大臣レクチャーの実態

大臣レクチャーの実態
 週刊プレイボーイ17年8月14日号
大臣レクチャーの実態
 サークルK多肥上町(たひかみまち)店。バイパス開通狙いでオープンしたものと思っていたが、バイパス開通直前に閉店したので驚いた。他のチェーンのコンビニもしくは学習塾にでもなるのかと思っていたら、いきなり壊して整地し出した。コンビニ経営も厳しくなっている。恐らく数千万円の累損。
大臣レクチャーの実態
 昔は色々な色のアサガオを見かけたが、近頃はたまにこの色のアサガオを見るだけ。





 大臣レクチャーの実態


 稲田朋美前防衛大臣のPKO日報破棄問題が、「聞いた」「聞いていない」の問題となっている。

 週刊プレイボーイ8月14日号に、自殺した「農林族のドン」と呼ばれた故松岡利勝元農水大臣の秘書を16年間務めた、池田和隆さんがコラムを書いている。抜粋してご紹介します。


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 新大臣を思いどおりに動かす役人の巧妙なだましテクニック
 毎日毎日、6、7時間も!!大臣レクチャーの闇実態


 「今週は内閣改造が行われる予定です。断言できることがあります。それは誰が入閣しようと、結局は役人の利益のために働かされるということ。省庁の役人が大臣に行う報告や相談のことを大臣レクチャー、略して〝大臣レク〟といいます」

 「まずは大臣の1日のスケジュール。朝は8時くらいから閣議や党の部会への出席などで始まります。日中は国会の委員会で答弁をしたり、国や省庁の行事に参加する。夜はだいたい2,3件ほど予定されている会食や行事に顔を出すので、仕事が終わるのは夜11時くらい。さらに少しでも空き時間があれば、後援者と会ったり秘書からの様々な報告を受けるわけです」

 「そんなスケジュールの合間の時間も、大臣レクで埋め尽くされるのです。私が仕えた故松岡利勝農水大臣の場合は入閣前から農政に精通していたので、大臣レクは1日3,4時間ほどでした。しかし初入閣の大臣ともなれば平気で1日6,7時間になるのが普通です。不慣れな疲労のなか、連日役人たちから膨大な量の報告を受け、「大臣、では今報告したとおりなので、この案件は了承ということでよろしいですね?」と聞かれ続けるのです。どんなに頭が良くても、次から次へと何十人も押しかけてくる役人を相手に、小さな問題点も聞き逃さずに指摘するのは困難です。役人は、そんな状況を意図的につくり出しているのです」

 「その結果、大臣本人には覚えがないのに了承したことになっているような事案が大量発生するわけです。私が関わった例でいうと、「農林水産大臣賞」がありました。例えば菓子なら全国菓子大博覧会というイベントで受賞商品が決まるのですが、大臣秘書官だった私はもちろん、大臣本人も、審査はおろか食べたことさえありません」

 「食べる機会があったとしても、受賞後にその会社がお土産として持ってきたときくらい。つまり受賞者を決めているのは、役人と、彼らと結託した菓子の業界団体幹部自身なのです。当時、私がそのあきれた実態に驚いて役人を問いただしたところ、「大臣にはちゃんと大臣レクで報告の上、ご了承をいただいております」と涼しい顔で言われたものです」


 「大臣レクの真の狙いはふたつです。まずはどんな事案も大臣の了承済みという形にして大臣を形骸化させること。そして何か問題が発生した際には、大臣の指示に従っただけの役人は絶対に責任を取らず、大臣に腹を切らせることなのです」

 「この仕組みは全省庁のスタンダードです。稲田朋美さんの件で話題になった防衛省も同じ。自衛隊のPKO派遣は非戦闘地域であることが条件ですが、派遣先で内戦が発生した。しかし防衛省の役人たちは大臣にも事実を隠蔽したはずです。防衛省の役人は稲田さんへの膨大な大臣レクで、意図的に目立たぬよう虚偽の報告をしたのでしょう。しかし隠蔽が表面化したので大臣を交代させることでうやむやにして、〝真犯人〟である役人は誰ひとり責任を取らない。この体質は国家公務員だけではなく、地方公務員も同じです」


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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