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世界は強権的になっている

世界は強権的になっている。
 日経新聞18年3月20日

 歴史の歯車が逆回転し始めたか?ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席長期にわたる強権支配を固めた。ともに大国の復興を掲げて欧米中心の秩序に挑み、地政学的な野心も隠さない。民主政・自由経済の守護神であるはずのトランプ米大統領も「米国第一」を押し通す。国家主義が息を吹き返し、民主主義、自由主義、人権重視は試練のときを迎えている。

世界は強権的になっている。
 産経新聞18時以降年2月4日
世界は強権的になっている。
 セミの抜け殻が至る所に転がっている。クマゼミのうるさい時期が訪れた。
 (これは香川県立図書館の玄関前。うちの庭も同様)
世界は強権的になっている。
 つい先日、近所の神社で子どもだとばかり思っていた猫の腹が膨れて、気だるそうにしていた。
世界は強権的になっている。
 昨日神社に行くと、4匹ほど子猫がピョンピョン跳ねていた。





 世界は強権的になっている 


 残念ながら、世界は強権的になっている

 例えば、中国。1949年に中華人民共和国は成立した。極めて貧しい国であった。毛沢東の大躍進政策文化大革命などの愚かな指導により、数千万の人民が餓死し、鄧小平の言葉によれば文化大革命では「1億人の死傷者」を出したそうである。

 1978年鄧小平の「黒猫でも白猫でもネズミを捕る猫がいい猫だ」との「改革・開放」政策に、西側諸国も中国も豊かになれば民主主義・自由主義・人権を尊重する国になる筈だとの考えで支援してきた。しかし、現実は違った。


 産経新聞18年2月4日「日曜経済講座」に上海支局長の河崎真澄さんがコラムを書いている。抜粋してご紹介します。


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牙をむいた鄧小平の野望
 中国の「改革・解放」路線40年


 当時は副主席の肩書ながら実権を握っていた鄧小平が、毛沢東時代に疲弊しきった中国経済を抜本的に立て直す「改革・開放」路線を打ち出して、今年で40年が経過する。

 78年当時、中国の国内総生産(GDP)は名目で3679億元(現在のレートで約6兆3300億円)。それが2017年は82兆7122億元と225倍にも膨らんだ。

 40年前は都市部といえども自転車があふれ、男女とも人民服ばかり。それがドル換算の名目GDPで、07年にドイツを抜いて世界3位に、10年に日本を抜いて世界2位にのし上がった。17年に日本の2・6倍もの規模になったことは驚きだ。中国からみれば改革・開放路線は予想以上の成功だったといえる。

 40年の間に、かくも変貌を遂げた理由は何か。13億人を超える世界最大の人口が作り上げる巨大な国内市場や、日本の約25倍の国土がもたらす地下資源など基礎的条件は多い。

 ただ、改革・開放路線を受けて日米欧が経済支援を積極化させ、民間企業が資金や技術を供与したことが大きな原動力だった。世界貿易機関(WTO)に中国を加盟させる努力も惜しまなかった。

 日本に限っても、1979年にスタートさせた中国に対する政府開発援助(ODA)は2015年度までの累計で、極めて低い金利で貸した円借款が総額で3兆3165億円。このうち少なくとも25%は贈与的要素だ。これに加え、無償で中国に提供した資金と技術協力も、総額で3416億円にも上る。

 日本企業の対中直接投資額も16年末までの実行ベースで総額1044億ドル(11兆円超)。家電や機械、自動車や鉄道、建設と、あらゆる製造業に技術がもたらされた数十年だった。

 日米欧など国際社会が中国の改革・開放を官民挙げて支援したのは、安価で豊富な労働力の活用や、将来的に巨大な輸出市場として有望だ、といった打算があったのは間違いない。だがそれに加え、経済発展をもたらすことで、一党独裁の共産国家である中国に「民主化」の風を吹き込む狙いもあったはずだ。

 日本のみは日中戦争の過去に対する〝贖罪(しゅくざい)意識〟が色濃かった。対中ODAは事実上の戦時賠償の役割を担わされ、民間企業も一部の経営者が経済合理性より感情論を優先させてきたことは事実だ。

 中国は確かに製造業を発展させ「世界の工場」となり、輸入力も増して「世界の市場」になった。しかし、市場経済化を通じて国際社会と価値観を共有する一員になる、政治改革も進めて民主社会を目指すようになる、という日米欧の浅はかな期待はことごとく裏切られた形だ。

 米通商代表部は1月19日、年次報告書で「米国が中国のWTO加盟を支持したことは誤りだった」と指摘している。仲間になるよう支援してきた中国に「裏切られた」と言ったに等しい。

 いかにODAで誠実に経済支援をしようと、民間企業が懇切丁寧に技術供与し製造業の発展を後押ししようと中国は日本に対して尖閣諸島をめぐる好戦的で危険な行為や、度重なる反日デモと日系企業への襲撃事件などを「回答」にした。

 実際、00年のWTO加盟が実現しても、国際社会との強い結びつきを生むはずの08年の北京五輪や10年の上海万博を開催しても、国際協調には逆行。「中国が世界の中心だ」と考える独善的な中華思想に揺るぎはない。鄧小平が改革・開放路線にあたって説いたとされる「韜光養晦(とうこうようかい)も根底にあったためだろう。

 すなわち経済力や軍事力をつけて世界を凌駕する時が来るまでは低姿勢で爪を隠せ、との外交戦略を意味する。その先には、経済力や軍事力が備わったら世界を凌駕せよ、との暗黙の野望が働く。習近平指導部の強権的な動きをみる限り、改革・開放40年を経て、隠した爪どころか牙をむきだし始めた、と受け止めるのが自然だ。


以上


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teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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