日本はスピーディーに変わらなければならない!

日本はスピーディーに変わらなければならない!
 産経16年3月31日
日本はスピーディーに変わらなければならない!
 四国16年3月25日
 日産は、高速道路に限定した自動運転機能を「今年発売する新モデルに採用する」という。
日本はスピーディーに変わらなければならない!
 讀賣16年4月5日
雇用慣行を変えていく必要がある。
 NHK 16年3月15日クローズアップ現代より
日本はスピーディーに変わらなければならない!
 朝日16年4月8日
 劇的デビュー!勝利投手になるとは思っていたが、ホームランまで打つとは。こういう人は何かを持っている。
日本はスピーディーに変わらなければならない!
 庭のいたるところにフリージアが咲いている。香りもいいし手がかからない。桜が終わるころ勝手に咲いてくれる。





 日本はスピーディーに変わらなければならない!


 産経新聞3月31日の「正論」欄は東京大学教授の坂村 健(さかむら・けん)さん。コンピューター科学者。TRON(トロン)プロジェクトの提唱者でありプロジェクトリーダーでもある。

 世界は激しく変化している。日本はスピーディーに変わらなければ取り残される。坂村教授のコラムをご紹介します。


 日本は「変われる国」になれるか


 勝てるのは10年後という予想を覆し、人間の現役最強プロに堂々勝利した囲碁AI(人工知能)「アルファ碁」が大きく取り上げられ、AIの急激な進歩に注目が集まっている。もちろんこれでAIが人間の知能を超えたとはいえないが、どんな分野でもその分野を狭く限定すれば、人間より優秀になりうることが示されたというのも、また事実だ。

 例えば自動車の運転。人間は運転ミスや体調不良などにより相次いで事故を起こしている。法制度を含むいろいろな問題はあるにせよ、年間4千人以上の死者という悲劇を確実に減らせる自動運転技術があるのに、それを導入しないのは不合理だろう。


 AIやICTが変貌させる社会

 最近、発表された米ボストン・ダイナミクス社のビデオでは、人型ロボットが人間でも転びそうな雪道を歩き、倒されても自力で起き上がり、狭いスペースで腰をひねって重い荷物を棚に持ち上げている。ネットで見ると、これを見た多くの人が、自動運転との組み合わせによる宅配無人化という未来を予想したようだ。

 米国では既に裁判記録から類似の判例を探すような弁護士助手の仕事や、スポーツ記者の仕事など実務の一部がAI化されてきている。英最大の国営銀行では、顧客対応にAIを導入することで投資コンサルタントを含む職員550人を解雇。

 オックスフォード大学の人工知能研究者によると、あと10~20年程度で米国の総被雇用者の約47%の仕事が自動化される可能性があるという(日本は49%)。

 AIにかぎらず、ICT(情報通信技術)の進歩が経済や社会を大きく不可逆的に変えはじめている。昨今のデフレ傾向も、その根底にはICTの進歩による社会プロセスの全面的効率化がある。

 飛行機のビジネスクラスが進歩して快適になればファーストクラスが減っていくように、結果として十分と思えるサービスレベルにかかるコストが最適化されれば無駄がそぎ落とされ、その分経済が小さくなるのは避けがたいからだ。


 再教育と人材流動化の整備を

 ICTの進歩と経済のグローバル化により景気循環が消滅し、インフレーションの起きない経済成長が続くとした「ニューエコノミー」は眉唾だった。しかしICTの進歩が過去の前提を変えるというその考え方自体は、間違ってはいなかったようだ。今度の「ニューエコノミー」は、職がなくなることも含め決してバラ色ではない。しかしそれだけにリアルだ。

 これからは十数年で社会が大きく変わる。しかし、義務教育でのプログラミング教育の導入一つとっても、日本では学習指導要領から変えるには7年程度かかるという。それまでは総合学習の枠を流用するなどテクニカルに対処するらしい。学習指導要領を短いサイクルで変えるのは難しいという行政上の理屈は分かるが、英国ではそれを3年かからず成し遂げた

 社会人再教育の強化も喫緊の課題だ。今後、失われる職もあれば生まれる職もあり、職のミスマッチはますます激しくなる。再教育と人材流動化の制度整備をしないと、「変われない」ことで多くの悲劇が生まれるだろう。

 そして、生まれる職があるとはいえ失われる職の方が量的に多い可能性は高い。「負の所得税」や「ベーシックインカム」も視野に入れるしかない。そうなれば、具体的な職のない人たちは何をするか。そのときには、チャレンジが容易な時代というのが鍵になる。

 アイデアをすぐ形にして社会に出せる時代を実現したのもICTの進歩だ。例えばフェイスブック。ハーバード大の一学生が学生寮の一室で始めたサービスが、たった7年間で時価総額評価が米ボーイング社を追い抜いた。


 重要なのはチャレンジの多さ

 今やイノベーションは進化論の世界だ。成功は1千回に3回ともいわれ、投下資本の大小も含め、イノベーションを達成する確実な手段など存在しない重要なのはチャレンジの多さだけ。そしてAIが最後まで勝てないのがイノベーションだ。やるべきことに最適化するのはAIにできても、何をやりたいかを見つけることは人生や欲望を持たないAIにはできないからだ。

 堅実な生産はAIと一部の人間に任せ、不確実なイノベーションのためにベーシックインカムで支えられたその他大勢が日々チャレンジを繰り返す。そしてイノベーションを達成できた人が財源を支える。ごく少数しか成功しないが、成功すれば大きく、その儲けで後進のチャレンジャーを支えるというのは、芸能事務所のようなモデルだ。社会全体が芸能事務所のようになる―非現実的に思える未来だが、ありえない未来ではない。

 どう変わるか見えないときには「変われるもののみが生き残る」―まさに進化論のダーウィンの言葉である。日本は「変われる国」になれるだろうか。アルファ碁が10年の予想を一瞬で飛び越えた例を見ると、それが問われる日は意外と早くやってきそうだ。


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター