『大世界史』★★★★★①

『大世界史』★★★★★
 池上彰さん×佐藤優さん(文春新書) 896円
『大世界史』★★★★★
 四国16年1月8日
 「道後アート2016」のメーンアーティストが山口晃(あきら)さんに決定した!最も好きな画家である。16年は夏目漱石没後100年。道後温泉本館や子規記念博物館、坂の上の雲ミュージアムなど子規、漱石ゆかりの施設が連携すべきである。
『大世界史』★★★★★
 マンション案内のアルバイト。対面にもいる。20種類くらいのバイトをしたが、私が最も苦手な種類のバイト。看板を持ってじっと座っている。音楽かラジオを聴いているかと思ったが、許されていないのかその様子はなかった。時間が全く進まない。苦痛以外の何物でもない。マンションとしては最高の立地。小・中・高・大、図書館、スーパー、コンビニ、病院、役所、JR駅などが近い。
『大世界史』★★★★★
 椿





 『大世界史』★★★★★①


 ここ何週間もベストセラー10位以内にずっと入っているのでご存知の方も多いと思われる。どこをとっても、いい本である。前著『新・戦争論』を凌ぐ。歴史は必須科目。是非、お読みください。

 ランダムに抜粋します。


 池上 今回は、現代をよりよく理解するためには歴史の学習は欠かせないという点で意気投合。世界史から現代を見ることの必要性という視点で本をまとめました。

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 佐藤 日本人の世界認識の欠損点は、とくに中東にあります。中東は、世界の中心です。文明発祥の地ですが、人類史が始まって以来、中東こそ、常に「世界史大転換の震源地」でした。

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 佐藤 「(2011年の)アラブの春には民主主義をつぶす機能しかなかった。政治的にイスラムと民主主義はなじまないことがはっきりした。民主化のチャンスはアラブ諸国では、近未来においてないだろう」
 「むしろ、アラブの分裂に乗じて、非アラブのイランとトルコが、帝国として自らの影響力を拡大するチャンスと思い始め、拡張主義的政策を取っている」

 池上 まさにそうなのです。イランには「ペルシャ帝国」トルコには「オスマン帝国」という、それぞれかつての「帝国」としての記憶があります。トルコのエルドアン大統領は、まさに「オスマン帝国よ再び」という動きを見せています。いまのトルコを理解するには、過去の歴史を参照する必要がある。

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 池上 クルド人は、「独自の国家を持たない世界最大の民族」と呼ばれています。宗教的には、大部分がイスラム教スンニ派。トルコ、イラク北部、イラン北西部、シリア北東部にかけての地域「クルディスタン(クルド人の土地)」に居住していました。

 ところが、第一次大戦でオスマン帝国が崩壊し、英仏の秘密条約「サイクス・ピコ協定」によって、一方的に国境線が引かれ、「クルディスタン」は、トルコ、イラク、イラン、シリア、アルメニアなどに分割されたのです。

 2500万人から3000万人に及ぶと見られる人口規模にもかかわらず、それぞれの国内で少数民族扱いされています。クルド人が団結して、「クルディスタン」の独立を果たすのが、彼らの悲願です。

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 佐藤 トルコの動きもそうですが、いま私が最も危惧しているのは、「第二イスラム国」の誕生なんです。それも中東地域には限らない。アジアでも起こりうる。

 さらに懸念されるのが、中央アジアに浸透する過激派の影響が、中国の新疆ウイグル自治区にまで及ぶ事態です。もしウイグル地域に「第二イスラム国」が出現したら、中国は、安全保障上、西方を向かざるをえなくなります。そうなると、尖閣問題どころではありません。中国としては、対日接近の芽も出てくるかもしれません。

 安倍首相も、対中包囲網外交だけでなく、「第二イスラム国」が出現したとき、中国とどう連携していくかをも考えておくべきです。

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 池上 メルケル首相は東ドイツで育っていますね。

 佐藤 そうです。メルケル首相の出自は、ある種の謎に包まれています。その謎を解くには、父親の研究が必要です。

 池上 スノーデン事件で暴露されたが、アメリカはメルケルの電話を盗聴していたのですね。

 佐藤 アメリカは、理由なしに盗聴をしません。何らかの疑念がもたれていることは間違いない。米国は、メルケル個人の来歴に疑念を抱いていると思います。

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 佐藤 第二次大戦というのは、ナチズムというドイツの暴走を、ソ連とアメリカの物量によって、とりあえず押さえこんだ、という戦争です。つまり、ヨーロッパの宿題は、先送りされただけ。その宿題が、いよいよ戻ってきたという感じです。

 やはり、歴史は繰り返す。現在のさまざまな対立は、いずれも、過去に関わりをもっています。第一次大戦から約100年。ヨーロッパが再び、火薬庫になる可能性も否定できません。

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 佐藤 最終的には、ウクライナは「フィンランド化」を受け入れていくしかないでしょう。独立は維持するものの、ロシアの強い影響下にとどまるほかない

 池上 「フィンランド化」とは。1948年、ソ連と友好協力相互援助条約を結び、独立を保持し社会主義国にはならない代わり、有事の際には、ソ連に協力することを明言するのです。1994年にEUには加盟しましたが、今でもNATOには入っていません。

 佐藤 そうした安定的な対露関係を築くまでには、フィンランドが相当な犠牲を払ったのも事実です。第二次大戦中には、二度もソ連と戦火を交えた結果、南カレリア地方を奪われ、40万人以上の難民が発生しました。しかも領土要求すらしていません。

 池上 フィンランドと言うと、 日本では、ノキアやムーミンのイメージが強いのですが、なかなか厳しい歴史を歩んできたわけですね。


(本日はここまで)


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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