バカ母の人生相談

バカ母の人生相談
 讀賣新聞16年5月19日
バカ母の人生相談
 改修中の「分ケ池」(遠景は香大工学部)。讃岐には大小14600余のため池がある。雨が少ないため、ご先祖様は二千年にわたってため池を造ってきた。メンテナンスも大変。
バカ母の人生相談
 西暦700年頃にできたという日本最大の農業用ため池「満濃池(まんのういけ」。平安時代に空海が改修したことでも知られる。
バカ母の人生相談
 最近図書館から借り出した新刊本。左から(宝島社、筑摩書房、原書房)





 バカ母の人生相談


 何回かブログに書いたが、私は讀賣新聞「人生案内」のファンである。いつも、人生いろいろあるなぁと思わざるを得ない。讀賣新聞で唯一読むべき欄と言っては言い過ぎか。ネット上でも話題になったらしいが、5月19日のバカ母の相談を抜粋してご紹介します。


 中3息子がゲームばかり


 40代の会社員女性。シングルマザーです。中学3年の息子がどうしようもなくて、嫌になります。

 高校3年の娘は大学受験に向け、親の私が驚くほど熱心に勉強しています。それに対し、息子は部活をやめさせられて以来、スマホのゲームばかりしています。

 同居する私の両親が息子のことで私に小言を言い、私は怒りを10倍にして息子にぶつけ、ケンカになる。いつも、この繰り返しです。

 将来、こんな調子で定職に就かず、家でごろつかれても困ります。息子を私の人生から抹消したいとさえ考えます。本人にも、「こんなクズ、産むんじゃなかった」と言います。

 一時は、息子の人生は息子が決める、私は明るくしてさえいればいいと、自分に言い聞かせていました。でも、こんな日々がいつまで続くのかと思うと、今、更生させるべきなのかと悩みます。  (山口・C子)


.......... ..........


 【回答】 大日向 雅美さん(大学教授)


 子どもは必ずしも、親の思い通りに育たないものです。さりとて自分の人生から息子さんを抹消したいとは尋常ではありません。「こんなクズ、産むんじゃなかった」とまで母親から言われて、よく息子さんは耐えていると思います。

 お手紙には、部活をやめさせられたと書かれています。高校受験か何かを理由に、息子さんの意思とは無関係にやめさせられたのでしょうか?そうでしたら、気持ちの整理がつかないのは当然です。

 しかも家の中では、対照的に優等生のお姉さんが輝いていて、自分をめぐって祖父母の小言が飛び交い、母親からは存在を全否定されているのです。唯一の逃げ場がスマホのゲームになっているのだと思います。

 あなたはすでに息子さんを精神的に抹消しているのと同然です。

 まず息子さんへの接し方について率直にあやまってください。今、何を考えているのか、何をしたいのか、じっくり聴いてください。娘さんと比べることはやめて、息子さんの良いところを探してください。

 この先、ひきこもったり暴力を振るったりするほど追いつめないために、即刻あなたの心と態度を改めるべきです。


..............................................................................................................


(感想・意見など)

 
 大日向先生の回答に付け加えるものはない。

 私は高校時代から家族5人中3人が病人であった。C子さんも5人家族。全員が健康であるということだけでも喜ぶべきことである。15年前に母に痴ほう的症状がみられるようになったので、会社を辞めて福岡から帰ってきた。

 15年前から、あるいは自治会活動をするようになってからも、様々な家庭があるのを見てきた。家族全員が健康で、経済的にも問題はないという家庭は少ない。このC子さんの家庭の場合、問題があるのはC子さんその人である。

 両親の小言を10倍にして息子にぶつける、息子を自分の人生から抹消したいと考え、本人にも「こんなクズ産むんじゃなかった」と言う。将来、定職に就かず家でごろつかれるのではないかと勝手に想像する。精神年齢は13歳くらいではないか。

 自分が正しいと思ったら、何でもしていいわけではない。大人なら、何かをする、何かを言う場合、その効果・反応を考えるべきである。また、相手の立場になって考えてみる。息子さんの立場は、大日向先生の言う通りである。家庭内で四面楚歌。

 娘さんも、自分の将来を考え、この母親から離れるためには勉強をするしかないと考え、頑張っているのかもしれない。C子さんはシングルマザーだというが、元夫はこのような性格の妻に愛想をつかしたのかもしれない。

 「あの人あれでも東大出らしいよ」と言われ続けている人を何人か知っている。大学院博士課程を出て(ポスドク)、年収300万円という人も大勢いる。公務員はどうか知らないが、民間企業で数十年務めた人は、勉強・学歴は大事ではあるが、それだけではないことを知っている。


 娘さんは1年間辛抱すればこの母親から離れられるかもしれないが、息子さんの場合あと何年間も辛抱しなければならない。大日向先生もそれを心配しているようである。バカな母親が家庭内問題製造機になっている。母親が即刻心と態度を改めないと、将来大きな禍根を残しそうである。それが心配である。


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター