点字毎日

点字毎日
 毎日新聞16年5月5日
点字毎日
 ツツジはゴールデンウィークのためにあるような花。そろそろ終わりかけ。
点字毎日
 近ごろ庭に咲いている花。




 点字毎日


 今日の毎日新聞「点字毎日」の記事が出ていた。日本で唯一独立した取材と編集で発行している点字新聞だとか。私は情報好きなだけに、情報の限られる目の不自由な人にとって貴重な情報源であり、有意義な仕事であることが察せられる。祖母が中途失明者だっただけに余計そう思うのかもしれない。
 抜粋、一部編集してご紹介します。


 小さな〝プツッ〟世界広げる窓
 指から指 読者のもとへ


 創刊は1922(大正11)年。毎週日曜の週1回発行。A4版、60㌻。1998年からは、点字とほぼ同じ内容の「活字版」も出しています。家族や周囲の人に情報誌として読んでもらうためです。このほか、中途失明などで点字を読めない人のための「音声版」もあります。


 【取材・執筆】

 記者は、平井俊行(34)。点字を覚えたのは04年に入社して点毎に配属されてから。取材は一般の新聞記者と変わりませんが、記事は障害者に役立つものが中心です。たとえば、テレビ・ラジオのコーナーは障害者関連の番組をピックアップ、図書欄は、点字本になっている本や福祉関連の本を紹介しています。

 記者は、原稿を、点字と活字の2種類で書いています。活字を点字に替える「点訳ソフト」を使うものの「100点満点」の点訳とはいかず、記者は入念なチェックが必要です。さらに正確を期すため、点字のプロによる校正へ。

 
 【点字校正】

 パソコンの画面をじっと見詰めるのは点字歴40年の校正担当、井下直美(いした:58)。画面には、点字を、かなと記号に置き換えた特殊な原稿が映っています。

 井下が画面から目を離し、記者にさらりと確認。『げんぱつじこ』は『げんぱつ』と『じこ』の間にひとマス空けますね」。井下が点字を覚えたのは高校時代に所属したサークル。「暗号を解くみたいで面白かったんです。将来はボランティアで役立てようと思っていたら、仕事になってね」

 井下のチェックが終わると、紙に点字を打ち出し、指先で読む「触読」による校正へ。担当は佐木理人(あやと:42)。
 佐木の左手人差し指の腹が、プツプツと打たれた白い紙の上を、左から右へとスーッと滑ります。先天性緑内障で生まれつき視力が弱かったのですが、中学のとき急激に下がりました。その過程で点字を覚えたそうです。「もっと幼ければ両手で読めるようになって、もっと速く読めたと思うんですけどね」と苦笑い。

 佐木の指摘には、何度もハッとさせられました。「毎日新聞」ではフツーに書いていたことが、視覚障害者にはひっかかりになると知ったからです。

 たとえば「国交相」という言葉。佐木は「『こっこうしょう』だと『国交省』か『国交相』か迷うので『国交大臣』と書いてください」と要望。

 こんなこともありました。あるコラムに、近く開催されるイベントのことが触れられていました。佐木は「このイベント、視覚障害者も参加できますか?『点毎に載っていたのに断られた』となったら残念なので」。イベント主催者に聞いて、コラムの最後に「おことわり」として「介護者同伴だとスムーズです。点字資料は用意されていません」と加えました。


 【印刷】

 さあ印刷。原稿のデータは16階の編集部から地下1階の印刷室へ。製版機と輪転機(印刷機)は計5台で、全てドイツ製。

 スタッフは、輪転機の横を通る度、紙の張り具合を気にしています。張りが弱いと、紙にしわが寄って「点」が分かりにくくなるし、きつければ紙が切れたりするからです。

 印刷してカットされた紙が台の下にたまります。荒木研治(67)がそれを抱きあげるようにすくい、台の上で、トントン……と端をそろえます。「点字をつぶさんようにな」。

 製本は足踏みミシンのような製本機を使います。操作していたのは印刷45年の榎本富夫(67)。ページをチェックしてペダルを踏みます。ガチャ!ホチキス留めをしたようになります。

 そして、全員で二つ折り作業。このとき、ホチキス留めした部分に手のひらをサッと滑らせます。「目の不自由な人がこの針金でけがをしたら大変やからな」と堀川隆英(69)。
 「点字がつぶれていないか、ページは間違えていないか、発送するまでは緊張や」。

 こうして点毎は、郵送で全国の読者のもとへと旅立ちます。


以上

 

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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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