『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧

『交わらないから面白い 日韓の常識』③
 日韓関係についてニュートラルな立場に立って書かれた本。是非お読みください。
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 朝日新聞15年8月11日
 ある程度財を築いたコリアンがそうするように、池明観(チ・ミョンガン)氏もアメリカに永住するという。
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 『韓国からの通信』第4巻目。今や、T・K生(せい)こと池明観氏も認めるプロパガンダの書
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 北朝鮮の金日成主席と並ぶ岩波書店『世界』編集長の安江良介氏。その後美濃部都政の特別秘書として朝鮮学校(北朝鮮系)の地位向上に尽力。のち岩波書店の社長となった。北朝鮮に憧れ何度も訪朝。日本を北朝鮮のようにしたかった人。
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 朝日新聞主筆だった若宮啓文(よしぶみ)氏は2013年1月に退社。すぐのちに書いた新書。
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 「朝日新聞もこれ(従軍慰安婦問題)を熱心に報じた時期があった。中には力づくの『慰安婦狩り』を実際に行ったという日本の元軍人の話を信じて、確認のとれぬまま記事にするような勇み足もあったが……
 吉田清治は「元軍人」ではない。経歴不明の人。軍人なら経歴はすぐ分かる。当時は朝鮮半島や済州島などから不法入国するコリアンが多かった。その可能性もある。また、当時から吉田清治の話はおかしいという人は多くいたし、出版社自体が「あれは小説です」と言っていた。
 「確認のとれぬまま記事にするような勇み足」があってはいかんでしょう。「裏取り」は記者のイロハのイ。しかも、吉田の話はおかしいという多くの批判がありながら、数十年にわたって、何回も何回も記事にした。その上、1997年には済州島に記者を派遣して吉田の話が嘘だと分かっていた。頬被りを続け、それを認めたのが2014年8月。その結果、世界中に数十体もの慰安婦像が建てられ、日韓関係は最悪の事態に陥っている。責任を取って、朝日新聞は廃刊すべきである。
『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧
 1月21日(土)夜7時30分からのNHKブラタモリは、さぬきのこんぴら(金比羅)さんです。是非見てください。





 今回で最後です。お付き合いください。


 『交わらないから面白い 日韓の常識』⑧


● T・K生の述懐

 2015年、来日していた91歳になる韓国の政治思想家、池明観(チミョングアン)さんに日韓関係についての意見を幾度か聞いた。

 池明観さんは、軍事独裁政権下の民主化運動弾圧を伝える「韓国からの通信」を日本の進歩派系月刊誌「世界」に、「T・K生」のペンネームで1973年5月号から88年3月号まで15年間連載した、と2003年に自ら明らかにした。「韓国からの通信」は、「世界」誌上だけでなく、節目ごとに岩波新書でまとめられ、日本国内の韓国民主化支援者のバイブルとして、大きな影響を与えた。当時、池明観さんは東京女子大の教授で東京に暮らしていた。

『世界』の安江良介編集長とは、1968年に米国からの帰途に会ったことがありました。彼は、美濃部革新都政で特別秘書をしていました。政治的な発言をする人だという印象を持ったので、来日後は彼とは絶対に会わないつもりでした。それがバスの中でばったり出くわしてしまいました。それがきっかけで、『韓国からの通信』を書くようになりました。運動に巻き込まれてしまいました」


 韓国が民主化したいま、「韓国からの通信」にはたくさんの批判がある。事実とは違う記述がある。韓国の独裁政権は厳しく告発しているが、北朝鮮の金日成独裁政権への批判はない。強制収容所の存在や人権問題を無視し、今日に続く北朝鮮の独裁を許す結果を招いたのではないか、などが代表的なものだ。

 「自己批判しなければならないと思っています。『韓国からの通信』は闘いのための書です。だから戦略的に配慮する必要はあった。闘いをする側の限界の中で書いていたことは、素直に認めなければならないと思います」

 池明観さんは、北朝鮮の共産党支配を嫌って、韓国に渡った一人だ。
 「南の人は内心で北に統一されればよいと思っているんだ、とビックリしました。韓国で反米的だった人々は歴史に中で洗脳され、適応する中で考えを変えていきました。これは転向とは呼びません。それが人間だということです。北朝鮮では、弾圧でそうした人々は存在すら許されず、消えていきました

 
● 同族が同族を殺しあった朝鮮戦争で、韓国軍慰安婦が存在していた。池明観さんは軍慰安婦についてどう思っているのだろうか。
 「戦場というところは、殺すか殺されるか、荒(すさ)みきった、とんでもないところなのですよ。そんな戦場でのことを……

 池明観さんは金大中政権発足とともに、政策ブレーンとして日本の大衆文化開放の責任者となり、韓日文化交流政策諮問委員長に就任した。日韓交流の拡大に献身し、1998年、「日韓新パートナー宣言」を結実させた。その委員長時代、韓国挺身隊(挺対協)の尹貞玉会長(当時)が旧日本軍慰安婦問題を日本との交渉問題として取り上げて欲しいと頼みに来たことがある。どう答えたのか。

 「旧日本軍慰安婦のことを持ち出したら、日韓関係は破滅します。それで要請に応じませんでした。日韓には解決すべき、もっと重要な問題が多いのです。そのなかで、できることからやると伝えました。それに過去の政権で合意したことを覆すことをしたら、韓国が信用されなくなります

 「忘れてしまうこと、忘れてしまってもいいじゃないですか。歴史というものはそういうものだし、政治というものはそういうものではないでしょうか」

 「朴槿恵さんの妹さんが、日本はもう十分に謝罪しているとか、日本が韓国の経済発展に尽力したなどと発言したことが、話題になりましたね。あの発言は、姉に対する朴ファミリーの総意を表明したものだと思いました。私は朴正凞政権に抵抗した立場ですが、もう少し若く、朴槿恵さんと交流があったならば、私は忠告したと思います。(慰安婦問題を)改めて持ち出す必要はないし、過去の政権が合意したことのうえに立って、日韓の問題を考えることが大事なのだとね」


● 超氷河期の日韓関係の今後に、池明観さんは楽観的だった。

 しかし、ごく常識的な日本人が持っていた韓国への親近感は、旧日本軍慰安婦問題でずたずたに切れてしまったというのが、実情ではないか。

 韓国社会の価値観は、日本社会とは相当に違う。韓国社会の皮膚感覚は北朝鮮社会にかなり近い。面子(めんつ)至上主義もそうだし、すぐに体面を守るために大声で騒ぎだすところもよく似ている。歴史的体験が鍛えた、一筋縄ではいかない卓越した交渉力をもっている点でも、南北は同じだ。

 旧日本軍慰安婦問題が日韓関係を破滅させる、との池明観さんの預言が正しかったことだけが証明された国交正常化五十年の年だった。

 国家は引っ越しすることはできない。しかし、互いの社会をよく知ったうえで過剰な関心や期待、中傷、不安を控えることはできる。そのことを韓国社会が十分に理解するまで、日韓超氷河期は続くに違いない


以上

 

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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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