貧困の連鎖を防ごう

貧困の連鎖を防ごう
毎日15年12月3日
貧困の連鎖を防ごう
 朝日15年12月13日
貧困の連鎖を防ごう
 今日の香東川河口付近。山がくすんできだした。ようやく冬が来た。
貧困の連鎖を防ごう
 マックバベポ(バーベキュー・ポークバーガー)セット 500円
 「ピクルスが効いているのがいいですね」と言ったらピクルスを増量してくれた。





 貧困の連鎖を防ごう


 現在若者の3分の1が非正規職親が何らかの理由で貧困であっても、それを子どもに連鎖させてはならない。それは福祉的な観点からも、日本の将来にとっても言えることである。

 現在日本の出生数は年間100万人、合計特殊出生率は1.4台である。女性が第一子を産むのは30歳前後。今の趨勢が続けば30年後の出生数は100万×0.7=70万人、更に30年後には70万×0.7=49万人、90年後には年間出生数34万人となる。恐らく人口は5千万人を切る。余程思い切った発想の転換、政策の転換が必要である。

 毎日新聞12月3日の「発言」欄にNPO法人キッズドア理事長の渡辺 由美子さんが寄稿している。渡辺さんは、貧困世帯の子どもへの無料学習支援に取り組んでいる。抜粋してご紹介します。


 人口減少招く教育格差


 子どもの貧困に伴う教育格差が注目されている。そのこと自体はまっとうだが、この問題を「お金が無いから大学に行けなくてかわいそう」という福祉的な視点だけで捉えると本質を見誤る。教育格差は人口減少や少子化の大きな原因となっている点に着目すべきだ。

 最大の課題は「低所得の保護者の子どもは、十分な教育が受けられず、子の世代も貧困に陥る」貧困の連鎖にある。つまり、子どもの能力や努力よりも、親の経済力がその子の将来を決めてしまう社会である。

 4年制の大学進学率で見ると、親の年収が1000万円以上の家庭で62%なのに対し、年収200万円以下では28%だ。これを福祉だけの視点で見るから「かわいそうだが、国にもお金がないからしょうがない」と、放置されてきた。

 一方で少子化や人口減対策は政治の最重要課題安倍内閣は希望出生率1.8の実現を掲げている。

 だが、「希望する子ども」を産まない最大の原因は「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(60%)。結婚については正社員の若者は34歳までに58%が結婚しているが、非正規になると23%に落ちる。若年層の非正規雇用は急激に伸びており、今や3人に1人が非正規であり、そのうち8割弱は結婚しない経済的理由から結婚も子どもを持つことも「できない」若者が急増している。

 学歴別の正社員比率を見ると大学80%、大学院88%に対して中学38%、高校57%。日本では大学進学率が50%を超え「行き過ぎだ」という声もあるが、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均は58%。日本は先進国33カ国中23位と下位である。しかも日本は高度化した社会で世界を相手に70歳まで働かなければならない時代を迎える。


 
 貧困の連鎖の逆は、「親の所得に関わらず、子どもが十分な教育を受け、社会に貢献する人材として自立する」こと日本では、大学等高等教育への税金配分はOECD加盟国で最下位奨学金制度も貧弱「優秀で大学に行きたいのに、お金がないからあきらめる」子どもがたくさんいる

 子どもの貧困率が急上昇を続けるということは結婚して出産できる若者の急減を意味する。

 子ども・若者に集中的に大胆に資金を投入し「すべての子どもが十分な教育を受け、社会で活躍できる」社会にしなければならない。それは「希望する若者が結婚し出産できる」社会でもある。


 子どもの貧困は、高齢者を支える人口の激減につながる。あなたが80歳のときに誰が社会を支えるのか。高齢者のためにこそ、子どもの貧困対策に早急にとりかかるべきだ。


.......... .......... ..........


 朝日新聞12月13日「天声人語」を抜粋します。


 いかにも愚問であった。北欧フィンランドで大企業を辞めて会社を起こした人への取材中。子どもが10人いるというので、「事業に失敗したら教育費はどうしよう、と心配になりませんか」とたずねた。向こうはきょとんとしている。

 かの国では教育は大学まですべて無料、大学生の生活費まで出るのだ。出産の時には「育児小包」なる箱が届いて、肌着から防寒着までそろう。子どもは社会で面倒を見るとの考え方が確立している

 そんな話を思い出したのは、国立大学の授業料が16年後に年93万円まで値上がりするかも、との試算を紙面で読んだからだ。20万円もしなかった1980年代初めは遠い昔。北欧の高い税負担を割り引いても、彼我の差にため息が出る

........................................................................................................


(感想・意見など)

 天声人語はいかにも朝日らしい書き方である。「日本はダメ、北欧は素晴らしい」。しかし、この世に天国のようなところはあり得ない。

 北欧の国民負担率(税+社会保険料)は約70%日本は約38%である。日本のほうが個人の自由度は高いと言える。北欧は多額の税金、社会保険料を取り(高負担)、個人の裁量の余地があまりない代わりに、高福祉を実現している。そこにはムダを許さない厳しい仕組みがある筈である。

 1つには、人口が500万人から1千万人と少ないこと。さらに小さな自治体が主体になっていることで目配りしやすい。卵を産むニワトリを殺しては結果的に雇用が失われるので、解雇は比較的簡単に認め企業の構造転換を容易にし、失業者には再教育を施し、長期の失業を認めないなど、厳しい(フレキシキュリティ)。国民がお互いに監視したりもしている。

 医療では、日本のように保険証1枚でどこの医者でも簡単にかかれるということはない。かかりつけ医が定められ、医師に会うのは大臣に会うより難しいと言われたりもする。虫歯治療が数カ月先、入院数カ月待ちということもあるという。そういう意味ではキツイ。日本が甘過ぎる。

 北欧では、高所得者はあまりの高負担に逃げ出している。税金などの負担が軽く、「こっちの水は甘~いぞ」と勧誘する国も沢山ある。

 日本はこれまで高齢者に甘く、若者に厳しすぎた。70歳の人は年金保険料として例えば8百万円支払ったとして約4倍の3千万以上になって返ってきている。現在20歳の若者は自分が支払った分(1倍)まで返ってくるかどうか。何もかも先送りしてきた。国と地方の借金は間もなく1100兆円。そのツケがこれから回ってくる。大至急転換する必要がある。

 「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」(二宮尊徳)…至言!!



以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター