『大世界史』★★★★★②

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 日経13年1月13日
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 石清尾(いわせお)八幡宮 しめ飾りなどを処分しつつ、お参りしてきた。
『大世界史』★★★★★②
 石清尾神社内の香川県神社庁





 『大世界史』★★★★★②


 ランダムに抜粋してご紹介します


 池上 ギリシャの債務危機が発端となり、いまヨーロッパが揺れています。

 佐藤 そもそもギリシャを「ヨーロッパ」と考えるのが間違いなのです。現在のギリシャは、19世紀に恣意的につくられた国家です。ロシア帝国と大英帝国のグレートゲームのなかの仇花みたいなものです。

 そのグレートゲームのなかでオスマン帝国をいかに解体していくか、という戦略の一環として、ギリシャがつくられました

 1829年に、古代ギリシャの滅亡以来、1900年ぶりに独立を果たすのですが、国民は、DNA鑑定をすれば、トルコ人と変わらない。アナトリアにいた正教徒をギリシャに移し、ギリシャにいたムスリム(イスラム教徒)をアナトリアに移すという住民移動を行って、人造王国を仕立て上げたのです。

 言語も、古代ギイシャ語とはまったく違いますソクラテス、プラトン、アリストテレスとも関係ありません。しかし、古代ギリシャと関係あるかのように誤解させることをロシアとイギリスが合作で行ったのです。それにフランスもドイツも乗っていった。

 結局、オスマン帝国を解体するために西側の出店としてつくった国家だから、いわば、そこに存在すること自体がギリシャ人の仕事になっている。ですから、「財政危機はギリシャ人が怠け者だから」などと責めても始まらないのです。

 池上 ギリシャが強気なのには、地政学上の重要性東西冷戦という歴史も関わっていますね。ソ連に組み込まれた東欧と、アメリカについた西欧との対決で、ギリシャはその中間地点に位置していました。現在も戦略的な要衝であることに変わりはありません。

 佐藤 まさにそこです。戦後、パルチザン(非正規軍)同士の内戦が続いては困るので、チャーチルとスターリンが手打ちして、アルバニア、ユーゴスラビア、ブルガリアまでは共産勢力が取り、西側は支援をやめる。その代りギリシャに関しては、ソ連が共産勢力への支援をやめることにしたのです。

 そして、西側は、ギリシャに産業をつくらなかった。工業が発展して工場労働者が生まれると、共産党が組織化するからです。農業と観光だけの国にしておいた。それと、NATOの基地を置いて、その代りにお金だけはいくらでも援助します、ということにした。そういう意味で、ギリシャは、ギリシャとして存在すること自体がいわば「仕事」になっているのです。

 池上 こういう歴史的経緯があるからこそ、ギリシャの政治家も、国民も、「ギリシャを西側諸国が支援するのは当然」という意識になっているのです。「どうせ俺たちを切ることはできないだろう」と高をくくっている。

 中国にとってギリシャは「一帯一路」構想で重要な位置を占めています。

 ギリシャは、黒海と地中海を挟んでロシアや中東と向き合い、国内の米軍基地は、「イスラム国」への空爆拠点にもなっている。ギリシャがユーロやEUから離脱し、NATOからも脱退すると大変なので、アメリカは、EU諸国に対し、ギリシャを追い込まないよう働きかけている。そういう地政学的位置を自覚したギリシャという国は、一筋縄ではいきません。

 佐藤 ギリシャのケースは、いくらか沖縄と似ているかもしれません。
 それから債務危機に関しては、やはりドイツが悪いギリシャが借金を返せないなどということは、最初からわかっていたはずです。それでいて、「借金してでも買え」とドイツ製品を売りつけた。ギリシャ人としては、「返せないことがわかっていて貸し付けて、ドイツはいい目を見たんだろう。だったら返済を値引きしろ」と言いたいわけです。


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(感想・意見など)

 もっと引用するつもりであったが、ギリシャ問題で尽きた。


 古代ギリシャ人と現在のギリシャ人が何の関係もないというのは聞いていた。しかし、このようないきさつがあったとは知らなかった。また、中東におけるイギリスの非道な三枚舌外交は有名である。

 ソ連のスターリンが大量殺戮したり、民族を大移動させ入れ替えたりしたことは知っていたが、欧州各国もそういうことをしていたのは初耳だった。

 日本は満州事変を起こし、現在いかにも悪いことをしたかのように語られるが、当時の世界情勢として特別なことではなかった(軍部の独走はここでは別問題)。

 当時の満州は「無主の地」で、軍閥(言ってみればヤクザの親玉)が百年先の税金を取り立てたり、女性を好きなように(妾を百人もったり)したり、強い者勝ちのハチャメチャな地域だった。欧米諸国もそのことは知っていた(被害にあっている)し、ソ連、欧米なども他で同じようなことをしていたので、「満州」に関してはある意味寛容だった(日本は読み間違えたが、リットン調査団も日本の行為をある程度容認していた)。

 極東軍事裁判(東京裁判)で主席検事を務めたキーナンも、「日本はなぜ満州で満足しなかったのか」と述べている。

 日中戦争は挑発され「巻き込まれた」要素が強いが、大陸は島国の日本が対応できるようなヤワな地域ではない際限のない泥沼にはまりこむだけである。


 現在起こっているいろいろな事を正しく理解するには、歴史の学習が欠かせない


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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