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世界は「新国家社会主義」の時代に?

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 ニューズウィーク日本版17年1月3日‐10日号
世界は「新国家社会主義」の時代に?
 ニューズウィーク日本版17年1月24日号

 これは1年4か月前の号であるが、トランプは大統領選公約通り、1年経って米中貿易戦争を仕掛け始めた鉄鋼に25%、アルミに10%の新たな関税を課すという。

 トランプの公約は本気であった。
 ①オバマケア見直し②TPP離脱③パリ協定(国連気候変動枠組み条約)脱退④イスラエルの米大使館をテルアビブからエルサレムに移転など、着々と実行に移している。そのたびに軋轢を生み出している。

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 朝日新聞18年5月4日
 アメリカは、中国IT大手2社、華為技術(ファーウエイ)中興通訊(ZTE)を狙い撃ちし始めた。

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 日経新聞18年5月5日
 アメリカは2020年までに対中赤字を2千億ドル(約22兆円)削減するよう要求した。

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 日経新聞18年4月15日

 米英仏3カ国は、4月14日未明、シリア・アサド政権の化学兵器関連施設を空爆した。アサド政権の後ろ盾はロシアとイラン。今回の米英仏の攻撃はロシアのプーチン大統領に対する警告。シリア内戦への軍事介入、ウクライナ侵攻、米欧に仕掛けるサイバー攻撃や工作活動などへの警告。

 5年前、オバマ米大統領が「米国は世界の警察官ではない」と発言して以降、世界で紛争が増え出した

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 日経新聞18年5月10日

 トランプ米大統領は、10年間の交渉の末妥結したイラン核合意からの離脱を表明した。原油取引を中心としたイラン制裁を段階的に復活する。中東はますます混迷する。

 (北朝鮮情勢は省略…父親の後を継いで数年の間に側近30数人を粛清、異母兄を暗殺、300万人以上の国民を餓死させてでも軍事を優先する国、国際的な約束を守らない国、核・ミサイル・狂気を持ち合わせている国、がすぐ隣にある)

世界は「新国家社会主義」の時代に?
 今日夕方のマック。横の高校生らしき女の子に聞くと、来週から中間テストとのこと。いつもの3倍の入り。自習室状態。
世界は「新国家社会主義」の時代に?
 家に帰る途中、神社の前を通ると、車のバックミラーに、参道に横たわる猫が映っていた。
世界は「新国家社会主義」の時代に?
 いつもだとミャアミャア鳴きながら寄ってくるのに、近づくと、気だるげに起き上がる。腹が膨れている。もしかして妊娠?お前、女の子だったのか?!






 世界は「新国家社会主義」の時代に?


 日本は朝日や毎日、テレ朝やTBS、日本共産党、その他野党などが1年半にわたって、モリだカケだセクハラだと、しょーもないことで騒ぎまくっている。その間に、世界は独裁化とポピュリズムの度合いを強め、ますます「自国ファースト化」して、危険な状態に陥っている世界は弱肉強食の度合いをますます強めている。よほど慎重に舵取りしなければならない時代である。

 古い雑誌を整理していて、1年半前の雑誌ではあるが、いい記事を見つけた。ニューズウィーク日本版17年1月3日‐10日合併号、外交アナリストで元外交官である河東哲夫(かわとう・あきお)さんの記事である。ご紹介します。


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 崩壊から25年 「ソ連」が今よみがえる

 資本主義が勝利した世界で続く格差対立
 トランプがもたらす国家社会主義の時代


 ソ連と言う世界2位の超大国が崩壊して25年。筆者はソ連時代のロシアに5年住んだ。自由でいようとする者にとってソ連は過酷な社会だったが、大衆はぬくぬくと暮らしていた。

 ソ連……あれは何だったのか?アメリカとの冷戦で、世界は核戦争寸前といつも言われていたが、実際には米ソ双方とも核戦争を避けるため自重し、世界はかえって安定していた。

 ソ連……それは近代の産業革命、工業化が生み出した格差に対する抗議の声をまとめたものでもあった。それにはマルクス主義という名が付けられて、世界の世論を二分した。

 91年にソ連が崩壊。米ソ対立に隠れていた別の対立軸が前面に躍り出て、世界を引き裂く。工業化し成功した先進国と、工業化のあおりを食うだけの途上国や旧社会主義諸国との間の格差がもたらす対立だ。イスラムテロもこの活断層から生まれた。

 ソ連消滅後、アメリカは他国を独裁と決め付けては民主化をあおり、政権を倒す動きを展開。旧社会主義諸国や途上国を収拾のつかない混乱に投げ込み始めた。自分たちは特別な使命を持つ国だというアメリカのおごり(「例外主義」)に歯止めが利かない。

 マルクス主義は権威を失ったが、格差に対する抗議の声は現在、右翼・国粋主義、反移民運動として表れている。面白いことにロシアのプーチン政権はかつてソ連が国際共産主義運動の旗を振ったのに似て、先進諸国の右翼勢力との提携を強めた。

 アメリカが展開する国際民主化運動にこうやって対抗するさまを、英エコノミスト誌は「プーチン主義運動」と揶揄する。

 右翼・国粋主義、反移民運動は、政治家にあおられてポピュリズムの大波となったイギリスのEU離脱やアメリカのトランプ大統領候補の当選の流れは、先進諸国の政治体制を覆しつつある


 国家が再び舞台の中央に

 ソ連……それは日本にも爪痕を残した。ソ連は第二次大戦直後、日本の占領統治に参加させてもらえなかったが、「革新」勢力を支持して日本の権力を掌握しようとした。

 イデオロギー対立からソ連と手を切った後も、ソ連が崩壊した後も、日本の革新勢力は投資より分配に過度に傾斜した経済政策や反米幻想を捨てない。革新勢力は戦前の国粋主義を奉ずる一部保守勢力と好一対で、今でも権力奪取の見果てぬ夢を追う

 ソ連と同様に化石的存在である日本での「保守・革新」対立を尻目に、世界はこれから弱肉強食の時代に突入しようとしている

 ソ連崩壊後のアメリカ一極化はイラク戦争で頂点に達した。だがその戦費の垂れ流しは国債の乱発をもたらし、財政・金融両面でアメリカをむしばむ。08年の世界金融危機を機に、アメリカは地位を後退させた。オバマ政権は国外への派兵を避けたのはいいが、明確な見通しもなしに他国を「民主化」する動きをやめず、そのため、ウクライナやシリアでは先の見えない紛争を生み出した。

 こうした「無極化世界」の混乱のなか、トランプはそれに背を向け、自国の利益だけに集中しようとしている。それによってこれから起こる「製造業の奪い合い」は、近世に行われた英蘭仏、重商主義諸国のゼロサム・ゲームの再現となるだろう。

 グローバル化の中では、製造業に頼らずとも富と雇用を生むのは可能であるにもかかわらず、トランプが展開する製造業の奪い合いは、「国家」という時代遅れのマシンを再び舞台の中央に引き出す。国家が企業に命令して、外国への工場流出を止めるようになるからだ。

 国家が経済の主人面をし始めると、「ノマド」(遊牧民、実力で世界を渡り歩く人間)など、ひと頃はやった強い個人はしばし休息となる。これからの数年は、「国家」の意味が増すだろう。国家が公平な分配を保証する「国家社会主義」……。

何のことはない、ソ連的なもの――ドイツではナチズムと呼ばれた――は、世界中でよみがえったのだ。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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