リベラルとは何か

リベラルとは何か
 讀賣新聞16年8月30日
リベラルとは何か
 毎日新聞16年9月1日
 1975年4月に、北京で北朝鮮の金日成主席は晩年の毛沢東と最後の会談をした。金主席は武力で韓国に再度侵攻すべく中国の支持を得ようとしたが、米国との国交正常化を進めていた毛社席は取り合わなかった。この時から北は中国を頼らず、核開発など自主独立路線を強めていった。なお、この会談の2週間後にベトナムのサイゴンは陥落し、米軍は撤退、共産主義勢力の拡大は続いていた。
リベラルとは何か
 産経新聞16年9月6日
 北朝鮮は、よりにもよって中国でのG20開催日に、3発のミサイルを日本のEEZ内にぶっ放した。中国の面目まるつぶれ。何を考えているのやら。
リベラルとは何か
 コミュニティセンターの活け花。このところ2日に1度くらい訪れている。





 リベラルとは何か


 私はかつてから朝日新聞や岩波書店などが「リベラル、リベラル」というのに違和感があった。「リベラル」とは単に自由主義というだけでなく、「公正さ」がなくてはならないと考えている。

 朝日新聞に関しては先日も書いた通り。目的のためには手段を選ばぬ運動体。平気でウソをつく。「公正さ」はない。

 岩波書店に関しては、学生時代以降、「韓国からの通信」という新書を何冊か読んだが、韓国の弾圧は北の作用に対する反作用とでもいうべきものであって、北はその何倍も酷いことは当時から十分想像できた。東京基督大学教授・西岡 力(つとむ)さんは、「韓国からの通信」に書かれた韓国の圧政とされたことの半分近くがウソであると言っている。

 事実、著者のT・K生も十数年前に名乗り出て、ウソが多いことを認めている。当時日本に在住していた池明観・車兪林大教授で、岩波書店の雑誌「世界」の安江良介編集長(のちに社長)に頼まれて書いたものだという。韓国の「民主化」運動(バックには北がいる)を支援する目的があったという。平気でウソをつく。「公正さ」はない。

 本来のリベラルとは言えない。何事であれ「事実」から出発すべきである。


 8月30日の讀賣新聞に東京大学教授・井上達夫さんが「リベラルとは何か」について書いていた。抜粋してご紹介します。


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リベラルとは何か
 「革新」が改名しただけ


 冷戦構造が崩壊し、社会主義的傾向が退潮すると、日本では革新左翼という言葉が使われなくなった。代わりに反保守勢力の名前にされたのがリベラルだ。しかし、これは革新派の改名であって、本来のリベラリズムではない

 戦後日本の思想的な文脈では、リベラリズムはまともに受容されなかった。左右両派からたたかれた左派は、「リベラリズムは資本主義の護教論だ。福祉国家政策を加味しても、資本家の階級支配を隠蔽温存するだけだ」とたたいた。

 一方、右派も「リベラリズムは個人主義や普遍的な価値、政教分離などにこだわるが、それは伝統を無視した根無し草だ」とたたいた。

 象徴的なのはリベラル派と今はいわれる岩波書店の雑誌『思想』だ。2004年に「リベラリズムの再定義」という特集の企画を私が頼まれた。編集部によると、過去にリベラリズムの特集を組んだことがなかった。いかにリベラリズムが右からも左からも無視されてきたかがわかる。


 リベラリズムは歴史的に啓蒙と寛容の伝統に根ざすその哲学的基礎は単なる自由ではなく、「他者に対する公正さ」という意味での正義の理念だと私は考える。かつての革新が名乗る今のリベラルはリベラリズムに背反している。その典型が「護憲派リベラル」だ。


 「公正さ」に背く護憲派

 リベラリズムは、対立する諸勢力がフェアな政治的競争のルールを互いに守る姿勢の中に、法の支配や、憲法で権力を統制する立憲主義の基礎を求める。

 ところが、護憲派リベラルは、自分たちの特定の安全保障政策を政敵に押しつける道具に立憲主義を利用している。専守防衛ならば自衛隊・日米安保条約は合憲だとする解釈改憲や、違憲だけど容認するというご都合主義に居直っている。

 日本型リベラルが、社会的経済的弱者や文化的宗教的少数者の公正な保護を追及するのは結構だ。しかし、リベラリズムに背反する欺まん的な9条護持論は切除すべきだ。9条改正の是非を「リベラル対保守」の対立と結びつけるのは的外れだ。

 憲法に盛り込むものは、統治構造と基本的人権の保障だ。一方、非武装中立で行くか、個別的自衛権にとどまるか、集団的自衛権へ行くか、などは安全保障政策の問題であって、特定少数者の人権と関係ない。政策論争の問題だ。

 ただし、国民の無責任な好戦的衝動や政治的無関心から、政府が危険な軍事行動に走らないよう、戦力統制規範を憲法に盛り込むべきだ。最低限、軍隊の文民統制と、武力行使に対する国会の事前承認は憲法で明定すべきだ。


 今の日本にリベラルな政党はない。民主党政権は、党内がバラバラで自壊した。民進党は政治的アイデンティティー(独自性)がまったく見えない。参院選では共産党と共闘までしたが、選挙のための野合だと国民に見透かされている。

(編集委員 笹森春樹さん)


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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