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中国に与(くみ)できない訳

中国に従えない訳
 産経新聞18年6月7日「正論」
中国に従えない訳
 楊 海英さんの著作。司馬遼太郎賞受賞。
 楊さんは内モンゴル生まれ。中華人民共和国になってモンゴル族は数十万人が虐殺され、現在もモンゴル族、ウイグル族、チベット族など少数民族は弾圧され続けている。楊さんは2000年日本に帰化。

中国に従えない訳
 このところ腰・肩がおもだるかったので(はり)・マッサージに行った。小一時間の施術で、前半マッサージ、後半は鍼。マッサージもよく効いたが、深部のコリはやはり鍼のもの。「関元兪(かんげんゆ)」への深鍼はやはりよく効いた!スッキリ!至福のとき。

中国に従えない訳
 その後、新聞が溜まっているので、近くのマックで1時間半ほどかけて4紙を読んだ(外がカンカン照りなのでブラインドを降ろして)。

中国に従えない訳
 日経新聞18年6月6日。
 「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田 沙耶香さんが書いていた(彼女は少し変わったところがあり、それが面白い)。

 「私の周りには『トールとかグランデとか言ってくる店には絶対行くことが出来ない』という友達が何人もいる」←激しく同感!
 その他、濃いコーヒーは好みではないこと、ケーキなどが甘すぎること、気取っているお客様が多いこと、などでスタバは敬遠している。

中国に従えない訳
 本津川の周辺でハッカチョウを見かけた。「ピーヨ、ピーヨ」という美しい鳴き声と、羽根の白い部分で見分けられる。




 中国に与(くみ)できない訳


 千数百年前の日本人は中華文明に憧れたのであろうが、現在の中華文明は決して憧れの対象とはなり得ない。嫌悪の感情のほうが強い。

 産経新聞18年6月7日の「正論」欄、静岡大学教授の楊 海英さんのコラムを抜粋してご紹介します。


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 中華文明から民主化は生まれず


 1989年6月4日の「天安門事件」から29年が過ぎた。この事件の世界史的意義と、「中国史的意義」を抽出してみたい。

 「幽霊のように」消えた共産主義

 まず、世界史的な視野に立って89年を振り返ると、中国の民主化運動も旧ソ連や東ヨーロッパ諸国における反独裁体制的な異議申し立てと連動していたといえよう。

 20世紀の「人類最大の実験」と評された社会主義体制は最終的に行き詰り、ソ連と東欧の社会主義諸国、それにモンゴル人民共和国などはほぼ例外なく平和裏に自由主義体制へと移行された。

 ユーラシアの諸民族は無血革命を選択して体制の転換を図ることができた結果から見ると、2度の世界大戦の凄惨な結果を人々は真摯に反省し、大きく進歩した偉業である。ソ連邦の崩壊に伴って中央アジア諸国が独立できた点によって、かえって同連邦の優れた特徴が示された。

 というのも、ソ連邦はその憲法内に、民族自決論に即して諸民族に分離独立権を付与していたからである。ロシア人共産主義者たちがユーラシアの諸民族を開放したのではなく、ソ連の崩壊で真の民族主義が実現されたのである。

 プロレタリアート階級は民族の垣根を越えて連携できるという理想論はナショナリズムをついに克服できなかった

 民族は共通の心理と経済的基盤、それに共通の文化によって結束する、というスターリンの定義は正しかった。皮肉にも「搾取階級」も「無産階級」も、自民族に対する愛情の方が異民族の同志に対する愛よりもはるかに強かった事実が、階級闘争論の誤謬性を証明した。かくして、共産主義体制はマルクスの当初の予言通りに「幽霊のように」ユーラシアから消え去っていった


 独裁体制を繰り返す中国革命

 ひるがえってアジアを回顧した場合、天安門広場で市民と学生に銃口を向けた中国は89年からかえって、その異質性を際立たせた。何よりも、暴力で自国民の正当な権利を抑え込んだ手法は明らかに世界の潮流と逆行している。

 「若い学生を弾圧する者は、軍閥だ」と青年時代の毛沢東は発言して、革命家たちを鼓舞していた。しかし、彼を指導者とする中国共産党が北京に入城して、少し前まで清朝の皇帝が温めていた皇帝の座に君臨しても、目新しいヒューマニズムの思想は芽生えてこなかった。口先だけでマルクス・レーニン主義を標榜しても、しょせんは2千年の独裁主義体制内で繰り返されてきた、前近代的な王朝交代劇にすぎなかった。それが中国革命である

 王朝交代の度に大量殺人が反復される原因の一つに、厳密な意味での封建制度が中国になかったことがある、とウイットフォーゲルや梅棹忠夫ら東西の偉大な先学たちは指摘していた(『東洋的専制主義』『文明の生態史観』)。

 地方分権的な封建制度の欠如は政治的には中央集権化をもたらし、個人の独裁を生む。そして経済的には資本主義に移行できず、国民全体が裕福になる道が遮断される

 中国共産党は「革命」を成功させたと宣言しても、毛沢東と鄧小平、それに習近平のような独裁者こそ輩出できたものの、民主化には変身できないでいる。

 それに「改革開放」や「社会主義市場経済」などと言葉遊びはできても、国有企業の民営化など経済の抜本的な改革は一向に進まない状態は永遠に続く。これらの構造的な問題はすべて中国の歴史に淵源(えんげん)している。古い中華文明を近代世界に導く「良薬」はまだ見つかっていない


 「発展」しても弾圧は変わらない

 「天安門事件」は欧米や日本の中国に対する過剰な期待を粉砕したことで、世界史的な意義を有しているその期待感とは、中国も豊かになれば、早晩、民主化するという発想であった。結局、現代中国は国内総生産(GDP)が世界2位を誇るまでに「発展」しても、市民の権利を守ろうとする弁護士を大量に逮捕して投獄し、少数民族に対する苛烈な弾圧を少しも緩めなかったのではないか。

 一部の中国人は確かに豊かになった。金持ちになったのはほかでもない、8千万人もの中国共産党員たちである。世界一の金持ちの政党は決して人民の人権を優先的に考えておらず、体制維持に勤(いそ)しんでいる利益共同体である。

 共産党員たちは確かに経済的には「中産階級」にあたるが、彼らの数がいくら膨れ上がっても、体制内から民主化を推し進めていく力にはならない。

 というのも、「中産階級」には何ら権限がなく、ピラミッド型専制主義体制の頂点に立っているのが、習近平氏であるからだ。彼がいなくなっても、次の「皇帝」がまた中華文明の土壌から生まれてくるからである。


以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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