「首相案件」 それが何か?

「首相案件」それが何か?
 朝日新聞18年4月10日一面トップ記事
 「首相案件」 それが何か?
JR東労組は今なおアンタッチャブル?
 
 日本の歪んだ新聞朝日新聞、毎日新聞など)は、一般記事でこの件に最も精通している加戸守行(かと・もりゆき)前愛媛県知事の主張をほとんど無視し続けている。朝日・毎日を読んでいる人は、加戸さんの主張をほとんど知らない。

JR東労組は今なおアンタッチャブル?
 讀賣新聞17年8月22日意見広告
 
 日本の歪んだテレビ局は、この件に最も精通している加戸守行(かと・もりゆき)前愛媛県知事の主張を今に至るもほとんど無視し続けている放送法第4条に明らかに違反している。新聞・テレビがこれだけ歪んでいると、戦前のようにならないか心配。

「首相案件」 それが何か?
 月刊WILL17年9月号
 
 2000年頃、日本は牛の口蹄疫、鳥インフルエンザなどが流行した。AERA記者として取材した長谷川煕(ひろし)さんは、こう書いている。
 
 「この取材で驚愕したのは、日本の獣医学が極めて低いレベルで止まっていることだった。取材で、獣医師が獣医学の基本的なこともわかっていないという事実に何度もぶつかった」
 「それ以前に獣医師の数そのものが足りない

「首相案件」それが何か?
 日経新聞18年2月24日

 「大衆デモクラシー状況下の政党政治は、新聞メディアをとおして劇場型政治の荒波に揉まれて、健全な発達を妨げられる。マスメディアと知識人が繰り広げる政党政治批判の影響を受けて、ポピュリズムは軍部や官僚などの非政党政治勢力に期待するようになる」「日米開戦を引き起こしたのはポピュリズムだった」

「首相案件」それが何か?
 讀賣新聞18年2月25日
 
 「「二大政党が泥試合に明け暮れ、国民からの信頼を失うと、マスメディアは、より清新と見られた軍部に期待し、『天皇親政』的な体制を渇望するようになった」「著者は、昭和10年代の日本で新たな段階のポピュリズムが台頭したことが、日米戦争への道を開いたと指摘している」

「首相案件」それが何か?
 ノンフィクションライターの窪田順正(くぼた・まさき)
 講談社フライデー編集部、朝日新聞社等々を経てフリーに。
「首相案件」それが何か?
 香東川。
「首相案件」それが何か?
 風薫る4月。




  「首相案件」 それが何か?


 18年4月10日の朝日新聞が一面トップ記事「面会記録に『首相案件』」で加計問題にまた火を点けた。

 私には「それが何か?」「それがどうした?」としか思えない。

 獣医師業界、獣医師学界などと文科省、農水省、族議員などの50年以上続いた政・官・業の岩盤規制を打ち破ることこそが正義でありこの問題の本質

 岩盤規制のお陰で、公務員獣医師や大型動物獣医師は不足している。半世紀以上も競争のないだらけた世界であったため、日本の獣医学は欧米に比べて非常に遅れているそれを正すことこそが問題の本質。それ以外の問題は枝葉に過ぎない。

 いま遅まきながら岩盤規制を突破しなければ、今後ともこの腐りきった体制が続くことになる。


 今日のダイヤモンドオンラインでノンフィクションライターの窪田順正(くぼた・まさき)さんが「首相案件」について書いている。私の思いと同じ。そのまま以下に転載します。


.......... ..........


「首相案件」はよくある言い方なのに断罪するマスコミの嘘
4/19(木) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン


 安倍政権の対応は確かに悪いが、「疑惑ありきの印象操作」を行っているマスコミも相当に筋が悪い。フェイクニュースや陰謀論が渦巻く時代に、一般読者はどうすれば振り回されずに済むだろうか? 

 加計学園問題で、愛媛県の面会記録に「首相案件」と書かれていたことが大騒ぎになっている。しかし、実は「首相案件」という言葉は、政治や行政の世界では正当な理由でよく使われるもので、決して「首相がお友達に便宜を図る」というような、“真っ黒な案件”を指すワードではないのだ。(ノンフィクションライター 窪田順生


「首相案件」という言葉が 示す本当の意味とは?

