石油という魔物

石油という魔物
 産経15年12月30日
石油という魔物
 成人式
石油という魔物
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 石油という魔物


 石油が主なエネルギー源になったのは第一次世界大戦のころからである。日本はほぼ99%輸入せざるを得ない。大東亜戦争開戦を決意したのは石油の禁輸を恐れたからである。学生時代にオイルショックで日本中が大騒ぎしたのを覚えている。日本は原油の8割を中東から輸入している。タンカーの航路である中国の南シナ海侵略を恐れる理由である。

 現在石油の輸入額ランキングは、①アメリカ②中国③日本④インド⑤韓国である。ところがアメリカはシェールガス・オイルの産出で輸入国から輸出国に変わろうとしている。アメリカは今までほど中東を重視する必要がなくなっている。2位の中国はバブルが崩壊してペースダウンせざるを得なくなっている。原油埋蔵量世界4位のイランは、人権侵害や核開発で国連制裁を受けているが、間もなく解除される見込みである。

 それやこれやで世界情勢激変の要因となっている。産経新聞15年12月30日「湯浅博の世界解読」を抜粋してご紹介します。


 米に「アジア回帰」促す石油


 2016年の日本に向け、追い風が吹いてきたかもしれない。石油輸出機構(OPEC)が減産を見送り、米議会が40年来の原油輸出の解禁に踏み切ったからだ。

 風が吹けばオケ屋がもうかるように、エネルギー経済が劇的に動くと、中東から遠い東アジアの政治構造が変わってくる

 世界の原油価格は13年に1バレル100㌦だったが、現在は40㌦を切っている。最大のサウジアラビアが体力勝負に出て、採掘コストの高い米国のシェールガス事業者を撤退させようとたくらんだといわれる。

 その米国が、原油輸出の解禁で市場を外に広げようと決意した。米国はサウジと並ぶ石油産出国であるが、70年代のOPECの石油禁輸に過剰反応して禁輸政策を続けてきた。米議会が禁輸を解除するには、反対するオバマ政権と民主党を相手に強力な政治力で突破するしかない。

 年明けにはイラン産原油も市場に出回るから、価格低下はさらに拍車がかかる。原油価格の低迷は、ロシアベネズエラ、さらに「イスラム国」(IS)の石油密売を直撃するだろう。

 ロシア経済は兵器のほかにこれといった産業がなく、輸出の7割を石油(天然ガス)などエネルギーが担っている。輸出額は13年に比べると、その4割近くが減少したようだ。しかもロシアは、クリミア半島を併合した罰で米欧から経済制裁を受け、通貨ルーブルが対ドルで下落し、インフレも高い。
 肝心の兵器も建艦技術の低下で、強襲揚陸艦ですら輸入するしかない。

 活動資金を石油密売に頼るISには、さらに衝撃的である。シリア国内の油田の多くはISが制圧し、当のアサド政権が密売業者からISの石油を買うという構図ができていた。
 それが石油価格の低下でISの財政は昨年の半分以下になり、OPECの減産見送りは、ISの能力をさらに低下させる。

 潤沢な石油で潤う無頼勢力の戦闘力が落ちれば、米国の負担はグンと軽くなる。その結果、世界に目配りできなくなった米国が、軍事力を重点的にアジア太平洋に振り向けることができる

 遠く中東からの「風」により、米国が膨張主義の中国に対する抑止に軍事力を振り向けやすくなる。かくて、日本や南シナ海沿岸国などの「オケ屋」には有利な政治力学が形成される


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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