比大統領が対米暴言をやめぬ訳

比大統領が対米暴言をやめぬ訳
 毎日新聞16年9月23日
 フィリピンのドゥテルテ大統領は裁判を経ずに麻薬犯罪容疑者を数千人殺害したが、国民の支持率は90%以上である。人権無視ををたしなめた米オバマ大統領に暴言を吐き、8日ラオスで開かれた東アジアサミットで、米兵が植民地統治時代行った殺人を批判した。「お前にだけは言われたくない」という訳である。
比大統領が対米暴言をやめぬ訳
 週刊新潮16年9月29日号で高山正之さんがその辺を明らかにしている。新聞・テレビなどでは決して明らかにしないことである。
比大統領が対米暴言をやめぬ訳
 産経新聞16年9月23日
 アメリカの人権状況もこの程度。
比大統領が対米暴言をやめぬ訳
 四国新聞16年9月28日
 早明浦ダムはもういっぱい。また台風18号が来ている。これ以上雨はいらない。
比大統領が対米暴言をやめぬ訳
 香東川河岸の彼岸花。ところどころある赤が美しい。




 比大統領が対米暴言をやめぬ訳


 週刊新潮16年9月29日号お馴染み高山正之さんの「変見自在」を抜粋してご紹介します。


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 デュテルテは偉い


 米国人はしっかりした魂胆を持つ人たちだ。

 例えば19世紀末の米西戦争。米国人は植民地キューバの民を虐めるスペイン人が許せないと言った。

 海軍省次官セオドア・ルーズベルト(のちの第26代大統領)は義勇兵となってキューバで戦った。善意の塊に見えた。

 スペインは我が領土での問題だ、内政干渉だと習近平みたいな言い方をした。

 折も折、ハバナ港に入った米戦艦「メイン」が謎の爆沈をする。米紙はスペインの仕業だと騒いでついには宣戦布告に至った。
 さあ米艦隊が大挙キューバに出かけ、可哀そうな民を救い、彼らの建国を助けるのかと思ったら、そっちには行かなかった。

 米艦隊は太平洋を渡り、マニラ湾でスペイン艦隊に襲い掛かっていた。

 陸側からはアギナルド将軍のフィリピン人民兵約1万人が米軍に呼応してスペイン軍を襲った。
 実は宣戦布告のはるか前、アギナルドは米政府から独立の約束をもらっていた。

 頑張るフィリピン人。挟撃されたスペインは速やかに降伏するが、ここで米マッキンリー大統領はフィリピンとグアムを2000万ドルで買い取ることでスペインと折り合いに入った。
 キューバの民を助けるはずがいつの間にか太平洋の要衝グアム、フィリピンの領有話に化けた。

 少し前、ルーズベルトが日本は脅威だとマハン(著名な海洋戦略研究家)に言った。それとも符号する。

 
 で、それをフィリッピンのアギナルド将軍に伝えた。「ここは都合で米国の植民地にする。独立はなしだ」と。因みにキューバも米保護領にされた。
 
 怒れる民兵と米軍はマニラ郊外サンファン橋を挟んで睨み合った。そして1発の銃声が響いた。
 盧溝橋に似る。米軍はそれを合図に即座に大攻勢をかけた。優勢な火器にもの言わせ、民兵の3分の1を殲滅してしまった。1発目はもちろん米軍からだった。もう嘘と魂胆だらけだった。

 潰走するアギナルド軍が山に逃げると司令官アーサー・マッカーサー(ダグラス・マッカーサーの父)が「山に逃げたらもはや正規軍ではない」と一方的にゲリラ認定した。それだと捕虜を拷問しようが殺そうがお構いなしになる。


 かくしてフィリピン全土が戦場と化し、街中で拷問と処刑が派手に行われた。
 20リットルの泥水を飲ませる水責めが最も流行った。「それでも土人が白状しないと膨れた腹に巨漢の米兵が飛び降りた」「土人は6フィート(1.8メートル)も泥水を噴き上げて死んだ」(米上院公聴会での証言)

 「1週間処刑」も行われた。1日目に捕虜の左膝を撃ち、2日目に右肩、3日目に右膝、4日目に左肩、そして5日目にやっと頭を撃って殺した。


 米軍の一方的な戡定戦(かんていせん:敵に勝って乱を平定すること)が続く中、ルソン島の東、サマール島でパトロール中の米軍2個小隊が民兵に襲われ、38人が殺された。

 アーサーは報復にサマール島と隣のレイテ島の島民10万人を皆殺しにしろと命じた。ただし「10歳以下は除け」と一言付けた。
 掃討が終わったあと部下が報告に来た。「10歳以下の子供はいませんでした」


 アーサーの息子ダグラスは先の大戦でフィリピンに戻る再上陸地点にレイテ島を選んだ。
 「土人どもは日本軍と過ごしてすっかり懐いている」と彼は思った。米軍に楯突く気になったらどうなるか。「レイテみたいに皆殺しにする」という含意だ。

 フィリピン人は日本軍から離れていった。アーサーの残虐さは今もフィリピン人の悪夢に出てくる。


 ラオスで開かれた東アジアサミットでオバマはフィリピン大統領デュテルテ(ドュテルテ)が麻薬密売人を2000人も殺したことについて人道的に指摘する気だった。

 デュテルテは対して米国がフィリピンを騙し、ためらいなく40万人も虐殺した歴史を逆に尋ねた。米国は他国を批判できるのかと公式の場で問うた。

 彼は皆殺しにされたレイテ島のわずかな生き残りの子孫なのだ。


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(感想・意見など)

 アメリカとはそういう国である。アメリカに限ったことではないが…。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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