欧米の親子関係

欧米の親子関係
 (リンダパブリッシャーズ) 950円
欧米の親子関係
 今日(4/21)本屋に行くとパート2が出ていたので買ってきた。著者は、レバノンで生まれ日本で育ち、小学校低中学年はアラブ諸国に住み、日本→フランス5年→イギリス8年→アメリカ3年だそうです。「他国と比べて飛びぬけて理想や完璧に近い国は存在しない」と思っているそうです。当然といえば当然です。
欧米の親子関係
 朝日16年4月19日
 中国は社会保障制度はほとんど未整備。「一人っ子」を失った親の老後は厳しい。また、「一人っ子」同士が結婚した時、場合によっては夫婦で双方4人の親の面倒をみなければならない。
欧米の親子関係
 讀賣16年4月19日
 「この世は悲しみの容れ物。こぶしを握り、歯を食いしばり、無理をしてでも笑わねばならないときもある」
 マイレージやポイントがいくつも溜まっていたが、熊本地震の寄付に使えて良かった。
欧米の親子関係
欧米の親子関係
 ハナミズキが満開。




 欧米の親子関係
 

 16年4月5日のブログ「自治会会長になりました」にこう書いた。「各家庭とも色々大変なことはあります。若い夫婦と子供が2・3人、家族全員が健康で、お互いの老いた親の面倒をみる必要もなく、夫の仕事は定時で終わり、妻は専業主婦、という家庭は稀です」。絵に描いたように幸せな家庭はマレである。20年、30年内にはなんかかんかあるのが普通。

 日本のマスコミは、欧米ではこうであるが、それに対して日本はこのようにダメである式のことをよく書く。常々疑問であった。私は人生には様々な困難が付きまとうのが普通であると思っている。それは欧米でも変わらないのではないか。

 『イギリス、日本、フランス、アメリカ、全部住んでみた私の結論。日本が一番暮らしやすい国でした。』にその回答が書かれている。この本の著者オティエ由美子さんは英仏翻訳者。1975年レバノン生まれ。千葉県育ち。東大文学部卒業後、2000年渡仏。夫の留学・転職に伴い、パリ、ロンドン、ニューヨークに住む。夫と娘の3人家族。
 
 ごく一部を抜粋してご紹介します。


 巣立った後も交流が盛んなフランス、イギリス

 子供が成長し自立した後の親子関係について、私は長いこと、「アメリカやヨーロッパは核家族化が徹底しており、実家との関係もドライ。日本の方が親子・実家との結びつきは強い」と、勝手に思い込んでいました。ところがいざフランスで暮らしてみると、以外にも大半の家庭は親戚づきあいが濃厚で、実家との行き来は子どもの性別関係なく、日本よりずっと頻繁なことが分かったのです。

 例えば私がパリに住んでいた頃は、郊外のある夫の実家に月3度は招かれていました。義母からの電話が週3,4回。最初は頻繁なペースについていけず、「すわ、マザコンか!」と身構えましたが、周りを見ると同じようなフランス人の多いこと。男女関わらず、実家の両親と週3回どころか、毎日連絡を取っている人がゴロゴロいます。毎週末母親の顔を見にいく社会人の子どもなど、珍しくもありません。

 フランス人にとっては、親子の交流は頻繁であればあるほど良いこととされています。身構えても無駄。こちらが慣れるしかありません。

 イタリア、スペイン、オランダ等、欧州各国に住む知人たちに話を聞く限り、実家との交流密度はかなり濃く、どうやらこれは大陸ヨーロッパ全体の傾向と言えそうです。島国のイギリスはもう少しドライな印象ですが、それでも実家が近距離にある人は、日本人よりは頻繁に交流している感があります。

 
 これはフランスだけでなくイギリスにも言えることですが、成人した子ども世帯が共働きの場合、両親に孫の面倒を見てもらうケースは非常に多いです。フランスでは働く女性の支援策が整っているので、祖父母の援助はそれほど必要ないのかと思っていたら、さすがにそこまで楽ではない。日本のように夜8時まで預かってくれる保育園はないので、遅くまで働かなければならない母親は、親族を頼るか、ベビーシッターを雇うしかないのです。

 定年を過ぎた祖父母たちの多くは、夕方に孫を学校まで迎えに行き、息子/娘が勤務先から帰宅するまで預かるなど、子供夫婦の育児を大いに助けています。

 祖父母が田舎に住んでいる場合、夏休みやその他の長期休暇中、孫たちは実家に預けられます。その場合、親も毎週末帰省し、三世代一緒にプチバカンスを過ごしたりするので、実家との結びつきはさらに強まるというわけです。ちなみにこの場合の実家というのは、圧倒的な割合で妻の親を指します。

 そうなると、親世代と子ども世代の間に生まれる軋轢やトラブルも、嫁姑間ではなく、より顔を合わせる頻度が高い婿姑間に生まれることになります。フランス、イギリス、アメリカでも、妻の母親に干渉されて悩んでいる夫の方が、夫の母親のことで悩む妻よりずっと多い

 日本の母親は娘婿に対して遠慮がありますが、米英仏では共働きが多いため、妻の母はお婿さんが「一家の主(あるじ)」だという感覚を持っていません。そのため婿を差し置いて娘の家庭に口を出しがちになり、それに婿が反発するという構図です。

 妻が家庭のことをなんでも母親に相談してしまうというマザコン娘の例は、フランスやアメリカで相当見聞きします。


 一般的親子の面会頻度に話を戻しますと、頻度高めのヨーロッパに対し、アメリカは少々事情が異なるようです。「18歳になったら自立するもの」という伝統的な社会通念が存在するのに加えて、国土が広く、さらに移動社会なので、実家が遠方にある人が多い。安くない飛行機代を払って帰るとなると、必然的に帰省は半年か1年に1度、感謝祭かクリスマスにできればいい方ということになります。

 もっとも、「アメリカ人は独立心旺盛」という神話は、最近になって崩れつつあるのだそうです。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によると、2014年に行われた調査で、25歳から34歳までの若者が親と同居する割合は13.6パーセント。リーマンショック後に続いた不況や、大学の学費値上げ等の経済的理由に加え、親と同居するということが以前ほど恥と思われなくなり、堂々と同居する若者が増えているのだそうです。

 ちなみにイギリスでも、住宅価格の高騰から親子の同居率は上がっていて、20歳から34歳の若者のうち、4人に1人は親と同居しているそうです。どこの国も、ますます世知辛い社会となりつつあるようです。


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(感想・意見など)

 スペインやギリシャなどは若者の失業率は50%以上と聞く。それでも社会が安定しているのが不思議であるが、若者の親との同居率も50%以上だと思われる。経済的にも同居せざるを得ない。


以上

 

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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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