13世紀モンゴルから世界史が始まった!

13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 讀賣新聞17年6月5日
13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 岡田英弘著作集 全8巻(藤原書店)
13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 香川県立図書館(向かって左)・文書館(右)
13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 図書館の内部。県立図書館は、一般と学生・生徒の自習コーナーを分けている。自習コーナーで子どもたちが懸命に勉強している。
 高松市中央図書館は、自習を認めていないため、児童書コーナーを除き、ほとんど「託老所」状態。職員が見て見ぬふりのため、一部老人のマナーが悪い。追い払われた子どもたちは、近くのマック・ジョイフル・ガストなどで勉強している。近くには学習塾が林立している。貧しい家庭の子どもたちはどこで勉強すればいいのか?近くの小・中・高校に備えはあるの?
13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 勉強するには最高の環境。この図書館にも岡田英弘著作集はある。
13世紀モンゴルから世界史が始まった!
 近所の家のアマリリス





 13世紀モンゴルから世界史が始まった!


 歴史は勝者によって書き換えられる。東京外国語大学名誉教授であった岡田英弘さんは、シナ史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、独自の「世界史」を打ち立てた。

 実際、中国四千年の歴史、五千年の歴史とか言っているが、その間、漢族の王朝はわずかである。細かく分裂していた時期を除けば、漢、明、現在くらいではないか。シナ史の華とも言える隋、唐は鮮卑系だし、は突厥(とっけつ:トルコ系)、は蒙古族、は満州族である。習金平の右腕ともいえる王岐山が、どういうわけか、岡田英弘さんの著作を絶賛している。


 讀賣新聞17年6月5日の「編集手帳」をご紹介します。


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 図書館の棚に並ぶ知識人の著作集には、手あかにまみれたものもあれば、ほとんどまっさらなものもある。著者がある時期の流行の波に乗ったか否か、にもよる。著作集読破を趣味とする古田博司(ひろし)筑波大教授の意見では、むしろ後者に今日でも読むにたえる文章が多い。

 歴史学者、岡田英弘さんが先月、死去した。中国とモンゴルの文献を駆使した研究者だった。

 本紙のデータベースでその名前を検索して見つかった記事は、この20余年で10本もない。マスコミにひっぱりだこだったとは言えない。一連の著書は、様々な分野の目利きらにより、書評欄で紹介されてきた。

 〈中国も、モンゴル帝国が形作った国家であり、その継承国家なのである〉(ちくま文庫『世界史の誕生』より)。チンギス・ハーンの帝国がユーラシア大陸の東西を結びつけたことで、世界史が始まった。そういう雄大な説を提唱していた。

 「嚢中(のうちゅう)の錐(きり)」のたとえを連想する。きりは、おのずと袋を突き破る。言葉が、歳月に埋もれずに、後世の人々をも刺激する。今度、図書館の棚の間を歩くときには、天才のきらめきを探してみようか。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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