『潮流』久々に淫してしまった

『潮流』久々に淫してしまった
 今野 敏(こんの・びん)さん、久々の東京湾臨海署安積(あずみ)班シリーズ。★★★★★(ハルキ文庫)680円
『潮流』久々に淫してしまった
 近所で咲いている花
『潮流』久々に淫してしまった
 庭に咲いている花。近々図鑑で調べてみよう。




 『潮流』★★★★★ 久々に淫してしまった


 今野 敏(こんの・びん)さんの東京湾臨海署安積(あずみ)班シリーズ『潮流』に久しぶりに淫してしまった。

 他の事をしなければならないのに、読みだしたら止められなくなって、3時間半ほど費やしてしまった。サラリーマン時代は、仕事に差し支えるので、年末年始の休み以外は、小説やテレビの連続ドラマは禁止していた。久々に淫してしまった。面白かった。

 この本は、安積がかつて扱った事件が冤罪だったかどうかが大きなテーマとなっている。私も10年ほど前までは冤罪事件に強い関心を持ち、そのことについて書き、明らかに冤罪と思われる人たちを支援したりもした。

 この本にも書いているが、検察官・警察官は、自分たちが描いた筋書きに都合のいい証拠や証言を選び、都合の悪いものはなるべく隠す。そして、一旦起訴されたら、刑事裁判の有罪率は99・9%である。検察官の中には、裁判官を自動販売機と呼び、自分たちの筆先三寸でどうにでもなると豪語する者もいる。

 ところが、郵政不正事件で厚労省の村木厚子さんを標的にした検察は、都合の悪い取り調べメモを破棄したり、証拠を偽造したことが満天下に明らかになり、世間の検察・警察を見る目は変わり、少しは流れが変わってきだした

 とにかく面白い。お薦めします。


 以下、この本のストーリーと直接関係のないことを書きます。この本の3分の2ほどのところにこうある。

 「警察は、法的に厳しい反面、肉体的なぶつかり合いにやや寛容な一面がある。警察官のほとんどが武道の経験者であり、あまりほめられたことではないが、先輩が後輩に手を挙げることもある」
 「凶悪でしたたかな犯罪者に対しては、やむを得ず肉体的な実力行使が必要なこともある。言葉の印象は悪いが、警察も社会学用語で言う『暴力装置』であることは確かなのだ」


 サラリーマン時代のある経験を思い出した。
 私はある営業所の内野責任者であった。ある日、明らかに武道経験者と思われる屈強な男4人がやってきて、「北方領土返還」に賛意を示す文書への署名と賛助金を求められた。

 私は別室から警察署に電話して助言を求めた。その時の刑事の言葉が面白かった。「一発殴られてやってください。電話いただいたらすぐに出動して引っ張りますから」。

 私は「成るほど、そんなものか」と刑事の発想に感心し、女子社員にその旨伝えて、4人に対応した。「北方領土返還」に賛意を示すことは特に問題がないので署名し、賛助金はなんのかんのと理由をつけて断った。別に問題は起こらなかった。


 関西のある営業所に所長として転勤した人は、商品のクレームで事務所に呼び出され、話の最中に応接机の上にゴトリと何か置かれたので見ると、回転式拳銃(リボルバー)だったとのこと。
 長い人生いろいろあります。


以上



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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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