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プーチンのロシア

プーチンのロシア
 讀賣新聞18年5月14日
プーチンのロシア
 週刊ダイヤモンド18年7月14日
 ロシアのクリミア併合以降、リトアニアなどバルト三国は戦々恐々としている。無理もない。この100年間にソ連やナチス・ドイツなどに4回も占領され、虐殺・強姦・略奪など国土・国民を蹂躙されまくった。①軍事費倍増、②徴兵制の復活、③エネルギーのロシア依存脱却などを図っている。スウェーデンなども徴兵制を復活させ、その時に備えている。

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 高松市美術館 流政之(ながれ・まさゆき)さんの「ナガレバチ」
 私は流さんの作品の中でこれが最も好き。
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 アイパル香川(香川国際交流会館)の流政之さんの作品「雨乞いシシ」
 ここは元は香川県立図書館(芦原義信氏設計:1963年)であり、高校生・浪人時代大変世話になった。この彫刻は当時からあり、馴染みがある。

 アイパル香川は、市役所の前、高松中央公園の一角にある。中央公園には、オクテトラ、プレイスカルプチェアなどイサム・ノグチの考案した遊具がある。高松市牟礼町(むれちょう)のイサムのアトリエは「イサム・ノグチ庭園美術館」になっている。

 アイパル近くの香川県文化会館(大江宏氏設計:1965年)の入り口にも流さんの彫刻があるはず。当時の金子正則知事と学友の猪熊弦一郎画伯が大勢の建築家、芸術家、アーティスト、職人などを香川に呼び寄せた。
 香川県内には思いつくだけでも流さんの作品がいっぱいある。

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 平成30年7月西日本豪雨で、特に広島県、岡山県、愛媛県の被害が多かった。

 松山時代、大洲(おおず)の肱川(ひじかわ)には何度か行った。沿岸の臥龍(がりゅう)山荘に泊まったこともある。いい川である。まさか溢れるとは思わなかった。上流のダムとの意思疎通が為されていたのかをきちんと検証をして、今後に活かすべきである。そうでないと亡くなった人が浮かばれない。

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 岡山県倉敷市真備町。
 遊びで、住むとしたらどこがいいかを考えたことがある。気候のいいところ(雪国は苦手。海はほしい)、ある程度都会的要素と田園的要素のあるところ、交通の便、災害の少なさ、サマースポーツ、ウインタースポーツなどに便利なところ、等々を考えた。

 香川県ももちろんいいが、静岡県、岡山県、広島県、福岡県などが候補に挙がった。静岡は東海地震の恐れ、広島は三角州でできた街で大雨などに弱い。岡山と福岡が残った。岡山の北部にはスキー場、温泉もある。その岡山がこの度のようなことになるとは思ってもみなかった。

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 雨が続き、道路との目地にこのような植物がぐんぐん大きくなっていたが、このところの熱暑でついにダウンしてしまった。





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 ロシアと言えばかつてのソ連邦の中核であり、アメリカとタイマンを張った国である。軍事、航空・宇宙産業は一流であり、資源も原油・天然ガスなど豊富である。

 その国が、国内総生産(GDP)で韓国以下であり、ということは人口は韓国の3倍近くあるので、一人当たりGDPは韓国の3分の一ということになる。飢えはしないが、満足できるレベルとも思えない。

 かねてから疑問がある。それだけ恵まれた国がなんで、クリミア半島を併合したり、シリアに軍事介入したり、米大統領選挙に介入したり、英での元スパイ暗殺事件を起こしたり、しょーもないことばかりしまくるのか?アホなことばかりせんと、そのエネルギーをもっと国民の福利向上を図る方向に向けるべきではないのか?

 
 その答えらしきものが、讀賣新聞18年5月14日の文化欄に載っていた。木村汎(ひろし)北海道大名誉教授の説である。抜粋してご紹介します。


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国民・側近・本人の共犯


 今年3月18日のロシア大統領選で、プーチン氏は通算4選を果たした。

 同選挙は欧米諸国の「自由かつ公平」な選挙の手続きを満たしておらず、事実上の「信任投票」であった。とはいえ、現職のプーチン大統領の得票率が77%近くに達したことは事実だった。これは、一体何を意味するのか。ロシアの国民、エリート、プーチンの三者が現状維持を望んだことを示している。


 まず、大概のロシア国民は、「発展」や「繁栄」よりも、「安定」を志向している。

 その理由は、次の三つ一は、ロシアの地政学的な諸事由に由来する被包囲網意識である。二は、直近のゴルバチョフ、エリツィン政権下の諸「改革」によってもたらされた混乱のトラウマ(心的外傷)がいまだに記憶に生々しいこと。三は、プーチン大統領の強硬な対外行動(例えば、クリミア併合、シリア空爆など)が、冷戦終焉、ソ連解体以来彼らが苦しんできた閉塞感を晴らす見事な解毒剤になっていること。


 次に、プーチンの周辺を固める側近エリートたちも、現体制存続にメリットを見い出している。プーチノミックスは「資源レント(余剰利益)シェアリング(分配)・システム」から成り立っている。ロシア所有の天然資源を諸外国に販売し、それによって得られる利益を分配する体制である。

 彼らは、先進資本主義諸国から優れた科学技術が導入され、ロシア経済が近代化し、多元化することを好まない。なぜならば、そのことによって、自国内に別のエリート集団が生まれ、彼らの既存利益の分け前が目減りすることを恐れるからである。


 最後に、他ならぬプーチン大統領自身が保守主義の権化であること。彼は、(KGBエージェントとして)東独在勤中にホーネッカー体制が東独市民による反乱によって崩壊するのを目の当たりにして以来、革命嫌悪者になった。

 その後、ウクライナのオレンジ革命などの「カラー革命」、中東・北アフリカでの「アラブの春」を目撃し、反革命主義者に化した。彼は、昨2017年秋、ロシア革命100周年の節目を祝おうとしなかった。


 このようにロシア国民、プーチン側近、プーチンの三者は全て安定志向の現状維持主義者、すなわち共犯者なのだ。これでは、今後6年間にロシアの改革は期待薄となろう。

 しかし、それでは問題がある。社会がダイナミズミを喪(うしな)い、ますます近代化に後れをとり、ロシア全体が次第に衰退してゆくことである。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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