中国はなぜ嘘だらけなのか

中国はなぜ嘘だらけなのか
 産経15年12月3日
中国はなぜ嘘だらけなのか
 李志綏(リ・チスイ)さん (文春文庫) 著者は長年毛沢東の主治医を務めた。本書が発売された3カ月後にシカゴの自宅浴室で遺体となって発見された。私は20年くらい前に読んで、中国に生まれなくて良かったと思った。
中国はなぜ嘘だらけなのか
 今年は暖かかったためか紅葉がいまひとつ(赤の切れが悪い)。
中国はなぜ嘘だらけなのか
 行きつけの喫茶店がリフォーム中なので別のところに行った。香東川沿いで環境はいいが、新聞がスポーツ紙以外、日経と四国のみなのが欠点(手前馬蹄形のカウンターに緑が映り込んでいる)。





 中国はなぜ嘘だらけなのか


 15年12月11日のブログ「丹羽さんに異議あり!!」の続きです。

 産経新聞15年12月3日石 平(せき・へい)さんのコラムを一部抜粋してご紹介します。


 本格化する経済崩壊

 10月19日、中国国家統計局が第3四半期の経済成長率を発表したが、それは前年同月比6.9%で、今年上半期の7%よりさらに鈍化して、2009年第1四半期以来の低水準となった。

 政府が公表したこの「6.9%」の成長率、あるいは上半期の「7%成長率」は果たして本当であったかどうかも実に疑わしい

 中国では、たとえば電力消費量の伸び率「李克強指数」の一つとして経済の実態をより適切に反映しているが、今年1月から9月までの全国の電力消費量伸び率が0.8%であった(中国電力企業連合会の発表)。

 2013年は政府発表率が7.7%であったが、同じ年の電力消費量の伸び率は7.5%であった。しかし、1~9月の電力消費量の伸び率がただの0.8%であったならば、同じ時期の経済成長率は7%か6.9%であるはずはない。おそらく、0%成長に近い水準にあるのではないか

 そして、9月と10月の電力消費量は両方とも前年同期比0.2%減となって絶望のマイナス成長に転じているから、秋にはいってからの経済状況はさらに悪化していることがよく分かる。



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 【大躍進政策】

 中華人民共和国が1958年~1961年実施した農業・工業の大増産政策毛沢東は十数年間で経済的に英米を追い越すことを夢見て実施。しかし、結果は、中国経済の大混乱と数千万人の餓死者を出して大失敗となった。毛沢東は国家主席を辞任した。

 しかし、毛沢東はのちに権力奪還を目指して文化大革命を起こし、数千万人の死傷者を出した。大躍進政策と文化大革命の犠牲者は5千万人から7千万人に及ぶと言われている。恐らく、史上最大の虐殺者である。



 『 毛沢東の私生活 』上巻から抜粋してご紹介します。


 毛沢東の「大躍進」計画は壮大なユートピアだった。――15年以内にイギリスに追いつこうと農業生産法をかえ、人民公社をつかって社会主義から共産主義へ、貧しさから豊かさへの途をつきすすもうというのだ。毛沢東はごますりとへつらいになれきっていた。

 この壮大な計画をなんとかのませようと党や政府の最高首脳をおしまくっていたのだ。そんな毛に気に入られようとして、また応じなかった場合のわが身の政治的な将来も恐れて、高級幹部は下級幹部に圧力をかけ、下級幹部は下級幹部で農民を無慈悲に働かせたり、上司の聞きたがるような報告をしたりして対応せざるをえなかった。

 このようにして考えられぬ途方もない報告書が作成されたのである。穀物の平均収穫高が一畝(いちせ:0.1反=30坪)につき5トンどころかその2倍増、3倍増にもなったのだ。


 国慶節の直後、われわれはまたまた専用列車で旅だち、南方に向かう。沿線の光景は信じがたいものであった。収穫期がちかづきつつあり、作物は実りきっていた。田畑は働く農民でみち、それも婦女子、緑や赤のブラウスを着た娘たち、白髪の老人か十代の男女ばかりであった。四肢が頑健な壮年男子、つまり中国の真の農民たちは農業生産の現場をはなれ、「裏庭煉鋼炉」の世話に投入されたのだった。 

 煉鋼炉の林立は田園風景を一変してしまった。炉がいたるところに存在し、いっぱしの農民がたえず狂奔して燃料や原材料をはこび、火をかきたてている姿がみとめられた。夜になると、見わたすかぎり炉が広大な大地に点在し、夜空をあかあかと照らしだしていた。

 行く先々の人民公社では、せまりくる取り入れの豊作ぶりを断言した。穀物も鉄生産も統計は度胆をぬくものであった。


 専用列車内である晩、毛沢東の政治秘書の林克が私の思いこみをただそうとした。
 われわれが窓から眺めているのは、とりわけ毛首席のために上演された壮大な多喜劇、全国規模の京劇舞台だと林克が評した。

 党地方委員会の書記らが鉄道沿線の両側に5百㍍おきに炉の建設を命じたのであり、婦女子が赤や緑のブラウスを着用しているのも、そのように命じられたからであった。

 湖北省では党地方委員会第一書記の王仁重が遠方の水田から豊作の稲をぬきとり、主席の専用列車が通過する沿線の水田に植えかえさせたたわむ稲穂で大豊作を印象づけようとしたのである。毛主席向けに、中国全土が舞台であり、全人民が出演者というわけであった。


 生産高の数字はイカサマだと林克は言った。どんなに肥えた土地でも、一畝で5トン、6トンもの米がとれるはずがない。また「裏庭煉鋼炉」でつくられたものは、役たたずであった。安徽省で曽希聖書記が炉の生産品と言って私に見せた鉄塊は、大きな近代工場でつくったニセモノだった。

 「新聞じゃ一言もそんなことは書いてないぞ」と、私は抗議した。
 新聞もまた嘘で一杯なんだ、上からいわれたとおりしか印刷しないのだと言って聞かない。

 私は愕然とした。人民日報は私どもにとって真実の情報源であり、あらゆる国内新聞のうちでもっとも権威があるとみなされている。もし人民日報が虚偽の報道をしているのだとしたら、一体どの新聞が真実をつたえているのだろうか

 三人の会話は危険なものであり、私の動揺ぶりは警護主任の王敬先を心配させた。「もうこんな話はやめよう」と、王がやりとりをさえぎった。王はそっと私を脇へつれていった。おおっぴらにあんな話をするのはよくないと警告した。「面倒にまきこまれるぞ」


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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