ロシアの盛衰

ロシアの盛衰
 毎日新聞17年3月16日
ロシアの盛衰
 建築中のTUTAYA林町店。5月オープン予定。この東(左)側が香川大学工学部。
ロシアの盛衰
 林町の真鍋家住宅(登録有形文化財)。一辺百㍍くらいある豪邸。
ロシアの盛衰
 本津川の桜。





  ロシアの盛衰


 ロシアがどうもよく分からない。戦前は、モンゴル、満洲、朝鮮半島などに強い領土的野心を持っていた。伊藤博文などは「恐露病」と言われたほどロシアを恐れた。「陸のロシア、海のイギリス」と言われた。

 現在は、東アジアに領土的野心は持っているようには見えない。むしろ、長い国境を接する中国の台頭を恐れているようである。国境付近の人口でもロシア側600万人、中国人1億人と圧倒的な差がついている。国境付近のロシアの都市には、中国製品が溢れているそうである。

 そうはいっても、西方ではウクライナに侵攻し、クリミア半島を奪取した。良いことではないが、25年ほど前まで子分(衛星国)であった東欧諸国が次々とEUやNATOに加盟しているのは面白いはずがない。西方では、一定程度の勢力を保持する意思の表れか。


 お馴染みの宮本アジア研究所代表・元中国大使の宮本 雄二さんが、3月16日毎日新聞「経済観測」欄に面白いコラムを書いている。抜粋してご紹介します。


.......... ..........


 1980年代の中ごろ、外務省欧亜局ソビエト連邦課で仕事をしたことがある。米ソ冷戦は最終段階に入っていたが、それでもソ連の軍事力は巨大であった。むしろ陸軍はソ連が優位に立っていた。

 ソ連は、名実ともに米国に対抗できる軍事大国だった。ゴルバチョフ氏が登場したが、経済を立て直すことができず、ソ連は崩壊した。その結果、国土の約4分の1を失い、人口は半分となった。現在、ロシアは経済力で米国にさらに差をつけられ、軍事力でもかつてのソ連の力はない。


 私の尊敬するロシア専門家は、「ロシアは中国のジュニア・パートナーを甘受することを決めた」と言う。人口も経済力もほぼ中国の10分の1となり、中国の軍事力が急迫してくる中で、中国と4000㌔の国境を抱えるロシアは、そう選択したのだという。

 中国に対し強い猜疑心(さいぎしん)と警戒心を持つ、あの誇り高いロシアが、そのような地位を甘受できるのか、なかなか咀嚼(そしゃく)できないでいた。

 ところが最近、モンゴルの専門家から、モンゴルにおいて中国の出方にあれほど神経質だったロシアが、まるであきらめたかのように手を出さなくなった、という話を聞いた。近代に入り、中露で競り合っていたモンゴルに対する支配権は、1921年にソ連軍がモンゴルに進駐したときに決着がついた。それから常にロシア(ソ連)が優勢であった。それが逆転したのだ。

 歴史の新たな転換点を迎えたことを感じざるを得ない。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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