ベーシックインカムという実験

ベーシックインカムという実験
 毎日16年1月23日
ベーシックインカムという実験
 朝日16年1月28日
ベーシックインカムという実験
 最近買った漫画(左:小学館、右:KADOKAWA)。ともに1080円。
 左はお馴染みサイバラさん(50)とYES!高須クリニックのかっちゃん(70)のお話。「人生90年時代」昔の常識は通用しない。誰に迷惑がかかるわけでなし、イイジャン、イイジャン!





 ベーシックインカムという実験


 北欧の高福祉社会というのは、理想の社会のようにいわれることが多いが、高負担ゆえに成り立っていることを忘れてはならない。また、多くの人がもたれ合ってあまり働かないようになったり、ズルする人が増えても成り立たないので、監視社会のような側面もある。また、外に対しては、手厚い福祉に期待してやってくる人が多いので、当然のことながら、鎖国状態になりがちである。

 デンマークは人口560万人であるが、このところの難民流入で難民申請が何万人にも上り、政府が難民申請者の所持品のうち約17万円を超える金品を押収できる法案を可決した。押収した財産は、難民の食費や居住費などに充てられるという。批判もあるが、北欧諸国といえども金の生る木が生えているわけではない。

 フィンランドでは、ベーシックインカムを導入した場合の影響を調べる実験を開始するという。

 そのことについて、毎日新聞1月23日の「経済観測」欄に中央大学教授・宮本 太郎さんが書いている。抜粋してご紹介します。


.......... ..........          


 ベーシックインカムは赤ん坊から高齢者まですべての国民に一律の現金給付をする制度だ。場合によっては、年金や生活保護など従来の所得保障をすべてこれに置き換える究極のばらまきという意見もある一方で、実はきわめて合理的な仕組みだという見方もある。

 日本にひきつけて言えば、混乱する年金行政も生活保護の「水際作戦」も過去の話になる行政コストを大幅に削減し、単純な分配のみをおこなう小さな政府になる、というわけだ。子どもが増えれば家計所得も増えるため、少子化対策になるかもしれない。だが働かなくなってしまう人が増えるのではないか。


 フィンランド社会保険機構の説明では、この実験ではさまざまな条件の地域で1万所帯ほどを対象に、2017年から2年間かけておこなわれる。ベーシックインカムの水準としては、月800ユーロ(104000円)程度、550ユーロ(71500円)程度、そして自己所得が上昇するにつれて給付額を減じる「負の所得税」などのいくつかのかたちが検討されているらしい。

 私は、勤労所得を補完する程度のベーシックインカムや「負の所得税」ならば、就労拡大につながる可能性があると思う。そもそも働いても生活が成り立たないのでは、雇用の拡大は困難になる。ただし、保育サービスや就労支援と連携させたり、就労や子育てをとおしての社会参加を給付条件としたりするなどの工夫が必要だろう。

 フィンランドにおけるこの社会実験に注目したい。


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター