北朝鮮の実態

北朝鮮の実態
 週刊新潮16年5月26日号
北朝鮮の実態
 朝日新聞14年12月16日
 11年12月28日の金正日(キム・ジョンイル)の葬儀車に寄り添った正日の番頭さんのほとんどが、解任・降格・処刑されたとみられる。
北朝鮮の実態
 北朝鮮のミサイル。日本はおろか、グアム島にまで届く。間もなくアメリカ本土にも届くようになる。核弾頭も搭載できるようになるのは時間の問題。
 1994年米クリントン政権は北朝鮮の核関連施設への空爆を決断した。しかし、韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領は中止を懇願した。のちに金元大統領は、「あのとき計画を阻止していなければ…」と、後悔したという。
北朝鮮の実態
 香川県立図書館の庭
北朝鮮の実態
 落ち葉がいっぱい。この時期の掃除は大変。もう10日もすれば木はほとんど丸裸になる。





 北朝鮮の実態


 元外交官でキャノングローバル研究所研究主幹の宮家 邦彦(みやけ)さんが、北朝鮮について面白い見方をしている。
 週刊新潮5月26日号の「国際問題…」欄を抜粋してご紹介します。


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 北朝鮮「売り家(いえ)と唐様(からよう)で書く三代目」


 あの北朝鮮を国家だと思うから判断を誤る、というのが筆者の持論だ。筆者もオーナー中小企業の二代目だったのでよく判る。

 北朝鮮は社員2500万人の巨大な中小企業であり、オーナー一族が株式の大半を所有する超ブラック企業だ。祖父による創業は1940年代だが、80年代には古いビジネスモデルの限界が露呈し始めた。二代目の父は生き延びるため核兵器開発に踏み切り、今は三代目の孫が後を継いでいる。

 この種のオーナー企業には、必ずファミリーと番頭グループの葛藤がある。オーナー一族が業績不振の原因は大番頭だといえば、三代目は大番頭を解任する。番頭グループが会社の癌は先代の妹の夫だといえば、三代目は叔父を粛清する。役員の凄惨な世代交代は進むだろうが、ビジネスモデルは昔のまま。だから企業業績は一向に上がらない

 一方、同時期に創業した中国株式会社は80年代にビジネスモデルを変えて資本主義を導入したが、三代目から見れば中国の指図など受けたくない。ソ連は政治を自由化して崩壊した。中国は経済を自由化したが行き詰っている。これらの教訓を踏まえ、三代目のボンボンは彼なりに生き残りを考えているようだ。


 では三代目の戦略は何かというと、それはガードマン型経営からの脱却だ。不思議なことにこの会社、30年以上も株主総会が開かれていなかった。先代は株主総会に報告しないまま、会社の最高経営方針を警備部門の幹部とだけで決めてきた。こんなやり方が世間に通用するはずはない。

 確かに、90年代の冬の時代、企業は核兵器開発で生き延びた。だが、この「先軍」経営の結果、企業は信頼を失い、社員たちの福利厚生は後回しにされた。今後は核兵器保有で敵対的企業買収を抑止しつつ、社員の生活向上を図るしかないが、世の中そう甘くない。

 社員たちはなぜかくも従順なのか。それがブラック企業の恐ろしさだ。オーナー一族の独裁は強大だから、抵抗すれば直ちに捨てられる。再就職は不可能だから服従するしかない。

 ではなぜ周辺諸国は手を拱(こまね)いているのか。経済発展を遂げた韓国には失うものが多過ぎる。朝鮮族を抱える中国にとり、自由民主統一朝鮮は安全保障上の悪夢でしかない。北朝鮮は微妙なバランスの中で各国の足元を見ているのだ。

 だが、この三代目の弱点は、致命的に世間知らずなことだ。思い上がった三代目、唐様ばかりが得意のようで、創業者とは月とスッポンである。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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