自然だ。米国がいつまでも日本に安全保障を提供してくれるかどうかも分からない。最終的に日本の安全を守れるのは、日本だけだ


 ――憲法学者からは違憲との指摘が相次いだ

 「憲法改正の困難さを考えれば、安倍政権が(憲法解釈の見直しと)安保法成立という手法をとったのは当然かもしれない。一方で、憲法9条は改正されておらず、自ずから歯止めをかける手段は残っている。内部でバランスをとっている状態といえる」

 「武力行使に関連することには、憲法違反との指摘がついて回る。フィリピン憲法も国策の遂行手段としての戦争を放棄している」

 ――自衛隊活動の拡大は、第2次大戦で日本から被害を受けた国として脅威とは感じないか

 「(終戦から)もう70年もたっている。過去を受け入れて反省することは大事だが、前を向いてこれからの困難に立ち向かうことも重要だ」


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 ■シンガポール東南アジア研究所上級研究員 タン・シューマン氏
 (シンガポール共同=山岡宗広さん)

 シンガポールの東南アジア研究所のタン・シューマン上級研究員は、日本の安全保障関連法の成立について、日本が自衛隊の活動に関する制約のため、自国の安全保障を米国などに依存してきた現状から脱却できると評価した。国会の承認が、軍国主義への「歯止め」となるとも指摘した。

 ――安保法をどう評価するか

 「日本と周辺地域、世界にとって前向きな動きであり、歓迎したい。日本が軍国主義に向かうという見方はメディアが誇張したものだ」

 「日本は過去に比べると、不安定な状況に置かれている北朝鮮は新たな核実験の実施を示唆しており、予測不可能だ。中国は経済的にも軍事的にも力を増している」

 ――国際社会はどう受け止めるか

 「日本は自国の防衛を米国に頼り、国連平和維持活動(PKO)の派遣先では、他国部隊が攻撃されても武器が使用できなかった。他国が提供する安全に『ただ乗り』してきたとの批判もある。安保関連法は、日本をより信頼できるパートナーにするだろう」

 ――憲法解釈の見直しをどうみるか

 「憲法改正は困難だ。国民にはまだ国民投票の覚悟ができていない。9条を改正するかは日本国民が決めることだが、海外から見れば、日本のイメージは今でも9条に象徴されるような『平和国家』だ」

 ――日本に軍国主義が復活する懸念は

 「自衛隊派遣には国会の承認が必要で、これが暴走の歯止めになる日本には健全な民主主義が存在し、それが機能している。これがもう一つの歯止めとなる


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 毎日新聞 10月2日の記事によると、台湾最大野党の蔡 英文・民進党主席も、このたびの日本の安全保障関連法の成立を評価している。


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(感想・意見など)

 私は日本の近現代史、とりわけ戦争の歴史を勉強して数十年になる。ライフワークの一つである。その私からみて、昨今の日本における安保関連法に関する議論は相当おかしい。

 昨日と今日で7人+1人の海外識者の意見をご紹介したが、彼らの見解の方が現実的でよほどまともである。

 実は、このことは多くのマスコミ関係者も気付いている。10月1日に金沢市で新聞社や放送局でつくるマスコミ倫理懇談会全国協議会の第59回全国大会が開かれた。四国新聞10月2日記事によると、

 安保法制をテーマにした分科会で、「賛成派は(東アジアの)緊張の高まりを、反対派は『戦争反対』を訴えるという二元論になり、報道の仕方もそこから抜け出せなかった」という反省の声が聞かれたという。


 国会では、テレビが入っていることを意識し過ぎて、茶番劇、パフォーマンスが目立った(女性議員がスクラムを組んで少しでも触るとセクハラだと騒いだり、数珠を持って拝んでいるアホウもいた)。国民を愚弄している。


以上

 

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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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