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米中もし戦わば

全体主義国家の国民監視
 (WAC)★★★★★ 994円
米中もし戦わば
 (文春文庫)★★★★★ 1048円
 本のタイトルからキワモノと思っていたが、米トランプ政権の対中戦略のキーマンが書いた本

米中もし戦わば
 ピーター・ナバロ。カリフォルニア大学アーバイン校教授。米トランプ政権国家通商会議委員長。

米中もし戦わば

 トランプ大統領は、大体、ナバロの戦略どおりに動いている。
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米中もし戦わば
 よく行く喫茶店の近くの神社。春、楽しませてもらった桜がすっかり葉桜になった。
米中もし戦わば
 庭にツツジがいっぱい咲いて建物を擦っているので摘んで湯桶に入れた。






   米中もし戦わば


 藤井厳喜(げんき)さんと古田博司(ひろし)さんの対談集『韓国・北朝鮮の悲劇』には興味深いことがいっぱい書かれている。今回は「米中戦争」を抜粋します。


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 アメリカの対中経済制裁に秘められた本当の狙い


藤井 2018年春から、アメリカがチャイナに対する経済制裁を始めました
 世界的な鉄鋼過剰生産の原因はチャイナです。批判を受けたチャイナ政府は国内の生産を減らし、その一方でヨーロッパ、インドネシアなどの大規模な製鉄所をつくり、鉄鋼を生産している。迂回生産をやっているわけです。

藤井 2017年の暮れぐらいから、米通商製造政策局のトップに迎えられたのに「ベンチ」にいたピーター・ナバロが表に出てきたので、アメリカが対チャイナ政策を本格的にスタートさせると分かりました。彼は単に通商政策だけではなくて、軍事のほうも含めて、対中政策の一番の総合的な戦略家です。

古田 アメリカ政府における対中戦略のキーマンというわけだ。

藤井 トランプの戦略は第一がIS(イスラム国)壊滅だった。ISを壊滅させたあとに、チャイナの問題に取り組む、こういう優先順位ができていた。

古田 まず緊急なものからやっつけなくちゃね。懲りずにまた出て来るでしょうけど。

藤井 2017年の暮れぐらいには、ロシアと適度に協力しながらISをほぼ壊滅することができた。そこで、ピーター・ナバロが再び脚光を浴び、一連の対チャイナ政策が動き出したわけです。

古田 ピーター・ナバロの中国に対するスタンスはどのようなものですか。

藤井 『米中もし戦わば』という本が文藝春秋から訳出されていますが、チャイナが軍事的に強くなったのは経済的に強くなったからであり、今の自由貿易体制を利用するだけ利用しているけれど、本質的には強権の共産党政権であり、自由貿易の敵が中国である――というのが彼のスタンスです。

 ナバロが言うには「①チャイナは知的財産権侵害の第一人者だ」。たとえば、チャイナのマーケットに進出させてやるとアメリカ企業にもちかけ、「その代わり特許を開放しろ」「知的所有権を与えろ」と政治的に強要することによって、本来払うべき対価を払わないできた

 ただ同然で特許や知的所有権を手に入れたら、製品価格が安くなる。開発したほうは開発費用がかかっているから、当然高い製品にしなければ元が取れない。そういったことがチャイナを非常に有利にしているというわけです。

古田 つまり先進国の第一市場からデザインを盗んで、開発途上国の第二市場に移してプレミアムを稼ぐだけの「卑劣な資本主義」というわけだ。

藤井 次に「②自国市場を保護するために、非常に高い関税障壁を設けている」。これも周知の事実だと思います。

 さらに「③中国共産党は国有企業を中心に、無数の輸出補助金や寛大な税金優遇措置、その他の資金援助を行っている。為替レートも独裁的にコントロールしている。だから為替の調整機能も働かない」。

古田 要するに、中国共産党が国内市場と為替を完全に支配していて、本当の意味での「自由貿易」ではまったくないということですね。

藤井 そうです。最後は、チャイナの政府系ファンドについてです。「④政府が出資する投資ファンドである世界の十大ソブリンウェルズファンド(SWF)のうち3つがチャイナであり、見込みのある企業を、法外な値段で次々に買い付けている。アメリカ発の技術革新を利用して、アメリカの安全を脅かすことになっている。だから、ここで全面的に対決しなければいけない」と。

古田 中国の自由貿易は擬制(まやかし)だというわけですね。

藤井 そうです。大体、ナバロが言ったとおりに、トランプはやっています不当な手段による経済発展という根を絶たなければダメというナバロの発想から考えれば、アメリカの対チャイナ経済制裁は「対中戦争」の一環なのです。

 現にペンス副大統領は2018年10月4日の演説で、「中国は政治的、経済的、軍事的手段やプロパガンダを使って影響力を高め、アメリカを西太平洋から追い出し、同盟国支援を妨げようとしている」と、米中対立は貿易の分野にとどまらないことを明言しています。ペンス演説は、アメリカの対中全面対決宣言です。


(平成・ラストブログ)以上


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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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