金正恩排除は時間の問題?

金正恩排除は時間の問題?
 朝日新聞17年2月16日
金正恩排除は時間の問題?
 日経新聞17年2月4日
 「事実上のナンバー2」、秘密警察トップの金元弘(キム・ウォンホン)国家保衛相は解任され、多数の幹部が処刑されたという。金元弘は、金正恩のおじの張成沢(チャン・ソンテク)を高射機関銃で銃殺し、遺体を火炎放射器で焼いたと言われている。今の北朝鮮では、正恩の機嫌を損ねただけで処刑される。
金正恩排除は時間の問題?
 四国新聞17年2月4日
 アメリカの「核使用に圧倒的対応」は脅しでも何でもない。日本は国中焦土にされ、広島・長崎には原爆を落とされた。ベトナムには第二次世界大戦を上回る量の爆弾を投下した。イラクも同様。やると決めたら実に無慈悲な国。
金正恩排除は時間の問題?
 四国新聞17年1月31日
 中国は、核・ミサイル開発により北朝鮮を米国に次ぐ「仮想敵」と見なしている。
金正恩排除は時間の問題?
 日経新聞17年2月19日
 中国は、金正恩が言うことを聞かないので、制裁を強めつつある。
金正恩排除は時間の問題?
 産経新聞17年2月19日
金正恩排除は時間の問題?
 栗林公園。数十年前、雪が10㌢ほど積もった早朝、丁度この場所から眺めたことがある。紫雲山を借景として全面真っ白で、まことに美しかった。2度目を狙っているが、なかなかその機会が訪れない。





 金正恩排除は時間の問題?


 1994年、アメリカのクリントン大統領は、北朝鮮の寧辺(ニュンピョン)核施設の空爆を決意した。しかし、韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領は(ロケット砲の射程距離にある)ソウルが火の海になることを恐れ、中止を懇願した(細川護熙首相もという話もある)ため、爆撃は中止された。金大統領はのちに大変後悔したと言われている。

 (因みに、1981年6月、イスラエルは、イラクが核兵器を持つ危険性があるとして、イラクの原子炉を空爆して破壊した)

 あれから20年以上になる。「気違いに刃物」ではないが、北の核開発は相当進み、アメリカ、中国なども座視しえない状況になりつつある。金正恩(キム・ジョンウン)排除(殺害)では両国は合意していると言われている。

 問題はどのような形にもっていくかである。そのための被害・混乱は少ないに越したことはない。核爆弾が炸裂したり、ソウルや近隣諸国が火の海になったり、難民が何百万人も発生しては困る。

 中国にとっては、北朝鮮が韓国に吸収されて、緩衝地帯なく自由主義国家と国境を接したくはない。その点、金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)の血筋で、「3代世襲には反対だ」「改革開放すべきだ」と開明的で、コントロールしやすそうな金正男(キッム・ジョンナム)は、後釜として担ぐには最適である。

 だから、私にとってこの度の金正男暗殺は意外でも何でもなかった。金正恩が恐怖政治を強めている以上、誰かが正男を担ごうとし、それを阻止するため起こり得るだろうと思っていた。意外だったのは、あまりにも拙劣だったことである。


 産経新聞2月19日「世界裏舞台」に元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんがコラムを書いている。抜粋してご紹介します。


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 金正男暗殺事件の陰に


 13日、マレーシアで北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男が殺害された

 金日成、金正日の血筋の金正男の存在が危険であると考えた金正恩の指令に基づいて、今回の暗殺作戦が実行されたと筆者は見ている。金正恩は北朝鮮国内では労働党、軍、秘密警察を完全に掌握し、権力基盤は盤石だ。しかし、父親の金正日時代に北朝鮮の事実上の後見国であった中国との関係が緊張している。

 金正恩にとって最大の関心事は、米国から北朝鮮の体制を転覆させないという保証を取り付けることだ。そのために国際社会の反発を無視して核実験、弾道ミサイル発射実験を続けている。しかし、米国は金正恩の思惑通りには動かずに、むしろ北朝鮮に対する姿勢を硬化させた。

 このような状況で、中国が金日成、金正日の血筋を引く金正男を北朝鮮の指導者にして、金正恩体制を転覆させる危険があるという情報が、金正恩の耳に入ったのだと思う。


 以前から、金正恩は金正男を警戒していた。2013年に平壌の外国文出版社から刊行された「最後の勝利をめざして」という金正恩の著作集に、2012年10月12日付の書簡が収録されている。そこで、金正恩は、「革命家の血筋を引いているからといって、その子がおのずと革命家になるわけではありません。偉大な元帥たちが述べているように、人の血は遺伝しても思想は遺伝しません。/革命思想は、ただ絶え間ない思想教育と実際の闘争を通じてのみ信念となり、闘争の指針となり得るのです」と述べている。

 金正男は、金日成、金正日という革命家の血筋を引いているが、正しい思想を持っておらず、実際の闘争も経験していないので、革命家ではないという意味だ。

 実際に金正男の立ち居振る舞いも金正日の他の子供たちとは異なっていた。〈金正男氏は、日韓のメディアの前に現れては気さくに取材に応じ、中国でも人気があったという。一方で、「3代世襲には反対だ」「改革開放しかない」と、公然と金正恩政権の神経を逆なでするなど、目障りな存在として北朝鮮当局から付け狙われる運命にさらされていた。/北朝鮮で2013年12月、おじの張成沢(チャン・ソンテク)氏が粛清されたのは、金正男氏を経済的に支援していたことが理由の一つといわれる。また、北朝鮮側では、正恩氏に代わる存在として、中国などが正男氏を担ぎかねないとして疑念を呼んでいた〉(15日付本紙)


 今回の事件に関して、北朝鮮のマスコミは沈黙する。しかし、情報は口コミで伝わる。その結果、金日成、金正日の血筋を引く金正男でも平気で殺害する金正恩の猜疑心に対する国民の驚きが広がると思う。

 マレーシアは、自国領内で北朝鮮の国家機関が殺人に従事したことが明らかになれば、深刻な主権侵害であると北朝鮮に激しく抗議するであろう。その結果、東南アジアにおける重要な工作拠点としてマレーシアを用いることができなくなる。

 中国は庇護下にあった金正男を北朝鮮が殺害したことを、金正恩による習近平政権に対する侮辱と受け止めるであろう。その結果、中朝関係はさらに冷却することになる。

 米国も、自らの支配に有害と思う人を外国で殺害するような政権とは交渉しない。その結果、北朝鮮は国際的な孤立を一層強めるであろう。

 しかし、金正恩はこのような状況を客観的に認識することはできないであろう。自己の権力基盤が一層強固になったと金正恩は勘違いしていると思う。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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