トッド氏日本の社会保障を語る

 新年おめでとうございます。
トッド氏日本の社会保障を語る
 毎日新聞16年12月7日
トッド氏日本の社会保障を語る
 日経新聞16年12月22日
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 元町珈琲。
 よく行く個人営業の喫茶店は年末年始は休業(年間300日以上働いているからね)のため、利用した。今日は途中から高校時代の友人と。
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 アスパラ・ベーコンのペペロンチーノ、パン・飲み物はフリー、1080円。ほぼ満員。
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 元町珈琲に通いだして、その北の新北町(しんきたまち)を知った。新北町の堤防からサンポート高松を望む。
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 年末年始天気が良く、海を見ていて変化もあり、全く飽きない。
 赤い小さなフェリーは女木島・男木島行き。
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 漁船も行き通っている。遠景は女木島。
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 左のフェリーは宇野港(岡山県)から。右は小豆島行き?
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 堤防の上に猫がいた。





 トッド氏日本の社会保障を語る


 毎日新聞16年12月7日にエマニュエル・トッド氏へのインタビュー記事が載っていた。抜粋してご紹介します。


 仏歴史人口学者 トッド氏に聞く 日本の社会保障
 人口減 黒船より脅威
 「国がケア」へ転換を


 フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏。人口動態や乳幼児死亡率などの統計、家族の類型化による政治情勢の分析がトッド氏の専門。親日家でもあるトッド氏に、日本の社会保障について聞いた。 【聞き手・野沢和弘さん、写真も】


 ◆家族構造と社会の問題で、日本を含めアジア全体について言えるのは家族に要求されることが多すぎるということです。日本でも親に対する子供の負担、子供に対する親の負担があまりに大きい。そのため出生率が低いのだと思います。

 ――少子化対策、人口減少への対応が日本の重要課題です。フランスは出生率の改善に成功しています。日本も取り組んでいますが、なかなか改善できません。

 ◆日本政府は何もやっていませんよ。安倍晋三首相の周りの人たちは経済優先の考えで、中期的な展望で経済が安定することを望んでいます。でも、私の関心はもっと長期的に日本が安定することです。それには人口問題や出生率にもっと真剣に取り組まなければなりません。日本人は老いた両親のことをとてもよく面倒を見ています。だが、それに代わるものを国が提供しなくてはいけない。「個人の問題」から「国の問題」に変えることによって、個人が解放されるのです。

 ――税金を上げるのを日本人は嫌がります。福祉は家族が担ってきましたから。

 ◆それは間違いだ。わなだ。フランスでは税金を払うことで家族負担が少なくなる。子どもの教育も無料ですからね。日本より税金は高いけれど国民にとって利益がある日本人はもっと税金を払って、国が高齢者のケアを担うようにした方が国民にとってメリットがあると思います。「社会福祉」というと左派の人の考え方で、貧しい人のものという先入観があるでしょう。それは幻想です。フランスでは税金は中流階級の人のために有効に使われています。

 ――「日本には明治維新に匹敵する価値観の転換がないとダメだ」と指摘していますね。

 ◆私は日本をすごく愛しています。明治の前には日本は西洋の属国になるかどうかという脅威にさらされました。今の日本にとって、人口減少と人口の老化は黒船以上の脅威です。経済やテクノロジーではなく、人口問題をもっと論じなければならない。意識の革命が必要です。最もなすべきことは出生率を高めること。フランスは、産業は壊滅状態、イスラム狂信者のテロがある。でも中流階級は子どもをつくります。だから、フランスはこれからも存在し続けるのです。


 [ 労働人口]

 ――日本は失業率は高くありませんが、賃金は十数年間低くなっていました。

 ◆でも豊かな国です。そういう問題はあるかもしれないが、世界中にはもっとひどい国がある。日本全体が繁栄しているとは思っていない。しかし、津波被害を受けたところにも行きました。小さな街にも行きました。富はまだ十分あるし、十分に満足できるものがある。

 ――恵まれているから変わることを嫌がるのでしょうか。

 ◆それではひどいことが起こることになるでしょう。人口の変化は30~0年は平穏なんですね。でも突然に災いがやって来ます。人口が減ったことにがくぜんとした時に、移民に頼らず、労働人の不足をロボットが補っているならいいのだが、ロボットでは間に合わなくなり、移民に頼るようになる

 ――家族構造の面から移民を受け入れたがらない傾向があるのでしょうか。

 ◆日本人は「権威主義的父系家族」というだけではなくて、違いを受け入れることが難しい。日本人は外国人が嫌いだ、と言われてきた。しかし、私は15、16回日本に来ましたが、そうではないと思います。日本社会では人間関係がとれも調和が取れている。日本人同士だとうまくいく。移民に反対するのは外国人が嫌いだからではなく、自分たちだけでうまくいっているから、その安泰感が大事だと思っているのです。フランスではフランス人同士がお互いに不愉快な人間関係だから、外国人が来ても大丈夫なんです。


 教育への支援拡充 必要

 [ 低出生率]

 ――フランスの中流階級が子どもをたくさん産むのはなぜですか。

 ◆国の援助が多いことと、教育にお金がかからないこと男女の関係が、理想的とは言えないまでも息苦しくないこと。また、フランス人はあまり真面目とは言えない。フランスでは、男女は必ずしも結婚していない。「ずいぶん一緒にいるよね、愛しているよね、じゃあ子どもつくろうか」ということになる(笑)。日本では、男女の間のコミュニケーションがない。社会環境の中では男は支配階級、だけど男は自宅に帰ってくると子どもだ。日本人の男性は仕事に生きがいを持っている。それがフランス人には分からない(笑)。

 ――男性の意識をどう変えるか。

 ◆男性だけが変わってもダメ女と男の関係を変えないといけません

 ――バリバリ働きたいという女性が多くなってきましたが、社会の制度がそれを難しくしています。

 ◆働きたい女性が大勢出てきても、子どもをつくるためには働けないわけですよね。だから国の援助が必要なのです。フランスでは2歳になったら幼稚園(公立)に入れるので教育費は無料です。私には4人の子どもがいます。私の妻はフランス中部地方の農民の娘だが、最高学府を出ました。両親はお金がなかった。国が彼女を支援したのです。日本では大学教育にあまりにもお金がかかりすぎます


以上


 

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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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