労組とは何か?国鉄からJRへ①

労組とは何か?国鉄からJRへ
 日経15年10月12日
労組とは何か?国鉄からJRへ
 日経15年10月14日
労組とは何か?国鉄からJRへ
 日経15年10月15日
労組とは何か?国鉄からJRへ
 ぽかぽか陽気なので亀がいるはずと香東川で探したら、いた!7匹も!
労組とは何か?国鉄からJRへ
いま、この紫色の花をいろいろなところで見る。図鑑で調べたが名前不明。





 労組とは何か?国鉄からJRへ①


 日本経済新聞の売りのひとつは最終ページの「私の履歴書」である。1カ月1名連載。正直いって退屈な月もあるが、今月(10月)は目が離せない。JR東海名誉会長・葛西 敬之かさい・よしゆき)さんである。

 15年10月12日分を抜粋してご紹介します。



 ■静岡で総務部長

 動労、「病気」で集団欠勤
 運行ピンチ、筋通し要員確保


 静岡鉄道管理局の総務部長に就任したのは1977年2月。局のナンバー2で、人事や労務の責任者である。

 当時、国鉄には国鉄労働組合(国労)、国鉄動力車労働組合(動労)、鉄道労働組合(鉄労)の3つの主要な組合があった。最大の組織は組合員25万人を擁する国労で、戦闘的な動労と穏健な鉄労がそれぞれ5万人と6万人といったところだった。


 「葛西君、一つだけお願いがある」。着任早々、本社の運転局にいる旧知の課長補佐から電話があった。一度内命された新人一人の配属先を替えるよう、動労が求めているという。

 人事は経営権の根幹であり、筋の通らない話には応じられない。「それは無理だ」と拒んだ。

 本社としては、運転職場の7割を組織する動労ともめたくないのだ。「動労が怒ってストライキをやったらどうする。あなたは自分のメンツのために何十万人のお客さんに迷惑をかけてもいいのか」。

 私は「いま人事を曲げれば、これから10年、20年にわたって組合の人事介入を許すことになる。その結果、もっと多くのお客さんに迷惑をかける」と突っぱねた。

 1時間もしないうちに、今度は東京の動労本部の副委員長から電話が入った。同じ用件である。私が改めて断ると、穏やかだった口調が一変した。「おまえとは話してもダメらしいな。後は戦場でまみえよう」。


 しばらくして翌日の列車に乗務する予定の動労の組合員30人ほどが、「頭が痛い」「腹が痛い」と、次々に医者の診断書を持って休みを申請してきた。このままでは列車の運行に影響が出る。しかし、丸く収めようとして譲れば、際限のない連鎖反応が起こる。筋論で押すしかない。

 動労の職員が出勤できないなら、非番の国労職員に乗務させればいいのだが、これが難題だった。国労も「動労が仕掛けたストライキのスト破りをした」とは言われたくないからだ。

 非番の国労職員に乗務させるよう部下に指示すると、案の定、みな驚いた顔で尻込みする。だが下がるわけにはいかない。乗務指示を出す直前、国労の運転系統の実力者と電話で話をした。「不当な動労の要求を退け、かつ安定した運行を損なわないためには非番の国労職員に乗務してもらうしかない」と話した。

 彼は「わかった。しかし2時間待ってくれ」と言う。1時間後に電話があり「いつでも指示していただいて結構」とのことだった。結局、国労の職員たちが代わりに乗務することが決まった。

すると今度は、動労の職員から「頭痛が治った」「腹痛も治った」と連絡が相次ぐ。「あしたは出勤できる」と口々に言うので、「要員は確保した。安心して養生するように」と休ませた。


 私は自らの職を賭するつもりでこの問題に対処したが、国労の指導者もその立場を賭けての判断をしたはずである。立場は違っても自らの信念に忠実であるという一点で、不思議な信頼関係が芽生えた。立場を超えた付き合いは、彼が亡くなるまで続いた。


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 13年10月12日のブログ「新聞、TVで分からないことも多い」も是非読んで下さい。
 
 労働組合は必要ですが、改めて「何のために?」と考えさせられます。



以上


 

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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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