こうしてはいけない…独立市

こうしてはいけない…独立市
 讀賣新聞17年7月7日
こうしてはいけない…独立市
(上記の写真を拡大したもの)
 ゲーテッド・コミュミテイ。ゲート、監視カメラ、警官やガードマンが外部からの侵入を拒んでいる。
こうしてはいけない…独立市
 堤 未果さんの「アメリカもの」。
 読むたびに日本をこのような国にしてはいけないと思う。





 こうしてはいけない…独立市


 日本アメリカでは国の成り立ちが全く逆である。日本人は、日本で生まれ全く意識せずに日本人「である」アメリカは移民の国。アメリカ人になりたくてアメリカに来た人、もしくはその子孫が大半。だからことあるごとに国旗・国歌に忠誠を誓い、アメリカ人「になる」

 アメリカにいいことは沢山あるが、絶対マネしてはいけないということも多い。そのひとつが「独立市」の問題である。

 讀賣新聞7月7日にその例が載っていた。抜粋してご紹介します。


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 白人富裕層 地域から「独立」
 市の設立相次ぐ■残された黒人も自治へ


 米南部ジュージア州アトランタ近郊で、所得の再配分に反対する白人富裕層が、カウンティー(郡)から「独立」して市を設立する動きが広がっている。富裕層が抜けた郡は財政難に陥り、取り残された黒人住民も地域の再生を目指して市を設立。人種構成が著しく偏った自治体が相次いで誕生し、地域の分断が深まっている。  (アトランタ 笹子美奈子さん)


 ■ 市民は顧客
 アトランタ北郊サンディスプリングス市(人口約10万人)には、豪邸が立ち並ぶ。医者、弁護士、経営者などの富裕層が多く暮らす同市は近年、全米の住みたい都市ランキングの上位に入り、いたるところで高級住宅の建設が進む。

 富裕層を引きつけるのは治安の良さと質の高い住民サービスだ。夜道は街灯で明るく照らされ、ジョギングや犬の散歩をする住民が行き交う。救急車は通報から60秒以内に現場に向かう。交差点に設置された監視カメラを通じて渋滞情報が配信される。安全、安心で快適な暮らしがそこにある。

 同市では官民パートナーシップ(PPP)を積極的に導入している。可能な限り業務を民間企業に委託して職員数を最小限に抑えてコストを削減し、住民ニーズの高い分野に注力する。効率的な行政運営が、質の高い住民サービスを可能にしている。

 「市民はサービスに対して金を払っている。PPPの下、市民は顧客のように扱われる」。ラスティー・ポール市長はこう語る。

 治安の良さと充実したインフラ(社会基盤)を求め、大企業も続々と同市に拠点を開設している。


 ■ 南北問題
 同市が位置するフルトン郡は、北部に裕福な白人が多く暮らす一方、南部は生活が厳しい黒人の住民が大半を占め、「南北問題」を抱えている。高額の税金を払いながら、貧困層にその多くが使われることに不満を持つ白人富裕層が住民運動を起こし、同市は2005年に郡から「独立」した。住民の約6割が白人だ。

 「我々の地域には10万人の住民がいるのに、当番の警官は4人だけ。ひどいサービスだった」。住民運動のリーダーの1人は当時を振り返り、「所得の再配分は良い結果をもたらさない。低所得者が貧困から抜け出し、高所得者が生産性を高める動機付けを同時に奪ってしまう」と話す。


 同市の成功に刺激され、周辺地域の白人富裕層は相次いで市を設立。05~16年までに近隣2郡を含め、住民の過半数が白人の市が8市誕生した。

 新市誕生の背景には、白人富裕層を支持基盤とする共和党と、黒人、ヒスパニックなどが支持する民主党の対立がある。04年、共和党が与党になり、それまで承認されなかった新市設立法案が可決されたのだ。


 富裕層が去ったフルトン郡の財政は悪化し、警官の数は367人から196人に減らされた。強盗や麻薬犯罪が昼夜絶えず、治安はいっこうに改善されない。
 「強盗にあって警察を呼んだら、到着までに45分かかった。北部の市は6、7分で来るのに」。

 企業の投資対象は治安の良い北部に集中し、南北格差は広がる一方だ。


 ■ 「税収失った」
 「北部の市が抜け、10年で3億㌦(約340億円)の税収を失った。このままでは住民サービスはもっと悪くなる」
 先行きを不安視した南部の住民は、自治を求めて住民運動を始めた。フルトン、デカルブ両郡で16年11月の住民投票の結果、黒人が人口の約9割を占める市が相次いで誕生。他の地域でも「独立」に向けて住民運動が行われている。

 しかし、新市の前途は多難だ。家計の年間所得の中央値はサンディスプリングス市が約7万1000㌦(約790万円)なのに対し、フルトン郡の新市は約5万1200㌦(約570万円)。財政破綻の可能性も指摘され、経済開発どころか存続すら危ぶむ声もある。


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(感想・意見など)

 いま、世界の最大の問題は「格差の拡大」である。

 せめて、国内だけでも、所得の再分配機能をいかして、低所得者、恵まれない人などを包摂していかねばならない。日本人としての連帯感を失ったらおしまいである。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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