日本は最も成功した社会主義国

日経15年1月26日号

日刊工業15年11月24日

イヌタデ?

(新星出版社) 各1296円
イヌタデ?の名が知りたくて結果的に3冊買ってしまった。

写真もくじが花や果実・種子の色で引けるのがいい。
日本は最も成功した社会主義国
「日本は世界で最も成功した社会主義国」と言ったのは、ソ連のゴルバチョフ首相である。
日本は工場などのワーカークラスと経営者クラスとの給与差が最も少ない。その真反対がアメリカである。私がかつて務めていた会社の親会社は世界的な大企業であるが、20年前、その日本人社長の給与はアメリカの部長級であった。おかしなことに、アメリカ現地法人(子会社)の欧米人社長の給与のほうが余程高かった。
確か10年ちょっと前から日本の経営者クラスの給与が上がり出した。日産のゴーン社長の登場が契機となったはずである。最近は、ASEAN諸国でも、部長級は日本に並び出した。役員クラスだと日本を超える国も出だした。「日本の常識は世界の非常識」になりつつある。
それに関連する記事が日刊工業新聞に載っていた。15年11月24日の記事を抜粋してご紹介します。
日本企業、タイで採用に苦戦
給与水準引き上げ迫られる
日本企業がタイで優秀な人材の確保に苦慮している。人材紹介会社、ジュイエイシーリクルートメント(JAC)がまとめたタイの労働市場の動向によると、日系企業の給与水準は、欧米系企業より2割安く、現地では高給な欧米系企業や地場企業に人材を奪われているという。
タイは東南アジアの中核拠点としての重要性が高まっており、将来は財務や経営戦略部門などで人材の〝争奪戦〟が起きる可能性もある。
JACによると、英語が話せる製造業の営業職の給与は日系企業の場合、年収75万―90万バーツ(約255万―300万円)に対し、欧米系は90万―115万バーツ(約300万―390万円)。役職が上がるほど差は広がり、幹部職だと差は2倍以上になることもある。
タイは失業率が1%を切り、労働力不足が深刻な売り手市場。就職先候補は多く、「職を求める人はまず給与で企業を選別する」(JACタイランドの山下勝弘社長)。「日系企業イコール給与が安いという印象が定着している」(同)ため、就職先として初期段階から日系企業が外されることも多いという。
日系企業が優秀な人材を確保するためには、給与水準引き上げなど、待遇面での改善が必要となる。 (大城麻木乃さん)
..............................................................................................................
(感想・意見など)
シンガポールはすでに欧米並みである。私が知っているのは15年前くらいの話であるが、周りには海外勤務経験者が多かった。アジア、中東経験者は、妻がベビーシッターやお手伝いさんに慣れていて、日本に帰ってきてから困るというような話も聞いた。
日系企業も、アメリカ並みとは言わぬまでも、ヨーロッパ企業並みにはしていく必要がある。日本の良さも残したいが…。
以上