金融も時代とともに変わる

金融も時代とともに変わる
 日経新聞17年5月22日
 時代に合わせて変わらなければ、銀行といえども潰れるだけ。
金融も時代とともに変わる
 朝日新聞17年2月16日
 超低金利だが優良な貸付先があまりないため、(相続税増税のため)節税目的の貸家(アパート)融資が急増している。しかし世帯数は減少し、貸家の実需はそれほどないため、「バブル」の発生が懸念されている。個人向けカードローンも急増している。
金融も時代とともに変わる
金融も時代とともに変わる
 近くのため池周辺に咲いていた花。





 金融も時代とともに変わる


 金融機関は、超低金利、優良貸付先の不在、フィンテック(金融+IT)化の進展、AIの導入などで大揺れに揺れている

 日経新聞5月22日に論説委員長の原田 亮介さんが興味ある論文を書いている。抜粋してご紹介します。


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 地銀にできる金融大革新
 電子化、生産性向上に一役


 松島克守東大名誉教授には持論がある。
 「日本経済には莫大な含み資産がある」

 日本の金融はバブル崩壊の後遺症もあってIT(情報技術)の波から取り残されてきた。だからこそ、デジタル化を進めれば生産性の大幅な向上が見込めるというのだ。

 稟議(りんぎ)印を集めるような仕事をペーパーレスに改める。書類づくりのためだけの残業を減らし、留め置かれた人材を他部門や社外に解放する。金融取引のデジタル化が進めば、企業の側でも同じ生産性の革新が起きる

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 石川県の北国銀行。県内企業の融資シェアは5割近いが、総資産は約4兆円の中堅地方銀行だ。北陸新幹線の開業と前後して本店を金沢駅前に移転した。企業の見学は年60件にのぼる。

 第一にペーパーレス化。机の上にはタブレットにもなるパソコンとモニターがあるだけ。会議は端末を持ち寄り紙の資料はつくらない。

 どうやったのか。本人確認や諸届けなどについて、いちいち書類の保管、電子化、WEBの照会、保管場所の集中などを定め、実行した。引っ越しで捨てた書類は、段ボール箱で1万4千個。

 営業店もペーパーレスは同じ。企業や個人向けの提案はすべてタブレットを使う。

 ペーパーレスー化の効果は絶大だ。平均残業時間は月間1時間10分と「超ホワイト企業」になり、残業手当も最も多かったときの年間10億円から10分の1以下に減った。本店をショールームにして取引先へのITコンサルティングを進め、手数料を稼いでいる。

 2つ目がベンチャー企業、freee(東京・品川)との提携だ。同社は企業向けに帳簿の作成や、給与計算、確定申告などをクラウド上のソフトで済ませるサービスを提供している。
 「中小企業や個人事業者をバックオフィスの雑務から解放したい」

 これに共鳴したのが北国銀行の杖村修司専務だ。2000年代の初頭から店舗数を3分の1減らすなどして経営体力を蓄え、情報化投資にかじを切ったリーダーである。「ペーパーレス化などを通じて蓄積したノウハウを取引先に広げられないか」と考えていたので渡りに船だった。

 サービスを導入する取引先には行員が「家電量販店でパソコンを買うところから手伝う」。取引先の事前承認さえあれば、銀行がリアルタイムで経理・経営情報を把握し、経営への助言や速やかな融資を実行できる新しいサービスも始めた。できて間もない企業の利用が多く、創業時の融資先は10倍になったという。

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 これらは全国的にはまだまだ例外的な試みだ。日本の金融がいかに電子化で立ち遅れているか
 日銀が4月に公表した金融システムリポートは、金融機関の収益性を国際比較した。中規模以下の金融機関で目立つのは、1人当たり人件費は安いのに職員数が多いため「欧米に比べて労働生産性が低い」

 規制金利時代の銀行の経営モデルは、預金を集めて企業に融資して利差を稼ぐというものだった。いまは企業の借り入れ意欲は乏しく、預金を集めるメリットもない。一昔前の営業マンの人海戦術はむしろ人件費倒れになる。

 金融機関と取引のある個人事業主のうち、取引を電子化しているところも驚くほど少ない。「せいぜい1~3割にすぎない」。


 3月にITイノベーション推進室を新設した新潟県の第四銀行。来年4月の北越銀行との経営統合を控え、個人向けネットバンキングの推進にかじを切る。「直接お会いして取引をするというのを基本にしてきたが、時代が変わった。非対面の拡大を打ち出す」。

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 人材は流動化し始めた。銀行などでITの経験を積んでも、40代ともなると転職が難しかった。しかし今は個人事業主になれば「月100万円という業務委託契約も珍しくなくなった」。

 三菱UFJフィナンシャル・グループでフィンテックを手掛けるデジタルイノベーション推進部は総勢50人。うち3分の1は中途採用。

 究極の金融革新は「現金信仰」が強い日本であっても、断固としてキャッシュレス化を進めることだ。国内総生産(GDP)に対する現金の流通残高の比率は、日本が2割と突出して高い。スウェーデンの中央銀行が仮想通貨の発行を検討するなど世界はキャッシュレスに向かっている


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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