 柳瀬唯夫首相秘書官が来週にも、国会に参考人招致されるらしい。
 柳瀬氏といえば、4月10日に「朝日新聞」が一面にデカデカと打った『面会記録に「首相案件」』報道のキーマン。財務省改ざん問題の佐川宣寿氏と同様、マスコミや野党からの厳しい集中砲火が予想される。

 愛媛県職員が面会したと主張しているのに、「記憶にありません」で突っぱねている柳瀬氏にはぜひとも、国民の理解が得られるような説明をしていただきたいと心から願う一方で、件の「首相案件」で叩かれる点のみは、同情を禁じ得ない。

 既にさまざまな識者が指摘しているように、「首相案件」とは、首相が自らのリーダーシップを用いて、政策を進める時に使われる。今回、四国の獣医学部新設は、震災復興の特例措置でつくられた東北医科薬科大学を除くと、38年ぶり医学部新設となった国際医療福祉大学と同じく、文科省の岩盤規制を、国家戦略特区というスキームを使って突破する「首相案件」である。

 仮に柳瀬氏が自治体へアドバイスをする際に、こういうもの言いをしてもなんの問題もない。さらに言えば、このような打ち合わせをおこなった愛媛県職員が、備忘録にメモをするというのも極めて納得のいく話だ。

 そういう目くじらをたてる必要のない言葉について、「加計学園だけにこっそり便宜をはかる秘密計画を指す言葉が、首相案件なんだろ!さあ、吐け!」と、犯罪者のごとく厳しく追及されなくてはいけない柳瀬氏の苦痛は察するにあまりある。


● 首相案件」を槍玉に挙げるのは 疑惑ありきの印象操作だ

 なんてことを言うと、「こいつはきっと安倍政権から何か便宜を図ってもらっているに違いない」とか言い出す人が必ずいるので断っておくと、筆者は安倍政権にはなんの義理も思い入れもない。むしろ、昨年から延々と続く森友・加計学園問題報道に心底うんざりしているので、安倍辞任でこの乱痴気騒ぎが終わってくれるのなら、さっさと身を引いてもらいたいと思っているくらいだ。

 ただ、そういう個人的な感情を抜きにして、報道アドバイザーという立場から一連の「首相案件」報道を見てみると、「疑惑ありきの印象操作」と言わざるを得ない。安倍政権を倒したいという思いが強すぎるあまり、大した意味もない言葉で大騒ぎして、とにかく「クロ」へと持っていく。そのギラギラとした作為に正直ゲンナリとしてしまうのである。

 「大した意味もない言葉」と聞いて、怒りでどうにかなりそうな方たちもおられるだろうが、過去の「朝日新聞」を読んでみると、この手の表現に大した意味がないことがちゃんと分かる。

 たとえば、2004年のアフガニスタン復興に関する記事が、いいケーススタディになる。

 02年9月の日米首脳会談の結果、日本側の無償援助として、カブールとカンダハル間の幹線道路を整備することとなった。03年12月までに応急整備を完了することが求められていたが、あと少しで達成という直前、幸いにもけが人は出なかったが、現場に爆弾が仕掛けられるという事件が起きた。

 それからおよそ3ヵ月後、ODAの難しさ、援助現場で高まる危険について報じた「朝日」の記事には以下のような記述がある。

 『最大限の警備態勢にもかかわらず、事件は起きたが、工事はそのまま続行された。この工事が日米首脳会談で合意された「首相案件」だったことが、民間の工事関係者に余分なリスクを強いた可能性はなかったかという疑問もわく』(朝日新聞2004年2月2日)

 ここで言う「首相案件」に「首相がこっそりと進める利益供与」みたいなニュアンスがないのは明白だ。つまり、先ほど述べたように、一般のビジネスの世界でも普通に耳にする「社長案件」「部長案件」と同様に、その人物が自身の権限を行使して進めている案件、というくらいの意味しかない言葉なのだ。


● 首相がリーダーシップを取ると 「首相案件」と呼ばれる

 もちろん、この認識は「朝日新聞」に限った話ではなく、地方自治体も含めた政治・行政の世界で生きる人々の共通概念である。それを端的に示す分かりやすいやり取りが、国会の議事録にもちゃんと収録されている。

 13年11月13日、国会の外務委員会で、自民党の松本剛明議員が、翌14年から発足するというNSC(国家安全保障会議)の定員をどこから持ってくるのかと政府に質問した。当時、内閣官房内閣審議官の北崎秀一氏がこのように回答をしている。

 「国家安全保障局は、総理のリーダーシップの発揮を強力にサポートし、平素から、総理の意向を踏まえつつ、国家安全保障政策の企画立案、総合調整に従事する組織でございまして、厳しい財政状況や政府全体の定員管理の観点も踏まえる必要はございますが、しっかりとした組織づくりを行う必要があると考えておりまして、現在検討中でございます。今後、各省庁などとも連携し、国家安全保障局の機能が十分に発揮できる体制を構築してまいりたいと考えております」

 今回の「モリカケ騒動」では、犯罪の動かぬ証拠だとマスコミ各社が大騒ぎした「総理の意向」という言葉を当たり前に使っていることも特筆すべきだが、なによりも注目すべきは、この官僚答弁を受けた松本議員の「解釈」である。

