子育て支援を「一の矢」に

子育て支援を「一の矢」に
 毎日15年10月24日
子育て支援を「一の矢」に
 朝日15年11月5日
子育て支援を「一の矢」に
 日経15年3月1日
子育て支援を「一の矢」に
 秋の香川県立図書館



 毎日新聞10月24日「経済観測」欄、中央大学教授・宮本 太郎さんのコラムを抜粋してご紹介します。


 子育て支援を「一の矢」に


 安倍政権は、強い経済子育て支援社会保障という「新三本の矢」を打ち出した。子育て支援と社会保障が矢のなかに入ったのはよいが、むしろ質の高い子育て支援こそ一の矢にすべきではないか。

 先日、埼玉県松伏町の認定こども園「こどものもり」を訪問して、改めてそう思った。

 この幼保連携型のこども園に足を踏み入れると思いがけなく静かなことに気づく。同園では、保育園と幼稚園の子どもたちがいっしょに、年長の子は年少の子を世話しながら、小集団に分かれて活動している。クラスで仕切らないコーナー保育だが真剣な雰囲気が漂う。皆がそれぞれの活動を選び没頭しているので、活気はあるが耳を覆う喧噪がないのだ。

 給食時のマナーにも子どもたちに芽生えた自主性を感じる。保育と就学前教育が高い水準で融合している印象だ。

 このこども園は、施設条件やここで働きたいと集まった保育者の力量に恵まれた。だが、こうした質の保育が広がれば、子どもたちは仮に家計が困窮していても次代を担う社会的能力を身につけうる。ここに子どもを委ねることができれば、母親は何の迷いもなく働くことができよう。女性の就業率が他の先進諸国なみになればGDPは4%増えるという計算もある。

 だが、待機児童が5年ぶりに増大するなか、行政は保育の質を犠牲にして「入れ物」の確保に走りがちだ。

 矢を精選し弓につがえる順序を変えてはどうか。一部の欧州諸国のように子どもと女性への社会的投資を一の矢にして、格差を広げない包摂型の成長へつなげるべきだ。


..............................................................................................................


(感想・意見など)

 1990年に合計特殊出生率「1.57ショック」と騒がれたが、結局無策のまま経過した。このとき出生数は127万人

 残念なことに、分母の大きい団塊ジュニアが出産適齢期であった2000年から2015年までもなんだかんだでほとんど適切な手は打たれなかった

 現在、出生率1.4前後、出生数100万人。出生率がこのままだと、30年後には100万×0.7=70万人。さらに30年後には70万×0.7=49万人127万→100万→70万→49万人…とどんどん子供の数は減り、人口構成はいびつになり、人口は急激に減っていく(因みに最高は1949(昭和24)年の270万人。いわゆる団塊の世代)。

 否も応もなく、子育て支援を「一の矢」にするほかない。早ければ早いほどよい。


以上

 

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター