「人口を増やす」方法

「人口を増やす」方法
 産経新聞16年2月17日
「人口を増やす」方法





 「人口を増やす」方法


 産経新聞2月17日曽野綾子さんのコラム「透明な歳月の光」に「人口を増やす」方法を書いていた。抜粋してご紹介します。


 娯楽と飽食の制限が近道?


 先日、いっぱい飲んだ後の知人たちの話では、人口を増やすには2つの有効な方法があるという。「貧乏人の子だくさん」という言葉が昔から日本にもあったが、戦後はその状況を、東南アジアの貧しい国で見ることができた。

 だから当時は、人口を増やさないためには、国中にテレビを普及させるしかない、と言っていた青年海外協力隊員たちは多い。

 電気のない土地では、夜暗くなると灯油を節約するためにも早く寝る他はないのだが、そうすると暗い中でできることは、一つしかない。だからせめて各戸でテレビを見られるようにすれば、娯楽はそちらに移行する、というわけだ。

 今はアフリカの最貧国といわれるような国へ行くと、それを感じる。子供に、毎食どころか、1日に1食与えるのさえやっとという貧しい家庭なのに、子供は6人も7人もいて健やかに育っている。

 私の知人たちの、ビールを飲んだ後での無責任な話では、日本で人口を増やそうとするなら、まず電気のない日を作ればいい。その結果、メールなどの通信機能も一切停止するから、その日だけでも人口は一挙に増加する。そもそも現代の日本人には、楽しいことが多すぎるのだ。

 テレビ、ブログ、ライブ、好きな俳優のおっかけ、端末を使うゲーム、インスタグラムと呼ばれる写真情報の交換、テレビショッピング、軽いお食事会、クルーズを含む旅行、コンビニで食事の用意はすべて済むから、遊ぶ暇はいくらでもある。

 娯楽が多いと、セックスなどという原始的なものへの魅力は減じてしまう


 もう一つの人口を増やす方法は、私が毎年のようにアフリカへ行っていた頃、どこかのアフリカの野っぱらで聞いた話と関係がある。

 飢餓に襲われるような社会状況では、子供も生まれないだろうと私は思っていたのだが、専門家の話では、人間は食糧不足で栄養状態が悪くなると、逆に受胎能力が上がる、というのである。動物は、種の存続の危機を感じると、個体数を増やそうとする力が働く

 とすると日本の人口を増やすには、粗食を勧めるといいのだ。一汁一菜(いちじゅういっさい)運動を始めるだけでも事態は変わってくることになるとしたらおもしろいことである。


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(感想・意見など)

 1965年と1977年のニューヨーク大停電や2001年アメリカ同時多発テロ、2005年のハリケーンカトリーナ襲来の10カ月後にはベビーラッシュが起こったと言われている。

 一つには、暗い部屋で他にすることがないから、もう一つには、パニック、不安、恐怖などによって女性の排卵日が狂ったからだと言われている。後者は、曽野さんの言う、種の存続の危機を感じると個体数を増やそうとする力が働いたとも考えられる(動物行動学研究者の竹内久美子さん説?)。


 あと、曽野さんの主張からは外れるが、北欧やフランスの成功例をみると、子育て支援の充実、事実婚・婚外子の容認が挙げられる。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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