ユーロは崩壊する

ユーロは崩壊する
 朝日新聞16年11月13日
ユーロは崩壊する
 日経新聞16年11月6日
ユーロは崩壊する
 日経新聞16年11月6日
ユーロは崩壊する
 共産主義は、中国6500万、ソ連2000万、北朝鮮・カンボジア各200万、アフリカ170万、アフガニスタン150万、東欧・ヴェトナム各100万など計1億人以上もの人を殺して失敗に終わった。
 EUはまだしも、ユーロは小さな単位に分裂するのではないか。無理があり過ぎる。
ユーロは崩壊する
 香東川傍のイチョウのグラデーションが美しい。





 ユーロは崩壊する


 二度の世界大戦の反省からEUは生まれた。それはよく分かる。しかし、国状や発展段階、競争力の異なる19もの国を、単一通貨ユーロにまとめるのはどう考えても無理がある。早晩、分裂するのは間違いない。


 ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学教授のジョセフ・E・スティグリッツさんが『 ユーロから始まる世界経済の大崩壊 』(徳間書店)を出版した。朝日新聞11月13日に京都大学教授の諸富 徹さんが書評を書いている。それが素晴らしい。ご紹介します。


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 危機の国々を縛るトロイカ


 英国のEU離脱や大量の難民到来に揺れる欧州。だがその背後にある最大の問題は、低迷する欧州経済だ。いまや各国で反EU感情が広がり、極右政党が伸長する。そこでは、長く続く経済的苦境が影を落としている。

 ユーロ圏の実質GDP成長率(2007~15年)は、非ユーロ圏8.1%に対し、0.6%にとどまった。1人あたり実質成長率(同)でみても、米国3.4%、日本1.6%に対し、ユーロ圏はマイナス1.8%と対照的だ。


 スティグリッツは、これは単なる偶然ではなく、ユーロこそがその原因だと結論づける。彼は、統一通貨の試みが破綻の危機に瀕しており、欧州は「一層の欧州化」か、さもなくば「ユーロ解体」か、どちらかをえらばなければならないと警告する。

 通貨統合は、なぜ問題なのか。通貨を統合すれば、域内の為替変動リスクは消滅する。企業にとっては、独仏など欧州でもっとも好条件の中心諸国に集中立地するのが効率的になる。これが、域内格差を拡大させる原因だ。

 次に、ギリシャなど周縁諸国には、為替変動リスクを免れた投機マネーが流れ込んで不動産価格を押し上げ、見かけ上の好景気が演出される。だが、リーマンショックを機に資金は一斉に流出し、バブル崩壊と金融危機が引き起こされた。

 もし各国が独自通貨をもっていれば、危機に瀕した国々は自国通貨を切り下げ、輸出回復を図ることもできる。しかしユーロ圏諸国は、金融政策と通貨政策の権限を放棄している。しかも彼らは、財政赤字を対GDP比3%以内に抑えるよう義務づけられており、財政拡張もできない「手足で縛られた」状態だ。

 欧州は、各国政府から経済政策の主権を奪う一方、EUにも十分な財源と権限を与えていない。ならば、ドイツをはじめとする中心諸国が欧州経済の運営責任をもつべきだが、彼らにもその意思はない

 他方、欧州委員会、欧州銀行、IMFからなる「トロイカ」は、危機に直面した国々を救うどころか、借金返済を求め、緊縮財政と賃下げをのませた。結果、経済はさらに弱体化し、債務返済は遠のいた。

 国民経済を破壊してでも債権回収に励む「トロイカ」への怒りが、本書の原点だ。スティグリッツは、欧州統合の理念自体は否定していない。だが、欧州が連帯して経済を再建する意思がないなら、ユーロを解体して為替レートの調整能力を復活させ、各国の裁量拡大を図るべきだと説く。

 「国民が通貨ユーロの奴隷になるのではなく、通貨ユーロが国民福祉に奉仕する経済を築かねばならない」という経済思想で貫かれた本書、スティグリッツの面目躍如だ。


以上

 

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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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