「採薬使佐平次」★★★★☆

「採薬使佐平次」★★★★☆
 平谷 美樹(ひらや・よしき)さん👨 (角川文庫) 691円
「採薬使佐平次」★★★★☆
 「髪結い伊三次捕物余話」シリーズ
「採薬使佐平次」★★★★☆
 四国15年11月8日
「採薬使佐平次」★★★★☆
 (毎日新聞出版) 905円 第12巻絶賛発売中!
「採薬使佐平次」★★★★☆
 産経15年10月31日
 「1993(平成5)年に、明石要一・千葉大教授らの研究グループが『漫画好きの子供は勉強もできる』というリポートを発表している。それによると、漫画好きの子供ほど読書量が多く、漫画に熱中する子供と国語の成績に高い相関関係がみられた」





 「採薬使佐平次」★★★★☆


 本屋で表紙の「採薬使」の文字を見て、中も見ずに購入した。採薬使に興味があった。主人公の佐平次は、普段は15万坪もある将軍家の広大なお御鷹場(おたかば)の一角に作られた薬草園で働いている。一旦八代将軍徳川吉宗(よしむね)の命あらば、諸国を旅し薬草を採集・研究するかたわら、吉宗直属の御庭番(おにわばん=スパイ))として働く。

 大川で斬死体が上がった。その死体はガラス棒を握りしめていた。佐平次たちは事件追うことに。そのころ西国では蝗害こうがい)が広がり、稲作に深刻な被害をもたらしていた。

 佐平次は、採薬使の仲間を原因究明と対策のため西国に派遣する…。その舞台のひとつが伊予(愛媛県)。松山とか久万とか具体的な地名が出てくる。

 「中でも伊予八藩は悲惨で、享保17年の年貢の収納高は、一番収穫の多かった西条藩でも例年の半分。大洲藩は3割5分弱。吉田藩は2割5分強。今治藩は1割6分ほど。小松藩は1割足らずなど、惨憺たる有様だった。最も酷かったのは松山藩で記録には<皆無>と記されている」


 私は過去2度、計十年以上松山で勤務した。享保の大飢饉で伊予がひどい目に遭ったというのは知っていた。何であのものなりのいい地で…?と思っていた。この本で繋がった。蝗害であった。ウンカである。徳川実記によると、このとき全国で96万人を超える人が餓死したという。約100万人である。現代の日本では克服したが、世界ではいまなおこういうことが起こっている。


 私にとって新しい作者の登場を喜んだ。帯によると、来年1月に次回作が発売予定だという。シリーズ化してもらいたい。本好きにとって、新しい作者を得ることは喜びである。


 その喜びもつかの間、かねてから乳がんで闘病中と聞いていた宇江佐 真理うえざ・まり)さんが亡くなったというニュースが飛び込んできた。「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなどでお世話になった。つい最近、シリーズ14作目「竃河岸へっついかし)」を読んだばかりであった。まだ66歳。残念である。  合掌


 

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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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