 「対外的にこれだけ総理案件だとおっしゃっているのであれば、ぜひ、全体の枠からそういった定員を持ってくる、こういう仕切りになっていくようにお進めをいただきたい、こういうふうに思います」

 面白いことに、議事録の中では、北崎氏は「総理案件」などとは一言も言っていない。外務委員会が始まってからも、政府側の答弁者は誰一人として、そのような言葉は発していない。ではなぜ、松本議員は「総理案件」という言葉を幾度となく話されたように感じているのか。

 松本議員が疲れからよく幻聴を耳にするなどでなければ、論理的に導き出される答えはひとつしかない。

 政治の世界で生きている人々というのは、「首相がリーダーシップをもって進めている」とか、「総理の意向を踏まえて」という文言を耳にすると自動的に、「首相案件」とか「総理案件」という言葉へと「脳内変換」されてしまうということだ。


 「安倍憎し」で偏向報道すれば マスコミ不信が増すだけ

 こういう過去の事例を踏まえると、柳瀬氏が言っていないという「首相案件」という文言が、愛媛県職員の方の備忘録にあるというのは、まったく驚くような話ではない。

 前愛媛県知事の加戸守行氏がおっしゃているように、文科省の岩盤規制に穴を開けるため、官邸の人間が県に「官僚との戦い方」について知恵を授けることはなんの不思議もない。その際、拠り所にしている「国家戦略特区」を引き合いに出して、先ほどの北崎氏のように「安倍首相が成長戦略のひとつとしてリーダーシップをもって進めている」的な説明をすれば、県職員の方の頭のなかではどのような「脳内変換」がなされるだろうか。

 よほどボキャブラリーが貧困な方でなければ、スッと「首相案件」という言葉が浮かぶに決まっている。
国家戦略特区は、日米首脳会談の合意や国家安全保障会議と同じく、誰がどう見ても「首相案件」以外の何物でもないからだ。

 そんな驚くような話でもないことを、この国を代表する大新聞が一面で鬼の首を取ったかのように報じた。ほかのマスコミもそれにワッと飛びつき、「報道ステーション」(テレビ朝日)ではなんと驚くことに、スタジオにデカデカと「首相案件」という横断幕を掲げていた

 2年近く続けてきたキャンペーンでなかなか安倍首相のクビを取れない中で、最近イケイケの「朝日砲」を応援したいという気持ちは分からんでもないが、ここまで無理筋な反政府キャンペーンを喜ぶのは、国会前にいらっしゃるような一部の方だけのような気がしてならない。

 右も左も興味ないし、安倍政権もマスコミもどっちもどっちだよ、と冷めた感じで見ている人からすれば、「これのどこが中立だよ」とマスコミ不信を加速させてしまうのではないか。


● 「フェイクニュース」に 騙されないためにはどうすべきか?

 先日、「AERA」(4月16日)に素晴らしい記事が載っていた。歴史学者の呉座勇一氏が、過去の陰謀論など「フェイクニュース」が広まる構造を解説しつつ、デマに騙されないために我々一般人がどうすればいいのかということを述べていたのだ。

 報道対策アドバイザーとして、不祥事のどさくさに紛れて飛び交う多種多様なデマや怪文書等を日常的に見ている立場からしても、非常に共感できる内容だったので、ぜひここで引用させていただきたい。

 「陰謀論を否定するためには、一番確率が高そうな説を提示するのがいいんですが、地味でありきたりなので面白くない(笑)。でも、陰謀論には意表を突く、サプライズがあるから魅力的に映るのでしょう。フィクションとして楽しむ分にはいいですが、真実とは切り離して考えるべきです。デマに騙されないためには、過去の事例に学ぶといいと思います。パッと見は奇抜で斬新な説でも、実は論理展開はパターン化されています」

 国家戦略特区を「首相案件」だと受け取っただけで、大した意味などないですよという解説は、確かに地味でありきたりである。それよりは、柳瀬氏が人目を忍んで愛媛県の担当者に会いに行き、「これは加計学園に獣医学部を持たせるための“首相案件”だからな、絶対にバレないようにしろよ」なんてクギを差した、とした方がはるかにドラマチックだし面白い。

 発行部数、視聴率、アクセス数という「数」を追い求めてなくてはいけないメディアからしても、後者である方がありがたいのは言うまでもない。メディアが良心を捨てて面白おかしさを取るという選択をするのなら、もはや我々一般人ができるのは、呉座氏の言うようなことを一人ひとりが心掛けていくしかないのは明白だ。

 テレビや新聞では「大問題だ」と大騒ぎをするが、それは本当に大問題なのか問題はもっと別のところにあるのではないか――。

 毎日のように派手で面白いニュースがあふれる今だからこそ、一人ひとりが、「過去の事例」を踏まえて、論理的に筋の通った話を見極める力が求められているのかもしれない。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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