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首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎


 首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 首里城。80年代末から復元が行われ総事業費は33年間で約240億円。

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
2019年10月31日未明、炎上する首里城

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 AERA2019年11月18日号
首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 同上。
 鎌倉芳(よし)太郎(1898-1983:人間国宝)の残した資料「寸法記」には、首里城正殿の唐獅子や牡丹、昇り龍の図柄、配色も細かく記入されている。

 「1923年6月、首里城の取り壊し作業が始まった。東京でこの動きを知った鎌倉は、師であり共同研究者でもある東京帝国大学教授の伊東忠太(1867-1954)に報告。伊東は内務省に保存の重要性を訴え、取り壊しの中止を要請内務省の『取り壊し中止命令』の電報が沖縄県庁に届き、本格的な取り壊しは寸前で回避された」

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 「日本建築の自画像展」図録より(左端が鎌倉芳太郎)。

 現在香川県立ミュージアムで開催されている「日本建築の自画像展」でも鎌倉芳太郎の業績が紹介されている。

 「1921年、沖縄県女子師範学校の美術教師として赴任したのを契機に、沖縄文化について研究し、『沖縄文化全般の最高のフィルドワーカー』、『首里城を二度救った人物』と称されました。彼の撮影した写真や調査ノートが残っていたため、沖縄の伝統的な宗教・習俗、工芸品といった文化財、建造物の様子が、現代に伝わっているのです」

 「戦争で壊滅的被害を受けた沖縄にとって、大切な資料群です。1992年に首里城が再建されたときの参考にもなった」
 「2005年には、鎌倉芳太郎の調査資料は一括して国の重要文化財に指定されました」

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 四国新聞2019年11月4日「一日一言(いちにち・いちげん)」から抜粋。

 「沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つに紅型(びんがた)がある。その技法を継承し型絵染で久野の重要無形文化財保持者(人間国宝)になった(香川県)三木町出身の鎌倉芳太郎(1898~1983年)は「沖縄の恩人」と称される。

 鎌倉は21年に文部省派遣の美術教師として沖縄に赴任。大正末期から昭和初期にかけて、本島から離島の隅々まで歩き、文物を精密なガラス乾板写真に収め、膨大な記録を残した。20~30代の青年期の仕事である。

 その頃、首里城は琉球王国の解体・併合から四十数年を経て建物の荒廃が進んでいた。政府の取り壊し計画を新聞報道で知り、共同調査した建築史家のもとに走り、首里城の危機を訴えた。結果的に国を動かし取り壊しは中止、国費で大修理が行われた。

 その首里城は太平洋戦争で焼失。戦争などの影響で鎌倉は沖縄との直接の行き来がなくなる。そして沖縄の地に戻るのは、70代の高齢になってからのことだった。それ以降の活躍がまた目覚ましい。

 青年期の写真やノートがかつての沖縄の事物を再現するのに、唯一無二の手本として役立つ。紅型から独自の染色を編み出し人間国宝に。詳細な資料は92年の首里城復元の根拠になった。与那原恵著『首里城への坂道』(筑摩書房)』 に詳しい。

 沖縄をこよなく愛した鎌倉は82年、集大成の大著『沖縄文化の遺宝』を発刊し、翌年に亡くなった」


首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
 現在、高松城天守復元計画がある。

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 高松城天守内部が分かる写真や設計図面を3000万円の懸賞金をつけて募集しているが、なかなか現れない。

首里城を3度救う男・鎌倉芳太郎
四国新聞2019年12月14日

 高松城跡「桜御門」復元は年明け着工、2021年度完成を目指す。費用は3億円弱。


 首里城はさまざまな苦難に遭っているが、その都度、鎌倉芳太郎の仕事に助けられている。


以上



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プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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