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 読売新聞16年2月24日の「人生案内」
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 四国新聞16年3月2日
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 「むごい!」 近くにセブン・イレブンができて喜んでいた。週に2・3回は行っていた。それなりに流行っていたが、オーナーの都合で1年で閉店。その半年後に店舗を解体。契約上原状回復義務があったのか、アスファルトまで剥がしてしまった。何千万円かの損失。もったいない。
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 こんな贅沢な悩みを持っている人がいる。

 読売新聞2月24日の「人生案内」をご紹介します。


 人生の目標定まらない60代


 昨年還暦を迎えたパート女性。これからの人生の目標が定まりません。このままではいけない、では何がしたいのか、何ができるのか、自問自答の日々を過ごしています。

 専業主婦が不向きで、この20年余り、パートの仕事と子育て、家事、習い事と、多忙な日々を送ってきました。仕事は今でも細々と続けています。興味のあることには色々と取り組んできましたが、それなりに楽しくはあっても、心底から感動することもなく、今に至っています

 は60代半ばで、定年後も働いてくれています私には過ぎた人でとても感謝しています。3人の子どもも自立して人並みに幸せに暮らしています。家族間で、特に困ったことは起きていません。あくまでも私個人の問題なのです。

 「やりたいことがないのなら、他人に喜ばれることをしたら?」と昔、友人に言われたことを思い出し、ボランティア活動も考えますが、踏み切れていません。このままではきっと、死に際に後悔します。  (大阪・J子)


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(感想・意見など)


 このひとは大阪の人なので大阪弁で言うと、「欲どしい!!」

 「それなりに楽しくはあっても、心底から感動することがない」と嘆いているが、それだけで上出来ではないか。いい夫がいて、3人ものいい子どもがいて、家族間になんの問題もない。これ以上何を望んでいるのか?

 60代なら、夫の両親、自分の両親は80代~90代で、普通なら4人の内の誰かの面倒を見て(見守り・介護・看護)、大変だったことがある、あるいはあった筈である。それもないらしい。


 私は高校生時代から家族に病人が多かったので、何人か病人がいるのが当たり前で、たまたまある時期いなかったら、それだけでありがたいと思っている。貧しい人も結構多い。友人、知人、近所などを数十年間かのスパンで見ても、なんかかんかあるのが普通である。人生とはそういうものだと思っている。

 新聞・テレビなどを見ても、世界では、餓死する人(飢餓人口9人に1人)、戦争で殺される人、レイプされる人、誘拐される人、人身売買される人、弾圧される人、それらから逃れて難民となる人、などのニュースが溢れている(例えば、北朝鮮やシリアなどに生まれていれば…)。

 私の父は大正生まれで、3回赤紙(召集令状)がきた。戦場で目を負傷して内地に帰ってきたので助かったが、残った部隊はほぼ全滅したという。昭和20年8月6日徳山の軍需工場にいて、母(私の祖母)が広島にいたため、翌日広島の街を探し回ったという。放射能のせいか、中年以降内臓という内臓がやられ、寝付くことが多くなった。手術を何度もした。PTSDの症状もあった。大正生まれは最も戦争の影響を受けている。私はそのせいで苦労はあったが、戦争には行かないで済んだ。戦後の日本に生まれてよかったと思っている。

 「この国に生まれただけでもうけもん」 (会津若松 遠藤剛さん)


 大阪のJ子さんは、人生は「心底から感動する」ことがあるべきだと思っている。傍から見たら、J子さんの人生は90点以上であるが、それでも物足りないらしい。

 コップに飲み物が半分入っているのを見て、「半分しかない」と思う人と、「まだ半分ある」と思う人の違いかもしれない。J子さんの場合は「9割もある」のだが…。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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